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『透明人間現わる』『仮面ライダー対じごく大使』『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』『悪魔の人形』『失われた週末』

名画座系プログラムから5本。

◆『透明人間現わる』角川シネマ有楽町
五つ星評価で【★★★宝塚もどきの女歌劇レビューとか入ってたりする】
特集「妖怪特撮映画祭」の1プログラム。
1949年、白黒、87分、初見、安達伸生監督作品。
大映で円谷英二が特撮監督やった事で有名な作品。
包帯男が透明人間になる所がやはり売りであって、透明になっちゃうと足跡の演出とかはあるけど、基本的に「透明人間がいる体」の周りの役者の演技になってしまうのは変わらない。逆に、今「透明人間」の映画を作らされると、それだけでは済まないから大変だ。ただ、これはこれでよし。タイトルは横書きで左から右の英語読みだが配給会社テロップは右から左横書きの戦前表記である。戦後になってから間もないそれだけ古い映画なのだが、古い映画にありがちなセリフの聞き取りづらさがなかったので、思った以上に楽しめた。
透明人間は基本フリチンである(女性の透明人間はファンタスティック4のインビジブル・ウーマンくらいなのでそこは割愛)。ただ、相手から見えないという優位性だけで、暴力に勝利してしまうのはちょっと説得力がない。問題の宝石が移動して、映画の舞台が神戸から両国に移り、登場人物の8割が元力士とかだったら、この映画は成立しないだろう。
つまり、関西人なんかフリチンに負けるヘタレばっかじゃ、というディスりなのか(やめろ、俺、そういう波風わざわざ立てるのは)。
最初に3人の博士が出てきて行う科学談議もちょっと楽しいが、何だか、この頭のいい人達が悪い奴の狡猾な、と言うより、けっこう雑で荒い嘘にすぐ騙されてしまうのが逆にリアルな気がする。3人の博士の研究室の得体の知れない機械とかの小道具にワクワクする。

この映画の中では透明人間はそのストレスから徐々に凶暴化していくという設定だった。これ、先天的に無臭の人間が自分自身を自覚できずに犯罪者になるという『パフューム』の設定にちょっと近いかもしれん。


◆『仮面ライダー対じごく大使』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★やはり眠かった】
特集「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1」の1プログラム。
1973年、カラー、34分、二回目、山田稔監督作品。
最初寝ちゃったし、時間的に見れるからという理由で二回目鑑賞。
後半、戦いのバリエーションは付けてるものの、延々と戦いだけって状態は単調で、これは寝る寝る寝てしまう。

「仮面ライダー対マグマ大使」って映画があったら見たいぞ(勝負にならんだろ)。
「仮面ライダー対アメリカ大使」って映画があったらそれも見たいぞ(それも勝負にならんだろ)。


◆『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』丸の内TOEI②
五つ星評価で【★★記憶がポーンと飛んでる】
特集「KAMEN RIDER FILM ARCHIVE vol.1」の1プログラム。
1988年、カラー、25分、初見、小笠原猛監督作品。
記憶がすっぽ抜けてる。そう言えば白いライダーの悪者が出てきてたな。

「仮面ライダーブラックという事はヒルカメレオンの事だな」
「それはゲル・ショッカーのブラック将軍」


◆『悪魔の人形』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★特撮はちょっと楽しい】
特集「恐ろしい映画」の1プログラム。
1936年、白黒、78分、初見、トッド・ブラウニング監督作品。
人間を1/6に縮めて意思を持たない人形のようにする発明を使って、発見者の博士と一緒に脱獄してきた冤罪の男がかっての仲間に復讐する。冤罪の男に特に同情も沸かないし、ドラマの流れが変なのであまり面白さを感じないが、ところどころの変さがマニア的にはツボに刺さる変映画。トッド・ブラウニングらしいと言えばらしいのか?
人形にされた人間のアクションが合成がチープなのだが、未見性に満ちていて見ていて楽しい。


◆『失われた週末』シネマヴェーラ渋谷
五つ星評価で【★★★★凄いぞビリー・ワイルダー】
特集「恐ろしい映画」の1プログラム。
1945年、白黒、100分、初見、ビリー・ワイルダー監督作品。
アル中さえエンターテイメントに仕上げるビリー・ワイルダー凄い。「中毒」とか「依存」なので、もう理由などなくともかくやめられない。その、ただただやめられない状態の心情を吐露させないのが良かった。そんなん吐露させてもそこに意味はない。ただただアル中の外づらを追いかける冷徹な演出。それは主人公を阻害する世間一般と同じ目線だ。その中でズタズタに壊れていく人間としての主人公。そして、専門病院の出現。『バッドボーイズ』で少年刑務所受刑者のショーン・ペンが成人用の刑務所に連れていかれて「ここがメジャーリーグだ」って言われたシーンを思い出した。映画史的には順序、全然逆だけど。そのプロがいっぱい収容されてる治療施設での看護師の冷静な対応が良い。そんなたかだかこれから入ってくるアマチュア一人に親身になってくれたりはしない。そしてもうあそこは怖い。怖くて、救いようがなくて、そこに山のようにダメな人がダメに立ち向かえずにいるのが怖い。それがアル中なのだ。


【銭】
『透明人間現わる』:おそらく日曜最終回割引で1200円。
『仮面ライダー対じごく大使』『仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館』:企画均一料金各1000円。
『悪魔の人形』『失われた週末』:各作品、一般入場料金1200円-会員割引400円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
透明人間現わる@ぴあ映画生活
仮面ライダー対じごく大使@ぴあ映画生活
仮面ライダーBLACK 恐怖!悪魔峠の怪人館@ぴあ映画生活
悪魔の人形@ぴあ映画生活
失われた週末@ぴあ映画生活
▼関連記事。
仮面ライダー対じごく大使(1回目)@死屍累々映画日記・第二章
・仮面ライダー対じごく大使(2回目)@死屍累々映画日記・第二章
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映画『失われた週末』★呑んで呑まれてアレコレ失うアルコール依存

作品についてhttp://cinema.pia.co.jp/title/5497/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。 (ビリー・ワイルダー監督作品。) 売れない作家のドンは、アルコール依存症での、治療歴があったらしい。 その週末を、兄と恋人と一緒に “アルコール抜き”の旅行をするはずだったが…… ▼~▼内容より雑感です。 ▼▼▼    呑んで呑んで、呑まれて呑んで…… ...

失われた週末

アル中の売れない小説家が酒の深みにどんどんはまって行く…。 依存症の恐怖、その心理を克明に描写した傑作。

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Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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