『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ユナイテッドシネマ豊洲3
- Date
- 2021/06/20/Sun 09:35
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ユナイテッドシネマ豊洲3

▲「マフティ・ゲージが!」
「マフティーも生き残りたがってるんだわ」
「君は生きのびる事が出来るか」。
五つ星評価で【★★★話に没頭はできたが、面白いか面白くないかは微妙】
超高速セグウェイに変形するガンダム、それは新しい。って、新型ってフォルムもはっきり見せてくれないのかよ。ポスターにちょっとだけ載ってる三角形に手足が付いたみたいな造形は人型としては動きづらそうだ。兵器として考えるとあまり手足をバタバタ動かす意味は少ないのかもしれないが、やはりモビルアーマーよりモビルスーツの方が好きなので、火力をこれでもかと搭載して、人体構造から遠ざかっていくフォルムはあまり好きではない。ちゃんとNHK教育テレビのテレビ体操でストレッチとかいっしょにできるデザインがいい(アッガイとかズゴックが体操やってると絶対可愛い/ジオングは車椅子専用みたいなキャラとして起用したい)。
モビルスーツ戦としては中盤の市街戦と、ラストの空中戦の二つ。市街戦はモビルスーツを災害を撒き散らす異物として見せる。いやあ、禍々しくてかっこいい。ただ、視認はしづらい。そこは優先順序の問題でしょうがないか。後半の空中戦も何が起こって、操縦技術上で、どんな違いがあって、どっちが勝ったかなどが分からない。何となくレーン・エイムが悪態をついてるから何時の間にか負けちゃったんだなあ、みたいな感じ。そういう勝ち負けの理屈は大事よ。
私、ガンダムは基本、ファースト・ガンダム(TV最初のシリーズ)しか頭に入っていない。「Z」も「ZZ」も見てないし、「逆襲のシャア」はすっかり忘れている。なので、へー、ふーん、そういう政治展開になっているのと興味本位で覗き見だけさせてもらった感じ。ハサウェイくん、あの若さでテロリストの頭目みたいな事をやらされて、大変そうよのう。アニメだから、あまり年齢とか分かりづらいんだけど、ざっと、
ハサウェイが二十代前半、
ケネスが二十代後半、
ギギが十代後半、
くらいじゃないかと思う。なので、ケネスがギギに「させろ」と面と向かって言うのは、ポリコレ的な危うさを感じないでもない。ただ、ギギは最初のハイ・ジャックのシーンで、有力な人物の愛人みたいに言われていたので、充分セックスしてOKみたいな年齢と考えるとそれぞれ最初に思ったのより5歳足したくらいの歳なのか。アニメだからか、体型が「避暑地の少女」みたいであり、とても愛人としてバリバリSEXに励んでいる姿は想像できない。いや、想像したらしたで、かなりエロいんだけど。(*´Д`)ハァハァ
ハサウェイもケネスも、人前で弱みを見せない。と言うより、今回、見た映画では、そういう分かりやすい人間的な感情を持った人物は一人も出てこなかった(あえてタクシーの運ちゃんくらいか)。諜報戦みたいな映画だからしょうがないのかもしれないけど、リアルに息苦しい。みな、何を考えてるのか分からない。そもそも、最初のハイ・ジャックされたフライト自体、ケネスは任地への移動だが、ハサウェイとギギは移動の理由すら分からない。原作小説ではそういうのは明かされているかもしれないが、映画だけ見る限りでは謎だらけだ。
メンタルで面白いのがギギ。「頭おかしい」と言っていい感じなのに「一面鋭い」シャーマン的な物言いもする。占いが得意な飲み屋のチャンネーかよ。この尊大に振る舞うのに、ちょっと踏み込むとすぐに壊れちゃいそうなキャラはなかなか掴めないが故に面白かった。島耕作がこの世界にいたなら、とりあえずセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。このギギと比べて、実に大人大人に書かれているのがフライトのスチュワーデスさん達。ステキだわあ~と思ってたらチョイ役だった。島耕作がこの世界にいたなら、やはり彼女たちともセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。島耕作ってボノボみたいだな(ボノボはSEXでコミュニケーションを取る)。
ギギが「マフティーのやり方正しくないよ」と言うが、正しいやり方を教えてはくれない。教えてやれよ。マフティーはテロリスト集団で、自分達の意見を通す為に現政権の有力者をどんどん暗殺している。なるほど正しくない。でも、それはタクシーの運ちゃんといっしょで自分に利害のある事しか大衆は興味を示さないのだ。安倍や菅、などの腐敗政治に携わってる者が暗殺されたら、スカっとするかもしれないとは思うが、それで生活が好転したりはしないだろう。だから、タクシーの運ちゃん的な要求も、ハサウェイの「そもそもそういう事じゃないんだ」的な懊悩も両面成り立つところは面白い。一般論として単に死骸を増やしていくだけでは正しくは見えない。ただ、だからと言って「マフティーのやり方」が正しくないと本当に言いきれるのか? 明治維新の尊王攘夷派はバサバサ人を殺していったが、最終的には革命(と言うより単に政権の移動か)を成功させてしまった。とするなら、死骸の数を増やす量的な制圧ではなく、死骸の数に意味を持たせる質的な制圧が必要になるのかもしれない。その為にギギを仲介として、ギギのパトロンと手を組んだりすると言う展開はかなりありそう。
ハサウェイくんの若者らしい懊悩は分かるが、彼がキッチリ自分が正義と割りきれないから、単純にカタルシスを伴う話になってない。例えば、ハサウェイくんが机上で考えている正義より、ギギがペットの犬(そういうのいないけど)を地球資源保全のため目の前で銃殺され、その政府高官に復讐を遂げる為に政府転覆を謀るというドラマの方がハチャメチャだが、確実に気分が乗る物語になると思うのだ。とは言え、まあ、次を見ないと何とも言えないな(歯切れ悪し)。
【銭】
番組特別価格1900円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@徒然なるままに

▲「マフティ・ゲージが!」
「マフティーも生き残りたがってるんだわ」
「君は生きのびる事が出来るか」。
五つ星評価で【★★★話に没頭はできたが、面白いか面白くないかは微妙】
超高速セグウェイに変形するガンダム、それは新しい。って、新型ってフォルムもはっきり見せてくれないのかよ。ポスターにちょっとだけ載ってる三角形に手足が付いたみたいな造形は人型としては動きづらそうだ。兵器として考えるとあまり手足をバタバタ動かす意味は少ないのかもしれないが、やはりモビルアーマーよりモビルスーツの方が好きなので、火力をこれでもかと搭載して、人体構造から遠ざかっていくフォルムはあまり好きではない。ちゃんとNHK教育テレビのテレビ体操でストレッチとかいっしょにできるデザインがいい(アッガイとかズゴックが体操やってると絶対可愛い/ジオングは車椅子専用みたいなキャラとして起用したい)。
モビルスーツ戦としては中盤の市街戦と、ラストの空中戦の二つ。市街戦はモビルスーツを災害を撒き散らす異物として見せる。いやあ、禍々しくてかっこいい。ただ、視認はしづらい。そこは優先順序の問題でしょうがないか。後半の空中戦も何が起こって、操縦技術上で、どんな違いがあって、どっちが勝ったかなどが分からない。何となくレーン・エイムが悪態をついてるから何時の間にか負けちゃったんだなあ、みたいな感じ。そういう勝ち負けの理屈は大事よ。
私、ガンダムは基本、ファースト・ガンダム(TV最初のシリーズ)しか頭に入っていない。「Z」も「ZZ」も見てないし、「逆襲のシャア」はすっかり忘れている。なので、へー、ふーん、そういう政治展開になっているのと興味本位で覗き見だけさせてもらった感じ。ハサウェイくん、あの若さでテロリストの頭目みたいな事をやらされて、大変そうよのう。アニメだから、あまり年齢とか分かりづらいんだけど、ざっと、
ハサウェイが二十代前半、
ケネスが二十代後半、
ギギが十代後半、
くらいじゃないかと思う。なので、ケネスがギギに「させろ」と面と向かって言うのは、ポリコレ的な危うさを感じないでもない。ただ、ギギは最初のハイ・ジャックのシーンで、有力な人物の愛人みたいに言われていたので、充分セックスしてOKみたいな年齢と考えるとそれぞれ最初に思ったのより5歳足したくらいの歳なのか。アニメだからか、体型が「避暑地の少女」みたいであり、とても愛人としてバリバリSEXに励んでいる姿は想像できない。いや、想像したらしたで、かなりエロいんだけど。(*´Д`)ハァハァ
ハサウェイもケネスも、人前で弱みを見せない。と言うより、今回、見た映画では、そういう分かりやすい人間的な感情を持った人物は一人も出てこなかった(あえてタクシーの運ちゃんくらいか)。諜報戦みたいな映画だからしょうがないのかもしれないけど、リアルに息苦しい。みな、何を考えてるのか分からない。そもそも、最初のハイ・ジャックされたフライト自体、ケネスは任地への移動だが、ハサウェイとギギは移動の理由すら分からない。原作小説ではそういうのは明かされているかもしれないが、映画だけ見る限りでは謎だらけだ。
メンタルで面白いのがギギ。「頭おかしい」と言っていい感じなのに「一面鋭い」シャーマン的な物言いもする。占いが得意な飲み屋のチャンネーかよ。この尊大に振る舞うのに、ちょっと踏み込むとすぐに壊れちゃいそうなキャラはなかなか掴めないが故に面白かった。島耕作がこの世界にいたなら、とりあえずセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。このギギと比べて、実に大人大人に書かれているのがフライトのスチュワーデスさん達。ステキだわあ~と思ってたらチョイ役だった。島耕作がこの世界にいたなら、やはり彼女たちともセックスしてるんじゃないだろうか(島耕作の娘でなければ)。島耕作ってボノボみたいだな(ボノボはSEXでコミュニケーションを取る)。
ギギが「マフティーのやり方正しくないよ」と言うが、正しいやり方を教えてはくれない。教えてやれよ。マフティーはテロリスト集団で、自分達の意見を通す為に現政権の有力者をどんどん暗殺している。なるほど正しくない。でも、それはタクシーの運ちゃんといっしょで自分に利害のある事しか大衆は興味を示さないのだ。安倍や菅、などの腐敗政治に携わってる者が暗殺されたら、スカっとするかもしれないとは思うが、それで生活が好転したりはしないだろう。だから、タクシーの運ちゃん的な要求も、ハサウェイの「そもそもそういう事じゃないんだ」的な懊悩も両面成り立つところは面白い。一般論として単に死骸を増やしていくだけでは正しくは見えない。ただ、だからと言って「マフティーのやり方」が正しくないと本当に言いきれるのか? 明治維新の尊王攘夷派はバサバサ人を殺していったが、最終的には革命(と言うより単に政権の移動か)を成功させてしまった。とするなら、死骸の数を増やす量的な制圧ではなく、死骸の数に意味を持たせる質的な制圧が必要になるのかもしれない。その為にギギを仲介として、ギギのパトロンと手を組んだりすると言う展開はかなりありそう。
ハサウェイくんの若者らしい懊悩は分かるが、彼がキッチリ自分が正義と割りきれないから、単純にカタルシスを伴う話になってない。例えば、ハサウェイくんが机上で考えている正義より、ギギがペットの犬(そういうのいないけど)を地球資源保全のため目の前で銃殺され、その政府高官に復讐を遂げる為に政府転覆を謀るというドラマの方がハチャメチャだが、確実に気分が乗る物語になると思うのだ。とは言え、まあ、次を見ないと何とも言えないな(歯切れ悪し)。
【銭】
番組特別価格1900円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ@徒然なるままに
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