
▲「この赤い仮面を付けてる人物が明石家さんま」ってデマを流したらみんな信じるかな(流したらあかんで)。
五つ星評価で【★★★★面白いし、好きだけど、パーティーはどうなの?】
『マスカレード・ホテル』の続編。
キムタクと長澤まさみが反目しあいながらも、一つの真実に辿り着くというのが、前回同様で良き良き。長澤まさみのホテル勤務者としてのライバルに腹黒さを笑顔で隠蔽するような石黒賢が今回、出演しているが、やはり、キムタクと石黒賢ではあの面白さは出ない。石黒賢が偉そうな演技をしているからと言うのもあるが、キムタクと長澤まさみがあくまで対等の位置関係で丁々発止するのが具合がいいのである。双方が自分の優位を信じているが、相手に対するリスペクトもあまり表には出さないがちゃんとあるのが良い。
前作でもそう思ったが、キムタクは山犬っぽく、ひたすらそれを笑顔で隠そうとしている。どちらかと言うと、今回の方がそのまま山犬っぽさ(捜査官っぽさ)が前面に出てた印象。長澤まさみは親戚のおばさんみたいで、美しくない。うーん、セクシュアリティーで迫るものがない。裸で突っ立っていてもみんな手を出さないような非セクシュアリティ感(´;ω;`)。それでもキムタクとやりあって面白いのは、この話の要素に恋バナが全く含まれず、バディ物だからだろう。セクシュアリティ要員という訳ではないが、麻生久美子、木村佳乃、高岡早紀、中村アン、と綺麗所を的確に登場させるのは流石、キャスティングに命を掛けているフジテレビ映画。田中みな実の扱いが適当にどうでもいいのも面白い。何かあったら抜けるようにしてる気がする(そりゃあ考えすぎか)。グレードの高いホテルなので、ピチピチのキャバ嬢みたいなお客がいないのは残念。
でも、誰が怪しいと言ったら一日中ロビーにいる梶原善でしょう。
次から次へと怪しい人物が仮装で来てパニックという展開は面白い。豪華で金が掛かっていて、奇妙な物を見せるという仕組みが実に映画的だ。こういうのは映画館で見るべきだろう。嘘に真実味が増す。そう、何が嘘ってコロナの前からとんな高級ホテルで、ハイソを売りにしていても招待客500人のパーティーで大賑わいと言うのは信憑性がない。それは単に私が貧乏人だからだろうか。どうでしょう。お金持ちの皆さん。そして、あのマスカレード・パーティー(仮面舞踏会)がメチャクチャ面白そうに思えないのである。みんな、仮装して集まって何するの? ダンパ? それで盛り上がるの? みんな疲れて帰ってしまうのじゃない? 500人のキャパの会場(パッと見、疲れた人が座るような椅子席が見当たらない)でみんな引き上げて20人くらいになったら犯人検挙しやすいんじゃないか?(それは犯人がパーティーに参加するという前提があればだけど)
時計の話はまあ、ホテル側の美談としては良いのだけど(いや、そんな事より正しく時間を分かっている従業員の方が個人的には信頼できる/それは時計は付けているけど腹時計の方が正確よみたいな言い訳じゃん)、犯人が時計を持っていなかったり(それがスマホでも)、加害者が腕時計をしていなかったり、と言う偶然性に頼りすぎだろう。何かしらいい訳を作ってパーティー参加者のスマホ持ち込み禁止とかにするなら成立しそうだが、それはホテルがスマホをお持ちのお客様に夢のパーティーを提供するのは無理です、と言っちゃってるって事だから、加減的に難しい。まあ、ダンパつまらなかったら、みんなスマホ弄り出すだろうから、スマホ禁にするのはパーティー運営者としてはやっておきたいだろうなあとは思う。
沢村一樹に「デリヘルを手配したいんだけど、無理かな?」と言われたら長澤まさみは受けるのか?
沢村一樹に「デリヘルがダメなら君でもいい、無理かな?」と言われたら長澤まさみは受けるのか?
不倫に目を瞑ってるのだから、そういう商売の人の出入りを抑制する理由はホテルとしてはあまりないと思う(警察的には別かもしれないが)。
【銭】
ユナイテッドシネマの有料入場ポイント2ポイントを使って、割引後の入場料金1000円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・マスカレード・ナイト@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・マスカレード・ナイト/ジェットブレイク@yukarinの映画鑑賞日記α
▼関連記事。
・マスカレード・ホテル(前作)@死屍累々映画日記・第二章
・マスカレード・ナイト(今作)@死屍累々映画日記・第二章