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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』早稲田松竹、『近松物語』神保町シアター

名画座系2本まとめて。

◆『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』早稲田松竹

▲かっけー冒頭ちょっとのショット。

五つ星評価で【★★カット、ショットの豪華さはともかく、テンポが悪い】
1968年、カラー、165分、初見。
なげーよ。
俺、じーさんで残り時間少ないから長い映画は苦手。短く、サクサク見たい。怒られるかもしれないけど3倍速くらいで見たい。
それにしてもカットやショットがどれ一つとっても豪華でかっこいい。
でも、それを延々と映してたりする。長い。
こういうのを若い時に見てたら権威に屈して褒めるのかもしれない。今はダメ。単純に身体が持たないで退屈に身悶えてしまう。
音楽がまた牧歌的。マカロニみたいに煽る音楽が好きなのだ。
物語にダリオ・アルジェントが参加してるのに驚く。まー、当たるまでは恐怖映画専任の監督ではなかった筈だ。

ブロンソンまだ髭がないのね。髭が付いてブロンソン完成という気がする。
クラウディア・カルディナーレが綺麗。この人、テクが凄そうだから、店の人におすすめされたら指名するって、そうじゃないだろ。泣き出しそうなところをずっと堪えてる顔が魅力的。もっと若い方がステキって意見もありーのだけど、これしか見てないから、このちょっと疲れた感じにも私は惹かれる。

▲カルボナーラ、もとい、カルディナーレ。

ヘンリー・フォンダ悪役なのね。フォンダがやると人間味がありすぎて、何か人には隠しているけど善行の為、悪事を犯してるようにすら見えなくもない。アップのカットとか長いから変に人間的に見える。いや、だから、そーゆーんじゃなく、普通に単純にイヤな奴が悪役はよいのだけどな。『マルサの女2』の三国連太郎みたいな同情の余地ありありっぽさを醸し出す悪役は映画としては微妙なんちゃうか。逆にそういうバリバリな悪役を避けたからこそのヘンリー・フォンダ起用なんだろうけど。

冒頭で退場してしまったがアイルランド人の計画にもグッと来た。

大雑把だし、原題と掛け離れていると言われればそうだけど、旧題の『ウェスタン』ってのはいい題名だったと思う。


◆『近松物語』神保町シアター
五つ星評価で【★★いたたまれない】
1954年、白黒、102分、初見。
特集「映画監督溝口健二 悲恋の女たち」からの一本。
世界の溝口が近松門左衛門に挑む的な。
主役は長谷川一夫、対するのは香川京子。
長谷川一夫が大店の中で地位はともかく実直な仕事で認められてる技術者なのだが、目下の者からの頼みにより、ちょっとボタンをかけ違えたせいで、どんどん不幸の沼に嵌っていく。香川京子の奥様側から見れば不義理な夫と見切りを付けて長年の想いを長谷川一夫にぶつけて、恋が成就した事で哀しいけれど幸せな結末で済むかもしれない。が、私は長谷川一夫目線で自己同一化してるので、必要のない疑惑に地位を奪われ、全てを収めようとしても暴風雨のような奥様の激情がそれを許さず、ただ慎ましやかに清らかに正義を貫こうとしてそれも出来ずにただ、殺されていくのは悲劇としか言えない。彼は何も悪くない。何かダメだったかと言えば、「間」と「タイミング」が悪かっただけ。それはどうにもできないと思う。
和楽器の劇伴がけっこう扇情的で怖い。


【銭】
両作品とも1300円の均一料金(偶然一緒だっただけだけど)。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト@ぴあ映画生活
近松物語@ぴあ映画生活
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近松物語

封建時代に生きる二人の恋物語を通して「人間解放」をうたいあげる。近松の「大経師昔暦」おさん茂兵衛の物語を透徹したリアリズムで描いた溝口晩年の傑作。

  • 2020/07/23(木)14:44:57 |
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