
▲スキット
「どうだい、俺の多弾頭ミサイル」
「このシャツのように血染めにするわよ」
五つ星評価で【★★幼児教育の可能性みたいなのが実践されてるようだがよく分からん】
「モンテッソーリ教育」が何か既知の人対象に語られてるようで、今一つ「モンテッソーリ教育」が何で、それがどう他と違うかは分かりづらい。何か(A)を際立たせる為には、何か以外(B)と比較しなければ明確な違いや特徴が分からないと思うのだが、「それ(B)はあなた方知ってるでしょ」と割愛されている。別に子持ちじゃないから知らないっすよ。まあ、見るべき資格が「子持ち」って事かもしれないけど、現役バリバリの子持ちはこういう映画を見るゆとりがないんじゃないだろうか? すると、祖父・祖母あたりが対象か? 祖父・祖母が息子・娘に「モンテッソーリ教育っていいらしいぞ」と口添えするのか? モンテッソーリ教育を取り入れた幼児保育施設がほぼほぼ皆無の日本で (こういう映画が成立するってのはそうじゃないの?)、それ以前に幼稚園・保育園に入れる事が難しい日本で、この映画の目的は今一つ良く分からない。
ちなみに私は、「モンテッソーリ教育」も施されていないし、そもそも「幼稚園中退」というちょっと珍しい保育履歴を持ってるので、保育に関しては「おまいら無理してでも落ちこぼれの俺に合わせて喋ってくれないかのう」という気持ちが抜けない。ふんふんくすんくすん。どーせ!
チラシ見ると「モンテッソーリ教育」は以下の特徴を持つ。
(1) 天才と言われる著名人がこの教育を受けている。
(2) 教育を受ける期間は2歳半~6歳。
(3) 保育士役の大人が命じた事を子供が行うのではなく、
子供がそれぞれ興味を持った遊具を使って各自勝手に遊ぶ。
小学校未就学の幼児に対して行われる非・軍隊的な保育、という事で合ってそう。効率重視でみんな集まって一度に体操、お遊戯とかをしない。お絵かきなどもお絵かきしたい人がポロポロしてるみたいな感じなので、みんな集まって他者との比較や優劣を付けない。子供にとってノンストレスフルな保育所であり、保育従事者からは手間が掛かる保育とみえる。
子供にとってノンストレスフルな保育所であるので、見ていて、笑ってる子供の数が多く、とても癒される。取材先はフランス。フランス人の子供はもう本当に可愛い。子供はどんな人種の子であっても可愛いし、庇護欲を掻きたてられるが、中でもフランスは一番だ。他者との比較や優劣を付けない教育ではあるのだけど、それであってもフランスは特別だ、可愛くってたまらない。俺、幼児性犯罪者になるならフランスの子供達がいい(そんなん発表すな)。第三帝国ドイツの子供にも惹かれるが、でまあ、逆にそういう表面上の愛らしさや見栄えの良さが「微笑ましさ」で、彼等の被教育を覆い隠してしまうのなら、もう少し魅力の無い民族の国が取材に使われた方が良かったかもしれない。そういう理由で選ばれる国はイヤかもしれないが。
さて、モンテソーリっぽい保育はこの映画を見ると分かるし、基本、みなそれぞれに集中して遊んでいて、笑顔が多かったりはいい事だと思う。それは保育期間の話である。もう一つ、この保育によって、天才と言われる著名人が生まれるかもしれない。それはこの映画を見る限り分からない。何故って映画の中で統計的に比較されてないから。そういうのは客体として「教育方法」を選んだのだから、結果がどうであるかについては、映画としてやるべき事ではないだろうか。映画として「一つの実験(保育)の実践記録」ではあるが、その結論は情緒的にすぎると思う。
「揉んで総理」ってエロ映画かよ。
最後の一行は除くとして、辛口すぎますかね?
【銭】
前回有料入場割引で1300円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・モンテッソーリ 子どもの家@ぴあ映画生活