うおおもしれー。
古本屋で立ち読みして涙ぐんでしまった。
ゴブリンの悪辣さが悪辣すぎて逆にまぶしい。
これは人間の悪辣の全てを詰め込んだ悪役キャラ的概念。
一匹一匹にさしたる個性はないが、底に共通した絶望的な独善がある。
それに対するゴブリンスレイヤーも徹底てしていて実に良い。
善人ではない。狂わずにはこの世界を収められない。そういう存在だ。
その狂った主人公が、彼の成すべき事を誰にも認められなくとも成し遂げていく、その様が泣ける。そして、その彼が狂ったまま、少しずつ周りの人と境界線を溶かし合っていく様がたまらない。
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