◆『AI崩壊』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲妙に顔が大きく見えてしまう岩ちゃん(左)と、真面目な顔だと個性が死にがちの賀来賢人(右)と何となく宝塚の歌をいきなり歌い出しそうな大沢たかお(中央)。
五つ星評価で【★★★★予想以上におもろいやん】
予告があの怪作つーか珍作『プラチナデータ』ぽかったので逆に注目してたのだけど、それなりに普通に面白かったので中々感心した(大沢たかおが超人すぎるとか、多少、荒いのはしょうがない)。その問題の『プラチナデータ』に出てくる未来っぽい犯罪者追い詰めが更に進化してて、それも感心。あんなん逃げられないだろうって思わせておいて、逃げ道の確保がそんなに無理に見えないのが、脚本とても頭がいい。お気に入りは昭和の刑事、三浦友和とそれに付きあわされる広瀬アリス。ルールは破るけど有能。「姉ちゃんだってセックス中継されたらイヤだろ」って発言が的を射すぎてて最高。広瀬アリスのセックスは中継してほしい(広瀬すずでも可)。しかし、映画に出てくるプログラマーやハッカーは有能すぎる、謎は解けても他人が組んだロジックに追加上塗りして別動作させるとか。無理だろ。最近の大沢たかおは善人は当たり前で、その上に超人的な何かを持っている。
意外なところで大沢たかおを助ける男に螢雪次朗、お金はかかっていないが、適材適所のいいキャスティングだ。
副大臣が酒向芳だった事もあり、事件を起こすベースの考え方が『カイジ ファイナル・ゲーム』っぽい気もする。
◆『前田建設ファンタジー営業部』ユナイテッドシネマ豊洲12

▲正面からマジマジと見ると高杉真由の顔ってウルトラアイを装着してウルトラセブンに変身しそうな顔に見える(何だそりゃ)。
五つ星評価で【★★★人を見る目が温かい】
頑張ってる人がいい目を見る映画は好き。
それでも星を一つ減じているのは、そもそも何でこんな事やろうと思ったのかという発端の部分がノリで曖昧になってるから。そこは語られるべきだし、そこがユルいので最終的に出来上がった結果が、そもそもの「スタート」に対する正当な「エンド」なのかがあまりハッキリしないという疑問として残ってしまった(ノリの積み上げが上手いから終わりの方はちゃんと盛り上がるけど、私はしっくりこない部分がちょっと残った/すいませんねえ、うるさい客で)。これをきっちりビジネス物として落とすなら、単にノリで始めるだけでなく、凄い技術で本当にマジンガーの格納庫を作れ、その技術力と真摯さが世間に認められ評価されるという出口目標までを最初に語るべきである。目標に到達、もしくは目標以上を踏破してこそのビジネス・ドラマだろう。
キャラはみな愛すべき人達。彼等がそれぞれ自分の守備範囲にこだわりを持っているのが良い。又、こだわりを持っていなかった中心の二人(高杉真由と岸井ゆきの)が徐々に会社の技術力に魅せられていく様も素直に微笑ましい。そして岸井ゆきのがちょうどいいくらいの可愛さ。事務にいそうなくらいの可愛さ。これは朝ドラ『まんぷく』での製塩所での天使っぷりにも相通じる。日本を隅々まで照らすほどの可愛らしさではなく、閉鎖された環境の中でちょうどいいくらいの可愛らしさなのである(あーすげえ失礼)。
あと、個人的には最後に追加で出てくるプロフェッショナル濱田マリの真剣さ、あれに燃えた。濱田マリが真剣にプロジェクトに取り組んでいるなら信用が出来る。
◆『バッドボーイズ フォー・ライフ』ユナイテッドシネマ豊洲5

▲マーティン・ローレンスって体内に腐敗ガスが貯まって、爆発寸前になってるゾンビっぽい。
五つ星評価で【★★★いや、別に普通に面白かったよ】
普通に面白かったのだけど、感想書かずに3か月ほっておいたら完璧に抜けた。
そもそもバッドボーイズとは独立しているパートの冒頭の脱獄シーンのかっこ良さに痺れたのは覚えてる。
ウィル・スミスとマーティン・ローレンスがアクションできなくなったとも思わんかったから、ちゃんと見れた筈。とは言え、17年ぶりの続編、他に企画ないのかよ、とは思う。『トップガン』の続編が35年ぶりに出来るくらいだからないのだろうなあ(化け物トム)。
こんなに何も覚えていないのに、ここなつさん(下にリンク貼ってある)のとこのコメントは大層いいコメントが書けたと自負している。俺もウィル・スミスやマーティン・ローレンスみたいにいい年を取れたという事かな(違う)。
◆『嘘八百 京町ロワイヤル』トーホーシネマズ日比谷3

▲「007」をもじったデザインはなかなか良いと思う。
五つ星評価で【★★★★思った通りの出来でおもろいやん】
全体、安定した面白さだがコンゲームの作りが荒いのは勿体ない。その部分に関しては割と前作とそんな違わない気がするし。
なんか中井貴一と佐々木蔵之介がベラベラ喋ってるだけで間が気持ちいいのだよね。それと木下ほうかに宇野祥平に坂田利夫の妖怪っぷりがよろしい。
広末涼子の立ち位置がビックリするほど『太陽の家』と同じなのはいかんだろう(あっちは騙しはないのだけど)。
ED横山剣って耐え難いかっこよさだよなあ。
朝ドラ『なつぞら』で広瀬すずの義理の兄貴を演じている山田裕貴が陶芸王子という役で土を捏ねてて、公開時の朝ドラが『オードリー』で陶芸の話だったので何かニアミスっぽいと思ったよ。そうすると『なつぞら』の中の山田裕貴は「搾乳王子」か。なんかエロい感じがする。ちなみにその山田裕貴の妻役は北乃きい。ああ、なんか乳搾れそうだよ。山田裕貴が北乃きいの搾乳だけをする特別ドラマとかやらねえかな(やらねえよ)。
【銭】
『AI崩壊』:映画ファン感謝デーに観て1200円。
『前田建設ファンタジー営業部』:ユナイテッドシネマの会員サービスデー(金曜日)に観て1100円。
『バッドボーイズ フォーライフ』:キャンペーン期間割引券使用により1200円。
『嘘八百 京町ロワイヤル』:トーホーシネマズの6ポイント鑑賞が満席だったので、近くで前売券をGETして1400円で鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・AI崩壊@ぴあ映画生活
・前田建設ファンタジー営業部@ぴあ映画生活
・バッドボーイズ フォー・ライフ@ぴあ映画生活
・嘘八百 京町ロワイヤル@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です。
・AI崩壊@ここなつ映画レビュー
・バッドボーイズ フォー・ライフ@ここなつ映画レビュー
・バッドボーイズ フォー・ライフ@SGA屋物語紹介所
・嘘八百 京町ロワイヤル@yukarinの映画鑑賞日記α
▼関連記事。
・嘘八百関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章