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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『唐獅子株式会社』神保町シアター

◆『唐獅子株式会社』神保町シアター
五つ星評価で【★★★横山やすしの味】
1983年、カラー、102分、初見と思ったら全く忘れてるだけで昔一回見てた。
特集「80年代ノスタルジア」からの一本。
曽根中生って確か『嗚呼花の応援団』『野球狂の詩』の併映で見て、汚い絵を汚いまま撮るなあという印象だったが、その辺は変わらない。どこかゴミゴミしてて、日常的。コメディーカットが多いからコメディー映画なのだが、キッチリ落ちを付けるような技巧的な雰囲気がない。鈴木則文から茶目っ気を削って一晩覚ましたみたいな感じ。
そこに横山やすし。横山やすしにヤクザやらそうなんて考えた人は天才でその物ズバリである。ヤクザのいい所も悪い所も入っている。美しいヤクザがいるなら高倉健であり、そうでないヤクザがいるなら横山やすしである。男の意気を賭けてドスを振り回すヤクザがいるなら菅原文太であり、同じ心根を持ってるのにそういう見せ場もなく、地べた這って生きてるのが横山やすしである。見た目も中身も横山やすしのまんまなので(競艇のボート乗ったりするし)、違和感がない。けっこう味があってペーソス溢れる。
そのやすしの兄貴役に伊東四朗。基本いつもと同じ演技だが、やすしと合わせるのは相手が狂犬みたいなやすしだけに安定感があって良い。そう言えば西川きよしは出ていなかったが、カメオだけの出演なら必要なかろう。若い時の紳助とさんまも端役で出てる。どっちもそれなりに美味しい役である。
丹波哲郎親分の命令一下なれないカタギ仕事をさせられるやすし、最初は雑誌編集、次はビデオ撮影、そして最後にタレント発掘。タレント発掘の金の卵は甲斐千恵美。なつかしー。丹波親分作詞の演歌歌手をこれはあかんとロック歌手に変更して、東京のオーディション番組で一発当てる。だがまあ、甲斐千恵美、別に下手じゃないから演歌歌っていてもそんなに違和感はなかった。ロック歌ってる最中、やすしに「胸と声がデカいのが売りだ」と言われるが、そんな胸でかい印象はない。すったもんだで歌が当たって、甲斐千恵美は横山やすしに抱かれたいのだが、横山やすしは我慢する。なかなかクラリスを抱きしめてやれないルパン三世みたいである。『凶悪』のピエール瀧みたいにシャブ打ちながら甲斐千恵美抱いたらまずかろう。横山やすしなんて常にアッパーでヒロポンとか打ってそうだったから、濡れ場のシーンとかあったらはりきっちゃいそうでマズい。ちなみに、横山やすしと一緒に甲斐千恵美をレッスンするピアノが引けるヤクザが桑名正博。コカインで捕まっとるがな。

あとTVオーディション番組の審査委員長が、なぎら健壱。このなぎら健壱がホモで横山やすしに色目を使う。う~ん、ホモで色目を使う、なぎら健壱の存在感が素晴らしすぎる。なぎら健壱は歌手だから当然、歌も上手いのだけど、もし、歌手じゃなかったら、このホモの演技をやるために生まれて来たのだと思う。


【銭】
神保町シアター一般1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
唐獅子株式会社@ぴあ映画生活
▼関連記事。
唐獅子株式会社(一回目)@死屍累々映画日記・第二章
・唐獅子株式会社(二回目)@死屍累々映画日記・第二章
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