『るろうに剣心 最終章 The Final』ユナイテッドシネマ豊洲8
- Date
- 2021/04/25/Sun 07:00
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『るろうに剣心 最終章 The Final』ユナイテッドシネマ豊洲8

▲赤い逆光の剣心、かっけー。やっぱり赤はノーマルタイプの3倍の性能の色なのだな。
五つ星評価で【★★★★何らかんら言っても面白いのが凄い】
まあ、何だ前提として普通にちゃんと面白いよ。
流石に佐藤健がちょっと若者からおじさんに脱皮する側面も垣間見えつつ、嵐の相場くんに角度で見えたりもする。「若者」が厳しくなってきた感じである。でも、それは人間だし、映画の中で経験相応に歳を取っているので、そういう風に見えてもいいのじゃないだろうか。その点、江口洋介は一作目からけっこう老成した大人の設定で、そのまま1ミリもブレてない。ただ、元からスリムすぎるからだろうか、警察のタイトな制服とあいまってあまり健康そうに見えず、ちょっと痛々しくも見える。いやまあ、駒木根隆介みたいな江口洋介は考えづらいけれど。青木崇高なんて筋肉のケンカ馬鹿のまんまを維持してて凄い。一作目からギョっとする顔ばかりしてる武井咲も変わらずに愛しいわあ。彼女の周りだけは空気がちょっと少女マンガ。
話はけっこう荒いけど、こういう作りになるのは作品の内容上仕方ないだろう。一応、これはこれでちゃんと完結している体を取っているが、明治東京(というより彼の周辺)を脅かす魔の手が再び現れたら、剣心は何度でも逆刃刀を手に立ちあがるだろう。「最終章」だけど、これが『銀魂』だったら、やっと身体が温まってきた程度だ。いや、『銀魂』じゃないから、「最終章」でいいのだけど。
前作や前々作からの継投組にみんな見せ場があるのはとても優しい。左之助なんてもう見せ場しかないのは逆に青木崇高の功績だろう。そう言えば、あのでかい刀はもう使わないのね。あれ使うと強くなりすぎるし、機動性に欠けるという配慮なのだろうな。唯一剣を持たない継投組の蒼井優は普通に上手くて、いるのが当たり前。今回は武井咲を陰ながら炊き付けるただのお節介なクラスメートみたいな立ち位置なのが微笑ましい。アンク三浦涼介なんて刀を振らせてもらえなかったが、彼の見せ場は「ぶぶづけ食ってかんか」的な京のネチネチ気質にあるからあれはあれでよし。土屋太鳳ちゃんなんて、どんなダメ映画に出ようとも、この剣心での、あの「太腿露出」だけで百点満点。そう、大友啓史は割と演出家としての人気は低いのだけど、男はかっこよく、女は可愛く撮るのだよね、凄く。この世界の土屋太鳳をハグしたい。蹴られそうだけど。あと、チラシに役者名は載ってるがビジュアルがない伊勢谷友介は剣心の映画世界の中で剣心とタメ張れる最強の一人だから出てきた時は「おおっ」っと思った。退場はちょっと唐突。もう、伊勢谷友介でスピンオフ作れと言いたいくらい最強でかっこいい。もう一人、チラシにビジュアルもなければ、役者名も載ってない本気の隠し玉のあの人。あの人もいいわあ。よくも一番萌える存在を再登場させた。あの予備動作が良い。だがまあ、あの辺のシナリオラインはメチャクチャ甘くて、何か確かに本人が言ってるのだけど、本人が言いそうにないセリフだなと思った。でも、体技に惚れる。それでいい。
新しい登場人物、新田真剣佑。出る映画、出る映画ビジュアルが違うが、割と共通してウジウジした役をやりがち(いやいや直前作『群青戦記』がそうだっただけだろ)。千葉真一の息子だからアクションはできるだろと思われてしまう悲劇を小さい頃から背負わされていたに違いないが、この『るろうに剣心』って国内最高峰のアクション映画で、そのトリのアクションで対峙する主役と遜色ないというのは凄い。なのに正体的に「俺はシスコンだああああああ!」しか内面がないキャラだ。あと登場シーンが中国人の服を着ているのだが、色味がとても吉野家カラーだったので、「速い安い上手い」かよと無言で突っ込んだ(当たってるし)。この新田真剣佑の手下のビジュアルがヘルレイザーの魔導士っぽくてたまらない。手下になる際にビジュアル審査とかありそうだ。あんな闇を抱えた服で春の日差しの中とかは恥ずかしくて歩けない。そこが弱点だ。仮に歩けたとしたら、凄い恥知らずで、そこが弱点だ。
あと有村架純かあ。綾瀬はるか同様、誰にも好かれる、好かれるモンスターじゃん(この両名でダメな作品は彼女たちがどうとかではなく作品や演出がダメと盲信してる)。そんなんを連れてこられて「ゲゲゲビーン」みたいな状態になった武井咲が可哀想だけどこれはこれで「捨てられた子犬に更に豪雨」みたいで、なかなかいい善戦をしていた。
【銭】
ユナイテッドシネマ金曜メンバー価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・るろうに剣心 最終章 The Final@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・るろうに剣心 最終章 The Final@yukarinの映画鑑賞日記α
▼関連記事。
・るろうに剣心関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章

▲赤い逆光の剣心、かっけー。やっぱり赤はノーマルタイプの3倍の性能の色なのだな。
五つ星評価で【★★★★何らかんら言っても面白いのが凄い】
まあ、何だ前提として普通にちゃんと面白いよ。
流石に佐藤健がちょっと若者からおじさんに脱皮する側面も垣間見えつつ、嵐の相場くんに角度で見えたりもする。「若者」が厳しくなってきた感じである。でも、それは人間だし、映画の中で経験相応に歳を取っているので、そういう風に見えてもいいのじゃないだろうか。その点、江口洋介は一作目からけっこう老成した大人の設定で、そのまま1ミリもブレてない。ただ、元からスリムすぎるからだろうか、警察のタイトな制服とあいまってあまり健康そうに見えず、ちょっと痛々しくも見える。いやまあ、駒木根隆介みたいな江口洋介は考えづらいけれど。青木崇高なんて筋肉のケンカ馬鹿のまんまを維持してて凄い。一作目からギョっとする顔ばかりしてる武井咲も変わらずに愛しいわあ。彼女の周りだけは空気がちょっと少女マンガ。
話はけっこう荒いけど、こういう作りになるのは作品の内容上仕方ないだろう。一応、これはこれでちゃんと完結している体を取っているが、明治東京(というより彼の周辺)を脅かす魔の手が再び現れたら、剣心は何度でも逆刃刀を手に立ちあがるだろう。「最終章」だけど、これが『銀魂』だったら、やっと身体が温まってきた程度だ。いや、『銀魂』じゃないから、「最終章」でいいのだけど。
前作や前々作からの継投組にみんな見せ場があるのはとても優しい。左之助なんてもう見せ場しかないのは逆に青木崇高の功績だろう。そう言えば、あのでかい刀はもう使わないのね。あれ使うと強くなりすぎるし、機動性に欠けるという配慮なのだろうな。唯一剣を持たない継投組の蒼井優は普通に上手くて、いるのが当たり前。今回は武井咲を陰ながら炊き付けるただのお節介なクラスメートみたいな立ち位置なのが微笑ましい。アンク三浦涼介なんて刀を振らせてもらえなかったが、彼の見せ場は「ぶぶづけ食ってかんか」的な京のネチネチ気質にあるからあれはあれでよし。土屋太鳳ちゃんなんて、どんなダメ映画に出ようとも、この剣心での、あの「太腿露出」だけで百点満点。そう、大友啓史は割と演出家としての人気は低いのだけど、男はかっこよく、女は可愛く撮るのだよね、凄く。この世界の土屋太鳳をハグしたい。蹴られそうだけど。あと、チラシに役者名は載ってるがビジュアルがない伊勢谷友介は剣心の映画世界の中で剣心とタメ張れる最強の一人だから出てきた時は「おおっ」っと思った。退場はちょっと唐突。もう、伊勢谷友介でスピンオフ作れと言いたいくらい最強でかっこいい。もう一人、チラシにビジュアルもなければ、役者名も載ってない本気の隠し玉のあの人。あの人もいいわあ。よくも一番萌える存在を再登場させた。あの予備動作が良い。だがまあ、あの辺のシナリオラインはメチャクチャ甘くて、何か確かに本人が言ってるのだけど、本人が言いそうにないセリフだなと思った。でも、体技に惚れる。それでいい。
新しい登場人物、新田真剣佑。出る映画、出る映画ビジュアルが違うが、割と共通してウジウジした役をやりがち(いやいや直前作『群青戦記』がそうだっただけだろ)。千葉真一の息子だからアクションはできるだろと思われてしまう悲劇を小さい頃から背負わされていたに違いないが、この『るろうに剣心』って国内最高峰のアクション映画で、そのトリのアクションで対峙する主役と遜色ないというのは凄い。なのに正体的に「俺はシスコンだああああああ!」しか内面がないキャラだ。あと登場シーンが中国人の服を着ているのだが、色味がとても吉野家カラーだったので、「速い安い上手い」かよと無言で突っ込んだ(当たってるし)。この新田真剣佑の手下のビジュアルがヘルレイザーの魔導士っぽくてたまらない。手下になる際にビジュアル審査とかありそうだ。あんな闇を抱えた服で春の日差しの中とかは恥ずかしくて歩けない。そこが弱点だ。仮に歩けたとしたら、凄い恥知らずで、そこが弱点だ。
あと有村架純かあ。綾瀬はるか同様、誰にも好かれる、好かれるモンスターじゃん(この両名でダメな作品は彼女たちがどうとかではなく作品や演出がダメと盲信してる)。そんなんを連れてこられて「ゲゲゲビーン」みたいな状態になった武井咲が可哀想だけどこれはこれで「捨てられた子犬に更に豪雨」みたいで、なかなかいい善戦をしていた。
【銭】
ユナイテッドシネマ金曜メンバー価格1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・るろうに剣心 最終章 The Final@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・るろうに剣心 最終章 The Final@yukarinの映画鑑賞日記α
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・るろうに剣心関連記事リンク@死屍累々映画日記・第二章
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