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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『ジャッリカットゥ 牛の怒り』シアター・イメージフォーラム2

◆『ジャッリカットゥ 牛の怒り』シアター・イメージフォーラム2

▲「牛の怒り」というサブタイトルより「暴走牛vs1000人の狂人!!」というコピーの方が大事。

五つ星評価で【★★いや、牛、怒ってねーし】
牛、怒ってねーっす。いや、激情ほとばしるような怒りではなく、沸々とたぎるような怒りがあるのだろうとか推測も出来るけど、そんな牛目線で牛主体の映画じゃねえっす。牛は何かひたすら逃げてるだけ。目が脅えてる。たまにその牛の角に引っかかって死ぬマヌケがいる。問題なのは牛を追い回す「1000人の狂人」の方。これが明らかに普通じゃない。すぐに集まるや悪態をつき、おまいら保育園の先生に礼儀とか行儀とか教わってこなかったなというのが肌にビンビン感じられる。そういう暴動の追体験を味わえるムービーという意味では他に例を見ないのだが、ただこれはどうだ。面白いのか。なんか、胡散くさいシチュエーションに騙されてる気がする。牛なんて一生のうち1回も追わないからな。そういうフェイク渇望感を丁寧に取り除いたら、これはつまらんだろう。ただ最高密度に理由もなく狂人が詰まってると言う意味ではLEEの20倍カレーみたいな執念を感じる。インド恐るべし。
インドの下層の方々の顔は等しくみんな野蛮な顔で見分けがつかなかった。どれがどれ、誰が誰で、話なんかあるようでないようで、あったんだかなかったんだか、分からなかった。そこか、俺が楽しめなかった原因は。いいよ、もう、楽しめなくて。俺が楽しめなかった事を墓標に刻んでいいよ。
音楽がラップ調に妙にスタイリッシュだったりするけど、そこはこの映画を他にないものに見せかけている要素の一つ。内容と乖離しているから更に悪目立ちしている。
個人的にはこの映画に平手友梨奈が車椅子で出てきて、堤真一の生まれ変わりと言う設定の牛に恥ずかしい箇所をベロベロ舐められて悔しそうに泣きながら鼻息は荒くなっている箇所があったら、星を二つプラスしたい。そこだよ、そこ(いや、そこじゃないだろう)。

異常なテンションが好きな人には楽しめる映画じゃないかと思います。いや、俺、これを楽しむにはもうそこそこ爺さんだ。


▲イヤらしい泣き顔で鼻息が申し訳なく荒い平手友梨奈の登場を待ちたい。


【銭】
月曜はシアター・イメージフォーラムのサービスデー。1200円均一料金。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジャッリカットゥ 牛の怒り@ぴあ映画生活
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コメント

こんにちは!

コメントありがとうございました。

モンスター化した牛さんが、インド人を角で串刺しにしまくる映画だと思ってたら全然違って困惑。
しかも牛さんそっちのけで人間同士が争っているし。
ミノタウロス出してよ~。

  • 2022/03/23(水) 13:19:01 |
  • URL |
  • ヒロ之 #-
  • [ 編集 ]

Re: こんにちは!

こんちは、ヒロ之さん。

> モンスター化した牛さんが、インド人を角で串刺しにしまくる映画だと思ってたら全然違って困惑。
> しかも牛さんそっちのけで人間同士が争っているし。
> ミノタウロス出してよ~。

インドの一番大きい勢力ヒンズー教では、牛が神さまだから、殺したり、怪獣化したりはいろいろ葛藤があると思うよ。

  • 2022/03/24(木) 01:15:44 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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