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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『驚異のドキュメント 日本浴場物語』『WALKING MEAT』『ホットギミック ガールミーツボ-イ』

同日鑑賞縛りで3本まとめてレビュー。

◆『驚異のドキュメント 日本浴場物語』ラピュタ阿佐ヶ谷
五つ星評価で【★★自分の知りたいがなかった】
企画「驚異のドキュメント 中島貞夫ニッポンをえぐる」から1プログラム。
1971年、カラー、89分、初見。
母の死産により、産湯と湯灌(御遺体の入浴)を同時に行ったため、風呂に憑りつかれた男と行く、風呂行脚の旅。構成的には日本の色々な風呂を訪ねる観光バラエティー的な前半と、トルコ風呂を説明する後半とに分かれる。困ったことにどっちもつまらない。風呂行脚でそんなに面白い風呂がズバンズバン出て来ない。歴史や神道などと合わせて解説したりもするのだが、所詮、田舎のさびれた風呂なのである。混浴でお姉ちゃんを入れておっぱいとか見れても、それ以上はない。「11PM」とかの方がはしゃいでくれる分、面白いんじゃないか? 後半のトルコはドキュメンタリーっぽい逐一の解説はなく、ねえ、まあ、分かるでしょ、みたいに不鮮明な映像を見せて終わり。いやいや、そこはちゃんと見せようよ。解説とかもしようよ。
浴場物語だけど、欲情はできないのである。
この映画の前に『世界浴場物語』という映画が公開されているよう。そっちを見たいな。


◆『WALKING MEAT』シネ・リーブル池袋2
五つ星評価で【★★★★20分の短さが魅力】
ゾンビを食料資源として食べる近未来、全自動ラインが故障し、工場長と3人の新入社員にゾンビが襲い掛かる。
スマッシュヒット傑作。20分って短さで密度が濃い。長くして面白くなるとは思わないけど製作者側にはちゃんとお客が見えてる。


◆『ホットギミック ガールミーツボ-イ』渋谷TOEI②

▲左から板垣瑞生、清水尋也、堀未央奈、間宮祥太朗。

五つ星評価で【★★登場人物がみんなイヤな奴なのよ】
少女マンガと思ったら虐め犯罪に舵切って最終的には恋愛の実存に迫るみたいな攻撃的な映画。登場人物の誰にも感情移入できなかったので私は嫌いの方が強い。
主人公の堀未央奈が何もできない状態で罵倒だけ受け捲るって最初からイヤな設定だよなあ。観客が同情するよりちょっとウザがる方に同調させてしまうのはマズイ。一人の主人公に対して三人の彼氏を宛がうのだが、
清水尋也のメンヘラだけど俺に従え系は恋愛映画として普通成立しないだろう。
幼馴染みで彼女を愛しているのに陥れて自分の物にしようとする板垣瑞生もどうかしてるし、兄貴からいきなり恋人の位置にスライドしそうな間宮祥太朗もこの映画の世界観の中ではマトモに見えない。何でこんな破綻したキャラばっか集めて恋愛を考えなければいけないのか全く分からないのだが、こんな生きるの死ぬのみたいな選択でしか恋愛できないなら、恋愛しないという選択肢の方がよっぽど楽そうだ。
吉岡里帆がちゃんとした大人役で演技的に主人公より魅力があるのだけど、それでも大した役ではない。
反町隆史が妙に浮いてて面白い。出番が少ないからいい物の、出ずっぱりだったら「最後に全員殺すのはこの人」みたいになりそうな感じで映画の空気が濁ってると思う。
多分、桜田ひより(主人公の妹)ラインの恋愛の方がずっと普通なのだが、桜田ひよりが最初から主人公にマウントばしばし仕掛けるイヤなキャラであるしなあ。映画の中で、なぜ誰一人普通に優しい人がいないのかがとても不思議。


【銭】
『驚異のドキュメント 日本浴場物語』:企画料金1200円。
『WALKING MEAT』:企画料金500円(長さが20分である)。
『ホットギミック ガールミーツボ-イ』:東映株主券2980円(201902~07)をチケット屋で買って6回分のうち1回(6枚目)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
驚異のドキュメント 日本浴場物語@ぴあ映画生活
Walking Meat@ぴあ映画生活
ホットギミック ガールミーツボーイ@ぴあ映画生活
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