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『野球少女』ユナイテッドシネマ豊洲3

◆『野球少女』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲色気がなくクールなところが百恵ちゃんっぽいぞ。

五つ星評価で【★★★エロい屑がいなくてよかった】
既に若くないのにトラウマを植え付けられた韓国映画に『ハン・ゴンジュ』があって、女子中学生の弱みに付け込んでクラスの大半の男子生徒が彼女をかわるがわる輪姦していた実際の事件を元にしていて、その小屋のゲロを吐きたくなるような絵面が今でも頭をよぎってしまう事がある。日本人男子も根はエロくてバカなのだけど、韓国人男子は根がエロくてバカで男尊女卑なので相手が泣こうが喚こうが力ずくでバンバンいたしてしまう屑という男子像がベースになってしまって、それがどこまで本当かどうかはともかく、たまに大変迷惑をこうむってしまっている。そういう大変迷惑な先人先達の映画を見てしまっているお陰で、イ・ジュヨン本当にそんな清純なままでいれるの?という暗い不安がよぎり続けてたまらんかった。そんなんなくて本当に良かった。だって、俺の知る『ハン・ゴンジュ』の韓国だったら、高校の野球部に入部する時、高校野球で的確な訓練メニューを受ける時、プロ球団の実力テストを受ける時、などにそれぞれ好意的だったり、暴力的に無理矢理だったり、身体を要求されてもおかしくないもの。そういうベースを考えなくて良いのなら、本当にいい映画だし、いい時代になったものだと喜びたい。

おかん役の女優が「いつもキムチを鼻の穴の中に詰めているので眉間に皺が寄っている横澤夏子」みたいな、在野に山ほどいるような顔をしているので、リアルが半端なかった。にしても、一切笑わない横澤夏子の何と怖い事か。笑顔って大事。
主役のイ・ジュヨンのメイクしてない風な顔が、シャープな顔立ちで、松坂桃李にガンガン女性ホルモンを投与してみたら、似てきそうだとか、ありえない類似を見つけてしまった。でっかい松坂桃李のボインよりもスリムなイ・ジュヨンのバストの方が、、、自粛。

それにしても、やっとこさ映画のテーマに到達して、「あきらめない」と言うのは博打みたいなもんだから、怖いなと思う。「あきらめなかったから成功しました」という事に関して「どこまで」あきらめなかったら成功するという指標が一切ない。それは体力テストだろうが、受験だろうが同じなのだが、冷静に点数だけで判断されるのではないケースが、この映画の中では多すぎる。審査者の被審査者に対する心情によって結果が大きく左右されがちである。だからこそ、主人公が身に付けたような立ち向かう上でのアピール・ポイントが必要になる。あのアピール・ポイントにしても万人が認める方向とは違うので、それを認めさせる事が出来るかどうかはやはり、博打になってしまう。あのアピール・ポイントのきっかけを掘り起こした高校野球の監督、それを育てたコーチ、天分を見抜いたプロの二軍監督、この辺の人間味がちょっとニヤリと来る。投手の投げた球の回転速度とかどうやったら分かるのかが素人なんで分からんけど、まあ、それはそれでええんやろ(てきとー)。フロントが彼女を呼んで、出した提案については上手い事ネチネチ脚本書きよるわと思った。

野球をやる女性の映画で思い付くのは『プリティ・リーグ』『野球狂の詩』『プリティ・リーグ』は「少女」と言うより、みな成熟した「おんな」で、女子リーグの話だから、今回の主人公はそれではイヤなんだよね。『野球狂の詩』は立場がまんま一緒で、木之内みどりがかーいーわー。大した事ない入浴シーンも嬉しい。映画としてはアカン映画なんだけど。ただ、『野球少女』は「魔球」みたいなファンタジーに足を踏み入れなかったのは評価したい。猫も杓子も魔球を投げたがるのは日本のコンテンツぐらいかもしらんが。


【銭】
ユナイテッドシネマ金曜会員デーで会員1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
野球少女@ぴあ映画生活
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『野球少女』(2019)

天才野球少女と持て囃されてきたスインだったが、”女子”というだけで門戸を閉ざされ、プロ野球選手になろうとする夢は遠ざかる一方だった。監督や母親からも、夢をあきらめ現実を見ろと忠告されてしまう。しかし夢を決して諦めない彼女の姿勢に、初めは突き放していた新任のコーチ、ジンテが心を動かされる。スインの長所を伸ばして短所をカバーしようと考えたジンテは特訓を開始し、何とか彼女にチャンスを与えようとする...

野球少女

韓国で20年ぶりとなる高校野球の女子選手チュ・スインは、球速134キロの「天才野球少女」として有名だった。 だがプロ球団から指名されたのは幼なじみの男子イ・ジョンホのみで、スインはプロテストすら受けられない。 新コーチから「女子かどうかではなく実力がない」と言われたスインは、球速150キロを目指すが…。 ヒューマンドラマ。 ≪あきらめない。 何があっても。≫

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ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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