
▲ポスターずら。
五つ星評価で【★★★後半のカタストロフィはなかなか人非人でゲラゲラ笑って自分の人非人度を確認した】
2019年にTVアニメとしてリメイクしていた版の劇場版とのこと。今回は生誕50周年との事だが、私は50年前のオリジナルと亀梨くんの実写の劇場版しか見ていない。
妖怪人間は妖怪体と人間体があるが、オリジナルの人間体でも社会に溶け込むには異質である部分が緩和され、ベムは今回、記憶欠損を伴いながら、自分が妖怪人間と意識しないまま人間体で結婚をしてしまっている。ええっ、そして、ベムの癖にイケメンじゃん。
ベラとベロは都市の中に潜み、人間として生活を送っている。そして、三匹の妖怪体はオリジナルは「強さ」よりも「醜さ」を強調したデザインだったが、今作のそれは「美しい」とは言えないが、「醜さ」ゆえに顔を背けたくなるような生理的な「醜さ」には欠けている。これはもう、オリジナルとはかけ離れている設定だな。漫然と人間として暮らせるのなら、それほど強く「早く人間になりたい」と願う意味は希薄になる。
残念な事に話はありがち。妖怪人間の特殊な回復力を研究する製薬会社がベムの記憶を封印したまま、研究を進め、不要になったので殺して破棄しようとするが、そこで衝突が起こる。TV版での因縁の敵、ドクター・リサイクル(なかなかのキチガイっぷりに好感が持てました)とは別にラスボスが用意されているが、なかなかもってみんなイケメンであり、そういう需要に向けた要求があるのかもしれない。ケッ
戦闘シーンが大層ステキであるが、基本ギミック(
あと、ベムの結婚相手が中々いい人で、組織の息がかかっていながら、かなりベムに同情的である。それでも、腕の先端の三本指だけ見せられて、「ベムの本質は妖怪人間」と言われて動揺する。すんなよ、あんたらの結婚生活こそが「ベムの本質」にはならないのか? あくまで、そういうメンタルな物よりDNAみたいな数値の方が大事か?
後半、ベムの周囲から都市の呪縛が壊れて、街が成立しなくなるカタストロフィ・シーンはゲラゲラ楽しめちゃう人非人さ。
【銭】
ユナイテッドシネマ前回有料入場ポイント2ポイントを割引に使って1000円鑑賞。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~@ぴあ映画生活
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