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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ワンダーウォール 劇場版』新宿シネマカリテ2

◆『ワンダーウォール 劇場版』新宿シネマカリテ2

▲ちなみに、こんな場面は映画にない。

五つ星評価で【★★★★対話は対話を越えられるか】
ドキュメンタリーではないだろうが、本当にあった話かどうかがあまりに真に迫っていた為、分からなかった。
驚いたことに「事実に基づく」話ではないらしい。
それなのに、このリアリティー。濃密な映画だった。
「長期取材に基づく」とあるので、物語の「近衛寮」に類似した存在はあったのかもしれない。さもありなん。

多分、この物語の「近衛寮」に近い存在は日本各地にあり、今、剥奪や簒奪の真っ最中なのではないかと思う。

京都の大学にある学生寮「近衛寮」は百年の歴史を有し、生活に関する規則・ルールは自治により治められている。毎年、多くの変人を生みだす「近衛寮」であるが、最近の問題は学校側が寮の老朽化を理由に、近衛寮の廃寮を求めていることだ。寮は百年の間、学校と対話を続けており、そのノウハウは先輩から後輩へと引き継がれている。だが、今回は苦戦を強いられている。そんな時、学校側に学生と折衝するための新たな人員が追加され、「近衛寮」の存続は大きく揺らいでいく。

この物語の凄い点は、現在性である。
100年の間、学校側と学生側は折衝を繰り返していた。そして、それは機能していた。何故か、双方が対話する意思があったからだ。おそらく、大学側にも「民主的に話して聞かせる」という態度が、そもそも大学の取るべき態度であると至極真っ当に考える者がいたのだ。そう、思われる。

この「対話」は学校側から一方的に破棄される。
学校側から来るのは「決定事項」のみ。対話は壁によって遮られ、回答は届かない。
これは今の日本の政治の縮図である。
与党と野党の国会での論戦に近い。
野党が政策や政治についての疑問を尋ねる。
ピントの外れた事や、回答ではない事を延々と答える与党。
議論や対話に対して最も不誠実な態度とは何であろう。
それは「議論を行なわない事」だ。
議論を行なう体のみ見せて、議論を深めない。
するとそこで、議論は止まってしまう。
議論が議論として高められない場合、結論はどうなるか?

①規定の意見が取られるか、
②もっとも賛成者の多い意見が取られるか、
③権力を行使できる者の意見が取られるか、

主にこの三つのうちのどれかに決まる。
もう、いいようにやられる結論しか思い浮かばない。
こんな事はもちろん正しくないし、子供がやるような事であり、成熟した大人がやる事とはとても思えない。
だからこそ、それを禁じる術がないという地獄のような状態。これはやられた。

「劇場版」ではおそらく「ドラマ版」の後の2年後を軽く描写し、まだ、戦いは続いており、戦いを続けられる方法は絶無でない事が提示される。ただ、それでも、私はあの未来では心配である。それはあの肯定的に見られている行動が飛び道具的に出てきた物であり、その強さは認めざるをえないのだが、それでも、それは「議論」ではない。「議論」によらない改革は「感情」に訴えているのだが、「感情」は次の「感情」に塗りつぶされる事が多々あり、「感情」は「扇動」されやすい。今は勝っていても、一発大逆転でひっくり返されやすい。とても危険な兆候だ。

あと答を持つ女優成海璃子が素晴らしい。
おっぱいも含めて、素晴らしいと言わざるを得ない。

岡山天音の着ていた背中一面に見返り美人がプリントされたジージャンがかっこ良すぎる。


【銭】
シネマカリテ水妖12100円水曜1100円均一。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ワンダーウォール 劇場版@ぴあ映画生活
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コメント

ネタ?

>シネマカリテ水妖12100円均一

疲れているんだねぇ

  • 2020/07/23(木) 00:59:59 |
  • URL |
  • 粕人間 #-
  • [ 編集 ]

Re: ネタ?

> 疲れているんだねぇ

お察しの通りでゲス。

  • 2020/07/23(木) 11:02:14 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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