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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『白昼堂々』『疑惑』神保町シアター

企画「映画監督 野村芳太郎」から2プログラム。

◆『白昼堂々』神保町シアター
五つ星評価で【★★★寅さんとさくらの契約結婚】
1968年、カラー、99分、初見。
九州の廃坑を根城にするジリ貧のスリ集団が大都会のデパートで組織的な万引きでゴッソリ儲けようとする。それを阻止しようとする警察との戦い。スリの頭に渥美清。渥美清いいわあ。顔が出てきた途端に観客の味方である事が瞬時に分かる。そして、観客は決して渥美清を見捨てられない。これ以上の庶民の顔はない。やってる事は犯罪なのだが、渥美清のあの表情が付くと、そこまで追い詰められて他に道がないという心情の説得力が違う。
渥美清の恋人役に倍賞千恵子。チャキチャキで滑舌よく喋りまくる倍賞千恵子が意外。と言うか、やはり、この人は「さくら」のイメージが強すぎて、そこから離れるとかなり何でも意外なのだ。こっちの倍賞千恵子の方が好みである。
敵になる刑事に有島一郎。三の線を切らさぬようにしながら、ちゃんと敵の強さを滲ませる。攻める方も守る方も人間的でとてもよろしい。
田中邦衛も藤岡琢也もフランキー堺もキャラに合った役が心地よい。今、こういう個性の強い役者少なくない?
佐藤蛾次郎パーマがないと山崎方正っぽくて、気づかんかった。蛾次郎はやはりパーマあってこその蛾次郎だ。多分、パーマが本体。
負けたけど、負けずにやってくぜみたいなジャンプ10週切りのラストみたいな終わり方は嫌い。


◆『疑惑』神保町シアター
五つ星評価で【★★★桃井かおりすげえ】
1982年、カラー、127分、初見。
ともかく、桃井かおりの暴れっぷりに脱帽。
映画の中の登場人物で誰か一人鬱憤晴らしに殺していいというなら、この桃井かおりはかなり上位候補。あれだけアクが強いのにセクシーではない。仲谷昇、惚れるなよ、あんなセックスだけ女に(セックスもあんまり良さそうに見えない)。
弁護士の岩下志麻は桃井かおりに負けないように気張っているが、比べるのが人間でないので、大人し目に見える。ただ、ラストのどくどく掛けられるワインに対して、凶器のようにシュパッとワインを叩きつける様はとてもサマになっていた。
どちらかと言うと桃井かおりに引っ掻き回される面々の打ち消せない強いキャラがおもろい。
鹿賀丈史の緩急、
山田五十鈴の法廷で実年齢聞かれて絶対言わない所、
森田健作、全体見終わった後だとこの人が一番ダメダメじゃん。


【銭】
神保町シアター一般入場料金1300円。但し、『疑惑』は有料入場スタンプ五つ集めての無料鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
白昼堂々@ぴあ映画生活
疑惑@ぴあ映画生活
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