ざっと読んで一巻と感触違うなと思った。
それは主人公の桃山先生が教師として大人になったみたいな感触。
表紙からして一巻は赤ら顔で目が媚媚。実はこれは男性マンガ的にはSEXの暗喩である。そして、一巻の桃山先生は妙に喜怒哀楽が激しい。すぐ涙目になる。悪い意味でポルノっぽい。こういう感情の強弱が強いキャラをマンガとしては男は好む。
二巻の桃山先生は淡泊になった。主張すべき事は主張するが、その時でも無駄に涙目になったりしない。コメディーの線は薄れたが、こちらの人物像の方がリアルでシンパシーを感じる。「作られ物感」が低い。
何かを成し遂げるような山もなく、「愛」の概念を考慮して、全二巻の物語は終わるのだが、ダラダラ続くよりはこの二巻のみの構成と言うのは良かったと思う。
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