『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』ユジク阿佐ヶ谷
- Date
- 2020/06/12/Fri 00:46
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』ユジク阿佐ヶ谷

▲このポスター図案からはバリバリの戦闘シーンとか想像できんよね。そういうシーンもある。
五つ星評価で【★★★★聞いてビックリ見てビックリ】
まず題名が読めない。見てからけっこう経つが今でも読めない。
見た直後のツイッターの一言感想で既に「ロセンヘイセンキ」と間違えている。
「ロセン」はまずい。落語なんかに出る古い隠語で「ちんちん」の意味だ。
黒くて興奮すると大きくなったりするけど「ちんちん」と呼んではいかん。
主人公の子猫の妖怪の名前が「ロシャオヘイ」なのだが、
あまり映画内でポンポン名前が出てくる風でもなく、覚えられなかった。
でも「ちんちん」ではない。「ちんちん」はいかん。
ポスターなんかに「ロシャオヘイセンキ」とルビを振ってあるのだが、あまりそのルビは目立たない。注意すると見えたり読めたりする。3D浮かび上がりアートかよ!(違う) でも、そのルビを読んで当日券を買ったので恥をかかずに済んで良かったのだ。まあ「中国のアニメ1枚」で通じるし買える筈だけど。
題名だけで偉く前説長くなってしまった。「ちんちん」がいかんかった(つーか俺が悪い)。
ツイッターでの一言感想
サンリオ的な鬼太郎ミーツAKIRAと言う予想外の仕上がり。いや驚いた。
映画内字幕では「妖精」と訳されていて、外国文化の産物アニメだからそんなに違和感はなかったけど、仮に日本の話だったら「妖怪」の方がしっくり来る。あまり日本には「妖精」はいなそうだからか。妖精なんていうとチェコのナディア・コマネチを思いだしてしまう。もちろん映画とは関係ない。百匹のコマネチが二つに分かれて戦う映画とか見たいなあ。で、妖精だか妖怪だかが都市開発のあおりを受けて元の住処を追われ、穏健派(人間と共存派)と過激派(土地奪還派)に分かれて争うその争いに主人公の小さな猫妖怪が巻き込まれる。
話の土台が『平成狸合戦ぽんぽこ』にちょっと近い。うん、あれも、よく『平成狸合戦ちんぽこ』とかモジってた。どうしても「ちんちん」につながってしまう。あれは狸だけに「ちんちん」よりは「金玉」の映画だったけど。たぬきで「た」を抜くから「きんま」の映画か。何だよ。「きんま」って、何を目指してるのか分からないよ、俺。主人公の禽魔ロシャオヘイ(あ、つながった)は、人間と共存しながら都市で暮らす生活と、都市全てを原野に戻して人間を排斥する生活の二者択一を求められる。ある意味、妖怪が社会に受け入れられないマイノリティーと考えれば『X-MEN』的とも言える。あれも都市で隠れて生きるか、支配してしまうかの争いだった。「X-MEN」も『キン肉マン』みたいに僕の考えた超人コンテストみたいなのがあったら一定の数量で「ちんちん超人」が出てくるに違いないが(ちんちんがアダマンチウムなあいつとか)、そこまで「ちんちん」にこだわらなくてもいいだろ、俺。ちんちんコンプレックスが根強いらしい、俺。
中盤までが、主人公のロシャオヘイと人間の妖術使いのバディー物的な旅行記になってるので、映画全体としては穏健派寄りではある。この物語を革命派寄りにシフトさせる為には、もっと革命派の悲運を描かなければ成り立たない。それは可能だったとは思うが、そこを切り口にする事を選択しなかった、そう見える。強制的に元の原野に戻してしまう方法には問題があるにしても、考えその物が誤りであるとは物語の中では公言していない。そして、理想的に見える穏健派のやり方においてですら、妖怪が集まる密集団地の中ではマイノリティーである妖怪を保護サポートする人間の居心地がよくないという問題を発生させている。このバランスの取り方は見事だなと思った。
減点部分を一つ上げておくと、妖精サイドで人間に近い容姿を持っている者の個性や描き分けがちょっと薄い。特に、革命派に人間ライクな賛同者が多いのは良いが、それらが人間に近い容姿を持つがゆえに少し没個性的になってしまったのは惜しい。
【銭】
木曜ユジク、サービスデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・羅小黒戦記@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・羅小黒戦記@SGA屋物語紹介所
▼関連記事。
・羅小黒戦記(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・羅小黒戦記(2回目)@死屍累々映画日記・第二章

▲このポスター図案からはバリバリの戦闘シーンとか想像できんよね。そういうシーンもある。
五つ星評価で【★★★★聞いてビックリ見てビックリ】
まず題名が読めない。見てからけっこう経つが今でも読めない。
見た直後のツイッターの一言感想で既に「ロセンヘイセンキ」と間違えている。
「ロセン」はまずい。落語なんかに出る古い隠語で「ちんちん」の意味だ。
黒くて興奮すると大きくなったりするけど「ちんちん」と呼んではいかん。
主人公の子猫の妖怪の名前が「ロシャオヘイ」なのだが、
あまり映画内でポンポン名前が出てくる風でもなく、覚えられなかった。
でも「ちんちん」ではない。「ちんちん」はいかん。
ポスターなんかに「ロシャオヘイセンキ」とルビを振ってあるのだが、あまりそのルビは目立たない。注意すると見えたり読めたりする。3D浮かび上がりアートかよ!(違う) でも、そのルビを読んで当日券を買ったので恥をかかずに済んで良かったのだ。まあ「中国のアニメ1枚」で通じるし買える筈だけど。
題名だけで偉く前説長くなってしまった。「ちんちん」がいかんかった(つーか俺が悪い)。
ツイッターでの一言感想
サンリオ的な鬼太郎ミーツAKIRAと言う予想外の仕上がり。いや驚いた。
映画内字幕では「妖精」と訳されていて、外国文化の産物アニメだからそんなに違和感はなかったけど、仮に日本の話だったら「妖怪」の方がしっくり来る。あまり日本には「妖精」はいなそうだからか。妖精なんていうとチェコのナディア・コマネチを思いだしてしまう。もちろん映画とは関係ない。百匹のコマネチが二つに分かれて戦う映画とか見たいなあ。で、妖精だか妖怪だかが都市開発のあおりを受けて元の住処を追われ、穏健派(人間と共存派)と過激派(土地奪還派)に分かれて争うその争いに主人公の小さな猫妖怪が巻き込まれる。
話の土台が『平成狸合戦ぽんぽこ』にちょっと近い。うん、あれも、よく『平成狸合戦ちんぽこ』とかモジってた。どうしても「ちんちん」につながってしまう。あれは狸だけに「ちんちん」よりは「金玉」の映画だったけど。たぬきで「た」を抜くから「きんま」の映画か。何だよ。「きんま」って、何を目指してるのか分からないよ、俺。主人公の禽魔ロシャオヘイ(あ、つながった)は、人間と共存しながら都市で暮らす生活と、都市全てを原野に戻して人間を排斥する生活の二者択一を求められる。ある意味、妖怪が社会に受け入れられないマイノリティーと考えれば『X-MEN』的とも言える。あれも都市で隠れて生きるか、支配してしまうかの争いだった。「X-MEN」も『キン肉マン』みたいに僕の考えた超人コンテストみたいなのがあったら一定の数量で「ちんちん超人」が出てくるに違いないが(ちんちんがアダマンチウムなあいつとか)、そこまで「ちんちん」にこだわらなくてもいいだろ、俺。ちんちんコンプレックスが根強いらしい、俺。
中盤までが、主人公のロシャオヘイと人間の妖術使いのバディー物的な旅行記になってるので、映画全体としては穏健派寄りではある。この物語を革命派寄りにシフトさせる為には、もっと革命派の悲運を描かなければ成り立たない。それは可能だったとは思うが、そこを切り口にする事を選択しなかった、そう見える。強制的に元の原野に戻してしまう方法には問題があるにしても、考えその物が誤りであるとは物語の中では公言していない。そして、理想的に見える穏健派のやり方においてですら、妖怪が集まる密集団地の中ではマイノリティーである妖怪を保護サポートする人間の居心地がよくないという問題を発生させている。このバランスの取り方は見事だなと思った。
減点部分を一つ上げておくと、妖精サイドで人間に近い容姿を持っている者の個性や描き分けがちょっと薄い。特に、革命派に人間ライクな賛同者が多いのは良いが、それらが人間に近い容姿を持つがゆえに少し没個性的になってしまったのは惜しい。
【銭】
木曜ユジク、サービスデーで1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・羅小黒戦記@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・羅小黒戦記@SGA屋物語紹介所
▼関連記事。
・羅小黒戦記(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・羅小黒戦記(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
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