『仮面ライダースーパー1』『仮面ライダー対じごく大使』『仮面ライダーV3対デストロン怪人』丸の内TOEI②
- Date
- 2021/07/13/Tue 10:49
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
特集「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1」の3プログラム。
◆『仮面ライダースーパー1』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★★かんらかんら】
1981年、カラー、47分、初見、山田稔監督作品。
「仮面ライダースーパー1」という仮面ライダー自身を見るのが実は初めてで、新鮮だった。
そーかー、ウルトラマン・レオみたいに拳法使いなのかあ。でも、光線技とかを使わない仮面ライダーに格闘技というのは実はウルトラマン以上に違和感がない。違和感があるのは、その少林寺拳法の師匠が出てきて、ドグマ怪人を素手で破壊してしまう事だ。和尚さん、ダンプカーとか直進して来たら軽くいなして、スクラップとかにするとか出来てしまいそうだ。
物語はマタギの住むヤマビコ村、この地には3000年も昔、中国の王が現われて、火を吹く空飛ぶ戦車で蛮地を平定したという。ドグマはその伝説の宝を求めて来たのだ。すげえ、ドグマの情報力半端ない。しかし、ライダーは知らなかったが、視認できる範囲にある師匠の坊さんの寺では事情を知っていたから、情報漏洩はここが怪しいと思っていいだろう。
戦車はドグマの手に落ち、都市破壊シーンに入る。手始めに火達磨にされるヤマビコ村。昔ながらの田舎民家が大爆発する。えっ、何で? ただ燃えるだけならともかく、普通の家は爆発したりしないだろ。ヤバいぞヤマビコ村。平和な名前に反比例してかなりの量の爆薬か何かを隠していたのではないか? ヤマビコ村出身の子供が都会に来てもずっと毛皮羽織ってるのも戦闘用の鎧としてなら分からなくもない(例えば猫の皮など角度によって銃弾を弾いたりする)。そして、破壊は都市へ。ずんぐりした円柱のガスコンビナートの横に普通の一戸建て民家が建ってたりする。心臓強いな民家の主人(ちなみに民家は貰い爆発してた)。
何らかんらあって、「地獄谷五人衆」と名乗る5人の怪人を倒してシャンシャン。怪人の一人はマキ上田。ビューティー・ペアである。
敵幹部メガール将軍、兜に付いてる包丁研ぐの大変そうだ。
ラスボス、テラー・マクロにくっ付いてる親衛隊隊員のデザインが妙にリアル寄りで怖い。
◆『仮面ライダー対じごく大使』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★寝ちまった】
1973年、カラー、34分、初見、山田稔監督作品。
タイトルの「地獄」、ひらがなかよ!
本郷と谷が戦闘員の服でショッカーに潜り込むがすぐ見つかるとかなかなか丁々発止だなあ、くらいなところで意識を失った。爺さんちょっと間違えると死んじゃうような年だからしょうがない。タイトルロール通り、もうちょっと地獄大使の出番が多ければ嬉しいんだけど。
◆『仮面ライダーV3対デストロン怪人』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★★】
1973年、カラー、32分、初見、山田稔監督作品。
多量の放射能を含む新鉱石を発見した博士。デストロンに捕虜にされ、新鉱石も奪われてしまう。新鉱石を先に捕えられていた捕虜に押し付けて人体実験をするデストロン。人々は苦しみながら泡だらけになり、泡がひいた後には髑髏しか残っていない。大量の泡が出るのでどうにも石鹸屋の「ラッシュ」が怪しい気がする。
楽しい人体実験も済み、新鉱石の埋まっている場所を博士から拷問で聞きだそうとしたデストロンだが、V3に基地への侵入を許してしまい、あっさり、基地を自爆して逃げ出そうとする。つーか、テンポがいいから見落としがちだが、別に爆破なんかしないで、無人島基地で戦い続けた方がデストロン優位じゃないか? 博士を守りながらだと防戦になるし、逃げ場がない中、援助が受けづらい。エネルギーの補給さえ難しい。
その前に、無人島基地に忍び込む為にV3がウェットスーツで泳ぐカットがあるのだけど、あの頃は機械工学の改造人間だろうから沈むのではないか? 鉄の塊みたいなV3が、普通に泳いだり、博士を担ぎながら泳ぐのは流石、鍛錬してる(多分そうじゃない)。
で、V3が博士を連れ出して逃げ込んだ浜辺での戦いからタイホウバッファローが出てくるのだが、こいつの戦い方が超雑。ドコドコ大砲を撃って(一人で撃てずに弾込めに戦闘員を二人使う)周りが爆煙だらけになるとV3に逃げられるというコント展開を3回くらいやる。但し、博士の命はここで奪う。埋蔵箇所知ってる奴を殺してバーカバーカと思っていたら、四国に入る妹にコッソリ埋蔵箇所の地図を渡しているらしい。おいおいおいおい。綱渡りなプロットだなあ。
舞台は四国へ。妹はダンサーでホテルの出し物で踊っている。この舞台衣装がレオタードとカーニバル合わせたみたいなけっこうエロくて恥ずかしいデザインでとてもグッド。こういう恥ずかしい衣装の風俗嬢と出会いたい(何じゃそりゃ)。妹の弟とか出てくる。小学生くらい。じゃあ博士とも兄弟なのか? 博士40とか50とかじゃないか。博士の父ちゃん母ちゃん頑張った。博士が賢いせいか、弟は薄ぼんやり。つか、奴は少年ライダー隊な訳だが、偏見80%増しで言わせてもらうなら、少年ライダー隊で賢く見える奴っていない。バーカバーカ(バカは俺か)。
四国の観光名所で流石に火薬は仕込まないが、流麗なアクションの数々が見れるのは何か嬉しい。しかし、秘密結社の目をくらますためとは言え、城の縁(と言って正しいか)に放射性物質の地図を隠すのはポリコレ的にダメな気がする。まあ、ああいう所がスパイの物品預け渡しの場として使われていると言うのはない話ではなさそうだが、そっとしまってある紙束を開いたら潰れたゴキブリとか出てきそうで怖いよ。町のコインロッカーでも何でも鍵がかかる場所の方が普通に安心だと思うな。大事な物を敵に気づかれないようにゴミ箱に隠しておいたら、ゴミごと捨てられてしまったみたいな例もあるし。
あと最終的にオーストラリアから1号2号が助けに駆けつける。あれは何? V3が発煙花火みたいなの撃ったら、それからオーストラリアから駆けつけたの? 光速じゃん。どうせなら手首にコアラを巻きつけるとか、カンガルーと一緒にライダーキックとか、お土産にオージービーフとか欲しかったね。そしてまたまたタイホウバッファローが「今、撃つと味方にも被害が出ます」と言った時のドクトルGの「構わん、仮面ラーイダさえ倒せればそれでいいのだ」というフラグバッチリの男らしい決断がたまらん。すげーよ、フラグ通りだよ。
ドクトルGの人、アップになると目とか綺麗でちょっと美形っぽいんだよね。それを隠蔽する為のコスとか「ラーイダ」みたいな発言なのか、いいよ、いいよ、成功してるよ。あのトマホークみたいな斧もかっちょいい。あの武器持ってる時点でIQ高そうに見えなくてステキ。
好みなの問題なのだけどライダー怪人はベルト巻いてほしい。ベルトのデザインが一番かっこいいのは最初のショッカー。でもあれ重そうだから現場的には嫌われたかもしれない。
【銭】
各作品1000円均一興行。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・仮面ライダースーパー1@ぴあ映画生活
・仮面ライダー対じごく大使@ぴあ映画生活
・仮面ライダーV3対デストロン怪人@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1@徒然なるままに
・仮面ライダースーパー1@徒然なるままに
・仮面ライダー対じごく大使@徒然なるままに
・仮面ライダーV3対デストロン怪人@徒然なるままに
▼関連記事。
・仮面ライダー対じごく大使(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・仮面ライダー対じごく大使(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
◆『仮面ライダースーパー1』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★★かんらかんら】
1981年、カラー、47分、初見、山田稔監督作品。
「仮面ライダースーパー1」という仮面ライダー自身を見るのが実は初めてで、新鮮だった。
そーかー、ウルトラマン・レオみたいに拳法使いなのかあ。でも、光線技とかを使わない仮面ライダーに格闘技というのは実はウルトラマン以上に違和感がない。違和感があるのは、その少林寺拳法の師匠が出てきて、ドグマ怪人を素手で破壊してしまう事だ。和尚さん、ダンプカーとか直進して来たら軽くいなして、スクラップとかにするとか出来てしまいそうだ。
物語はマタギの住むヤマビコ村、この地には3000年も昔、中国の王が現われて、火を吹く空飛ぶ戦車で蛮地を平定したという。ドグマはその伝説の宝を求めて来たのだ。すげえ、ドグマの情報力半端ない。しかし、ライダーは知らなかったが、視認できる範囲にある師匠の坊さんの寺では事情を知っていたから、情報漏洩はここが怪しいと思っていいだろう。
戦車はドグマの手に落ち、都市破壊シーンに入る。手始めに火達磨にされるヤマビコ村。昔ながらの田舎民家が大爆発する。えっ、何で? ただ燃えるだけならともかく、普通の家は爆発したりしないだろ。ヤバいぞヤマビコ村。平和な名前に反比例してかなりの量の爆薬か何かを隠していたのではないか? ヤマビコ村出身の子供が都会に来てもずっと毛皮羽織ってるのも戦闘用の鎧としてなら分からなくもない(例えば猫の皮など角度によって銃弾を弾いたりする)。そして、破壊は都市へ。ずんぐりした円柱のガスコンビナートの横に普通の一戸建て民家が建ってたりする。心臓強いな民家の主人(ちなみに民家は貰い爆発してた)。
何らかんらあって、「地獄谷五人衆」と名乗る5人の怪人を倒してシャンシャン。怪人の一人はマキ上田。ビューティー・ペアである。
敵幹部メガール将軍、兜に付いてる包丁研ぐの大変そうだ。
ラスボス、テラー・マクロにくっ付いてる親衛隊隊員のデザインが妙にリアル寄りで怖い。
◆『仮面ライダー対じごく大使』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★寝ちまった】
1973年、カラー、34分、初見、山田稔監督作品。
タイトルの「地獄」、ひらがなかよ!
本郷と谷が戦闘員の服でショッカーに潜り込むがすぐ見つかるとかなかなか丁々発止だなあ、くらいなところで意識を失った。爺さんちょっと間違えると死んじゃうような年だからしょうがない。タイトルロール通り、もうちょっと地獄大使の出番が多ければ嬉しいんだけど。
◆『仮面ライダーV3対デストロン怪人』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★★】
1973年、カラー、32分、初見、山田稔監督作品。
多量の放射能を含む新鉱石を発見した博士。デストロンに捕虜にされ、新鉱石も奪われてしまう。新鉱石を先に捕えられていた捕虜に押し付けて人体実験をするデストロン。人々は苦しみながら泡だらけになり、泡がひいた後には髑髏しか残っていない。大量の泡が出るのでどうにも石鹸屋の「ラッシュ」が怪しい気がする。
楽しい人体実験も済み、新鉱石の埋まっている場所を博士から拷問で聞きだそうとしたデストロンだが、V3に基地への侵入を許してしまい、あっさり、基地を自爆して逃げ出そうとする。つーか、テンポがいいから見落としがちだが、別に爆破なんかしないで、無人島基地で戦い続けた方がデストロン優位じゃないか? 博士を守りながらだと防戦になるし、逃げ場がない中、援助が受けづらい。エネルギーの補給さえ難しい。
その前に、無人島基地に忍び込む為にV3がウェットスーツで泳ぐカットがあるのだけど、あの頃は機械工学の改造人間だろうから沈むのではないか? 鉄の塊みたいなV3が、普通に泳いだり、博士を担ぎながら泳ぐのは流石、鍛錬してる(多分そうじゃない)。
で、V3が博士を連れ出して逃げ込んだ浜辺での戦いからタイホウバッファローが出てくるのだが、こいつの戦い方が超雑。ドコドコ大砲を撃って(一人で撃てずに弾込めに戦闘員を二人使う)周りが爆煙だらけになるとV3に逃げられるというコント展開を3回くらいやる。但し、博士の命はここで奪う。埋蔵箇所知ってる奴を殺してバーカバーカと思っていたら、四国に入る妹にコッソリ埋蔵箇所の地図を渡しているらしい。おいおいおいおい。綱渡りなプロットだなあ。
舞台は四国へ。妹はダンサーでホテルの出し物で踊っている。この舞台衣装がレオタードとカーニバル合わせたみたいなけっこうエロくて恥ずかしいデザインでとてもグッド。こういう恥ずかしい衣装の風俗嬢と出会いたい(何じゃそりゃ)。妹の弟とか出てくる。小学生くらい。じゃあ博士とも兄弟なのか? 博士40とか50とかじゃないか。博士の父ちゃん母ちゃん頑張った。博士が賢いせいか、弟は薄ぼんやり。つか、奴は少年ライダー隊な訳だが、偏見80%増しで言わせてもらうなら、少年ライダー隊で賢く見える奴っていない。バーカバーカ(バカは俺か)。
四国の観光名所で流石に火薬は仕込まないが、流麗なアクションの数々が見れるのは何か嬉しい。しかし、秘密結社の目をくらますためとは言え、城の縁(と言って正しいか)に放射性物質の地図を隠すのはポリコレ的にダメな気がする。まあ、ああいう所がスパイの物品預け渡しの場として使われていると言うのはない話ではなさそうだが、そっとしまってある紙束を開いたら潰れたゴキブリとか出てきそうで怖いよ。町のコインロッカーでも何でも鍵がかかる場所の方が普通に安心だと思うな。大事な物を敵に気づかれないようにゴミ箱に隠しておいたら、ゴミごと捨てられてしまったみたいな例もあるし。
あと最終的にオーストラリアから1号2号が助けに駆けつける。あれは何? V3が発煙花火みたいなの撃ったら、それからオーストラリアから駆けつけたの? 光速じゃん。どうせなら手首にコアラを巻きつけるとか、カンガルーと一緒にライダーキックとか、お土産にオージービーフとか欲しかったね。そしてまたまたタイホウバッファローが「今、撃つと味方にも被害が出ます」と言った時のドクトルGの「構わん、仮面ラーイダさえ倒せればそれでいいのだ」というフラグバッチリの男らしい決断がたまらん。すげーよ、フラグ通りだよ。
ドクトルGの人、アップになると目とか綺麗でちょっと美形っぽいんだよね。それを隠蔽する為のコスとか「ラーイダ」みたいな発言なのか、いいよ、いいよ、成功してるよ。あのトマホークみたいな斧もかっちょいい。あの武器持ってる時点でIQ高そうに見えなくてステキ。
好みなの問題なのだけどライダー怪人はベルト巻いてほしい。ベルトのデザインが一番かっこいいのは最初のショッカー。でもあれ重そうだから現場的には嫌われたかもしれない。
【銭】
各作品1000円均一興行。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・仮面ライダースーパー1@ぴあ映画生活
・仮面ライダー対じごく大使@ぴあ映画生活
・仮面ライダーV3対デストロン怪人@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1@徒然なるままに
・仮面ライダースーパー1@徒然なるままに
・仮面ライダー対じごく大使@徒然なるままに
・仮面ライダーV3対デストロン怪人@徒然なるままに
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・仮面ライダー対じごく大使(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・仮面ライダー対じごく大使(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
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