
▲恐るべし東条英機のカラテ(笑)。
五つ星評価で【★大変素人】
最初の5分がムチャクチャ面白い。これはプロットをまくし立て、画面はありもののドキュメンタリー・フィルムでコラージュしたもの。残りの79分はドラマ部分でこれが苦痛。つまり発想の奇抜さが群を抜いていて、そこが集中して露出した冒頭部分は面白かったと言う事だろう。なんか演技になったらタルくてダルダル。そういうの好きって人もいるかもだけど84分の短さを2時間に感じさせるのはあかん。
「ヒトラーと東条英機がガーナに逃げのびて、東条のカラテが炸裂して武道世界大会を使って世界制覇」というプロットは「ナチスが月から攻めてくる」同様に一流のホラ話であり、一流のホラ話であるが上に、逆にリアルに撮らないと面白くない。そこを製作者は間違えた。冒頭のドキュメンタリー部分が終わって、スクリーンにヒトラーや東条英機の役者が出てくる。バリバリ似てない。何か間違いがあって三世代くらい悪い血が入ったとかかと邪推する感じでヒトラーが完全に別人。醒める。醒める。細かい事以前にベーシックな嘘を本当に見せられないというのは「予算がないから勘弁してくれよお」という甘えでしかない。確か、ヒットラー最後は焼き討ちにあって生死不明なんだから焦げ焦げとか助清みたいにして出してもよかったと思う。あんな「これをヒットラーと思ってくれ」みたいな演出はいかん。人間でそれができないのなら、ヤン・シュワンクマイエルみたいな特殊な技法を使っても良かったかと思う(そんなんしない方が楽に出来上がるだろうけど)。
ドラマ冒頭主人公が繋がりのシーンで服が白くなったり、黒くなったり、素人やなあ。
カンフーとか空手のシーンを燃えて見れないのは何でだろう。編集手腕の問題だったり、効果音だったりかしら。
ただ、何か、この映画の事を考えるとどんどん記憶が抜けていく。脳が見た事をなかった事にしたがってるみたいだ。
チョコレートは一切出ない。ガーナとの接点なんてチョコレートしかないのに。
【銭】
映画ファン感謝デー料金1200円
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・アフリカン・カンフー・ナチス@ぴあ映画生活
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