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『女賭博師鉄火場破り』シネマヴェーラ渋谷

特集「一周忌メモリアル 折れない花・原知佐子」の1プログラム。

◆『女賭博師鉄火場破り』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★賭博の異能が凄い】
1968年、カラー、87分、初見。井上芳夫監督。
江波杏子の「女賭博師」シリーズの第七弾で、シリーズその物からして見るのが初めてなのだが、映画として独立しているので何の支障もなし。権力構造的に一番悪いのはラスボス位置にいる成田三樹夫の筈なのだが、江波杏子の前に立ちはだかる最後の敵は育ての親と父親を自殺に追いやってしまった因縁を持つ妹分である。単に外道を成敗して手打ちという形ではなく、「人には避けて通れない戦いがある」というシナリオ作りは物語の説得力を否が応でも高めてたまらない。
一番、権力を持っているのは成田三樹夫だが、彼は彼なりに大きな賭場を経営する業界の一人者であり、ただその役得で江波杏子を一回抱きたかっただけであり、袖にされてむくんでいるという何だかとっても可愛い親分。ペットにポケットモンキーを飼っているのがオシャレ。
サイコロを使った壷振り、敵の出す数字を当てるカルタで戦いは行われるが、その緊張感が半端ない。どちらの賭博師も思った目が出て当たり前、敵の札を当てられて当たり前の世界なのである。おいおい、超能力者かよ。この戦いの描き方がホットでクールでたまらない。
江波杏子ヘビみたいで怖くてステキ。


【銭】
一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
女賭博師・鉄火場破り@ぴあ映画生活
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fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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