
▲みんなやな顔してる。
五つ星評価で【★★★帯に短し襷に長し】
連続テレビアニメ「サイコパス」のシーズン合間に挿入される単発の劇場版。物語としては独立しているが、山のように投入されるキャラクターの説明や、その背景の説明は一切なく、説明不要の者を対象として作られた作品である事は明白である。私のような合間合間に挿入される幕間しか見ない不心得者には取っ付き悪いが、それにも関わらず見ていると、面白過ぎもしないが、つまらな過ぎもしない。それなりに楽しめなくもない。もちろん、全部仔細くまなく網羅してから取り組んだ方が面白いのだろうが、激化する現代社会に疲弊するしがない月給取りにはそんな余裕のある時間と好奇心を作る余裕はないのであった。まあ、そこまでしなくてもいいや、と。タダでもないし、仮にタダであっても時間を捻出するのがキツい、そういうお年頃だ。
完全にシステム管理されている警察塔が、それ故にテロリストに掌握されてしまうというのはそこそこ定番の、と言うよりありそうな設定な気がする。そこにいる主人公達が不確定要素になり、敵の鉄壁を破ると言うのもお決まりだろう。その合間に分かるシリーズ全体の謎「シビュラシステムの真実」、おーおーおー、サイボーグ009のブラック・ゴーストっぽい、良くも悪くもそこに混沌がある。
アクション・ドラマとしては敵集団の武力にムラがあるのが問題(むっしゅムラムラ~)。
①敵のラスボス②ハッカー女③傭兵二人④何とかロイド的なロボ武装⑤下っ端(開放囚人)
以上が敵組織の全容であるが、⑤が有象無象すぎて何一つ戦略として役に立っていない。徒党で50人くらいいるのに映画内では一人くらいしか殺せてなさそう。中心部隊である①②③はあんなもんであろうが(そこはコアなので簡単に増員不可)、④については惜しみなく物量を投入しておけばテロリスト側が無敵になったであろうに、そこに戦力を割かない理由が分からない。負けるべきして武力の増強を抑えているようにすら見える。おそらく、あのロボを2倍配置しておけば主人公達の攻撃を全て無力化できたであろう。
おもろいところはやっぱアクションかな。ユーロスペースもといユーロビートに乗って繰り広げられるあまり体育会系的な熱のないスタイリッシュなアクションが見てて小気味よい。人員配置による政治みたいなのは本筋見てないと分からん。
【銭】
テアトルの会員券割引+曜日割引で1100円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR@ぴあ映画生活
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