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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『幸運の星』『キートン・サイレント集』シネマヴェーラ渋谷

企画「素晴らしきサイレント映画」から2プログラム。

◆『幸運の星』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★大メロドラマが無声映画に映える】
1929年、白黒、99分、無声サウンド版、初見。
誠実なために損をし続ける男と、要領の良さだけの性悪な男がラスト可憐な少女をめぐって大激突。誠実な男に何度も訪れる試練と、要領男の悪ぶりにヨロヨロ辟易しながら、誠実な男が秘かに恋心を抱く少女に要領男が手を出そうとするのに、観客の心は正に「激オコ」。テンプレートすぎると思いながらも演出の手練手管に乗せられてしまう。何とも立派なメロドラマだわあ。良い男が悲観にくれる。悪い男がニヤっとか、ニターと笑うのが声が出ない分、サイレントだと表情が強調される。
もともと悪い子なのに改心して誠実くんを愛するようになるジャネット・ゲイナーが可憐だわあ。
サイレント、もっと退屈するかと思ったのが思った以上に楽しめた。音や声がない分、劇伴(BGM)が絶え間なく流れているので、疲労がひどいと映画のテンポを失して、睡眠により誘われてしまいそう、とか思わなくもないけど、どんなもんなんやろ。色や音が遮断されて、日常性を奪われて物語に埋没するから、直情型の物語なら非無声映画より没入度が高い可能性はある。
ラストの奇跡は今、これをやったら夢落ちくらいダメ出しされるだろう。でも、単純で好きよ。


◆『キートン・サイレント集』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★キートン楽しいねえ】
1920~21年、白黒、全82分、無声サウンド版、「マイ・ホーム」以外初見。
「キートンのマイホーム」確か別名「文化生活一週間」。キートン短編の代表作なので、鑑賞機会が多く、4回か5回見てるが未だに楽しめるって凄い。キートンと結婚する役の女優は表情豊かで下品にエロい感じでチューばっかしてるのがイカす。
「キートンの囚人13号」ゴルフとは人間の獣性を露わにするスポーツである、と冒頭で口上が語られ、何だ何だと思っているうちに、ジャンルがゴルフ物から監獄物へとジャンプ、そのままラストまで突っ走る潔い短編。
「キートンのハイ・サイン」入った企業がギャング団のブラック企業で殺人の幇助を命令されるが、その相手は好きになった女の子の父親。カラクリ屋敷を使って1対10くらいで、相手をのしていくアクション。場所場所物や状況を使って戦う様は早すぎたジャッキー・チェンかもしれない(おそらくそうじゃない)。
「キートンの案山子」前半は友と二人で暮らす仕掛け満載の家ギャグ。後半はその友とカワイ子ちゃんを取りあう追っ掛け。「案山子」はキートンが逃避中に案山子に化けるから。


【銭】
各作品、通常一本立て興行価格1200円-400円(会員割引)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
幸運の星@ぴあ映画生活
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コメント

無声映画

暖房が入る頃から春先までは、上映中におっさんの呼吸に合わせた声が聞こえることがよくあります。
一人なら我慢できるが、二人目はちょっとイラっとしたなぁ。(実話)

「むせいえいが」を変換すると「精」が最初に出てくるのは嫌だ。

  • 2019/09/16(月) 17:29:10 |
  • URL |
  • 粕人間 #-
  • [ 編集 ]

Re: 無声映画

こんちは、先輩。

> 暖房が入る頃から春先までは、上映中におっさんの呼吸に合わせた声が聞こえることがよくあります。
> 一人なら我慢できるが、二人目はちょっとイラっとしたなぁ。(実話)
>
> 「むせいえいが」を変換すると「精」が最初に出てくるのは嫌だ。

おらもよく寝てしまうから寝言はともかく寝息は勘弁してほしい。っつか気になるなら揺さぶって起こしてくれてもいい。そして、とりあえず「とくがわむせい」先生に謝ってください。

  • 2019/09/16(月) 23:14:10 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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