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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『のび太のドラビアンナイト』『~の日本誕生』『~とアニマル惑星』「併映作プログラムC」神保町シアター

企画「ドラえもん映画祭2020」から4プログラム。

◆『のび太のドラビアンナイト』神保町シアター
五つ星評価で【★★★スリル・サスペンス】
1991年、カラー、100分、初見。
アラビアン・ナイトの世界に入り込んだドラえもん一行。ドラえもんはポケットをなくし、しずかちゃんは人買いに囚われ、残りは砂漠の上で死亡寸前、と隋一のハード展開。バランスを取るように、王様というドラえもん能力を持つ善玉が出てきて一同は助けられるが、この善玉もチンピラの悪役に騙されて能力を奪われてしまう。
悪役がただの卑しいチンピラで、背景(××王国とか)がなくても、悪を実行する心とそれを支援する力さえあれば、どんな卑しい存在でも主人公達を苦しめる事ができると言うのは、F先生の脚本のクレバーなところだと思う。それは逆説的に物語内では触れられない「ドラえもんのポケット」の危ういところでもあるのだけれど。


◆『のび太の日本誕生』神保町シアター
五つ星評価で【★★★★ちゃんとしてる】
1989年、カラー、100分、初見(但し、リメイク版を先に鑑賞)。
劇場版になると、切実に遊び場所や隠れ家を追い求めるのび太達が今回は誰も土地所有権がなかった頃という事で、原始時代の日本にタイムマシンで出掛ける。そこで日本人の始祖と思われる人々と仲良くなるうちに彼等を従属させようとする精霊王ギガゾンビの存在を知り対立する。
リメイク版に比べて精霊王ギガゾンビが得体のしれない存在でありながら実は凄いカスでもある。リメイク版の方のギガゾンビは超パワーを持ちながら正体は普通の人間という感じ。オリジナルは何か悪い奴はしょーもなー的な空気が漂う。そんな激カスにドラえもんが手も足も出せなくなる状況がリアル。リメイク版はギガゾンビを敵として昇格させ、ドラえもん達に活躍させる事で話をドラえもんやのび太の英雄譚にしたキライがある。そっちの方が物語としては骨子がしっかりするので大人受けするのだが、それって本来のドラえもんとは違うフォーマットではないだろうか?
のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんは普通の子供であって、英雄ではない。物語の舞台は大きいが、子供達に取っては息抜きに付随する実は小さな冒険であり、それが実はとても大きな歴史の一部でもあると言うパラドックスが面白いのだと思うが。
ドラえもんの世界で、たまにタイム・パトロールが出てきて、時間犯罪者を取り締まっていたりするが、彼等がドラえもんに対して何故、手を出さないのかはいつ見ても不明である。
あと、原始人少年ククルはリメイク版で美少年にしすぎ。オリジナルのもっさい感じが如何にもドラエモンっぽい。


◆『のび太とアニマル惑星』神保町シアター
五つ星評価で【★★★のっぺりした話じゃなかろうか】
1990年、カラー、99分、初見。
辻褄を合わせたり、実は大きな物語でしたという路線に飽きたのか、ファンシーな動物人間の子供達がいっぱい出てくる(もちろんリアルな『ドクター・モローの島』風ではなく、人形劇団風のキャラである)、ちょっと学年を2、3年引き下げて小さい読者用に作りましたっぽい一本。なのに、こっそり根底に人間なんてろくなもんじゃないというF先生の厭世感が表れてる。
のび太が持ち前の「運の悪さ」によって大活躍するエピソードが面白くて、よくよく考えると泣けるようで好き(おまそんなに運が悪かったのか的な)。


◆『太陽は友だち がんばれ!ソラえもん号(併映作プログラムC)』神保町シアター
五つ星評価で【★★謎のタイアップ】
1993年、カラー、5分、初見。
人間が乗れるソーラー・カーのデザインがドラえもんってだけ。こーゆーのは子供見てて楽しいのだろうか?
ナレーターがドラえもんとのび太だから、垣根は低いのだけど。
 

◆『21エモン 宇宙いけ!裸足のプリンセス(併映作プログラムC)』神保町シアター
五つ星評価で【★★★んーまー普通におもろいが、21エモンって何となく共感しづらい】
1992年、カラー、39分、初見。
21エモンに『ローマの休日』と宇宙船レースを組み合わせたような話。意外とちゃんと出来ていたよなあ(忘却しつつある)。ゴンスケってエグくっていいキャラ(A先生側にいそうなキャラ)。


◆『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ!!(併映作プログラムC)』神保町シアター
五つ星評価で【★★冒険に行く組み合わせがどうも慣れない】
1993年、カラー、40分、初見。
ドラミちゃん達一行が恐竜を見学しに行く
なんかこの、のび太っぽいのに粗暴な奴と、ジャイアンっぽいのに品行方正な奴と、スネ夫っぽいのにスネ夫同様偉そうにしてる奴の、三人組のバランスがドラえもんの4人組と比べるとギスギスしてる感じでイヤ(ドラえもん側だってギスギスしてるのだけど馴れてしまっている)。


【銭】
神保町シアター一般入場料金各1300円。併映Cは短編集めて1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
映画ドラえもん のび太のドラビアンナイト@ぴあ映画生活
映画ドラえもん のび太の日本誕生@ぴあ映画生活
映画ドラえもん のび太とアニマル惑星〈プラネット〉@ぴあ映画生活
▼関連記事。
映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(リメイク作品)@死屍累々映画日記・第二章
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