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『CUBE 一度入ったら、最後』ユナイテッドシネマ豊洲10(ネタバレ)

◆『CUBE 一度入ったら、最後』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲吉田鋼太郎がダチョウ倶楽部の「やあ!」をやってる。

※ネタバレ内容を含みます。

五つ星評価で【★★★改変自体は否定しないが詰めが甘すぎる】
かなり、コアな部分をオリジナルの映画から改変している。
オリジナルの映画でも「キューブ」というシステムが存在する理由は最終的には明かされないのだが、類推して「こうではないか」という仮の結論が出ている。その仮の結論と今回の映画での「キューブ」というシステムが存在する理由が必ずしも一致しない。おそらく原作著作権者のヴィンチェンゾ・ナタリが興味を持ったのはこの改変なのだろうと思う。全く同じ物を作るのではリメイクの意味がない。ただ、コアな部分を改変してしまった為、細部で辻褄が合わなくなってしまった。そういう所はちゃんと合わせて行こうよというのが不満の主原因である。

オリジナルを見たのが20年以上前なので、細部が誤っていたらごめんなさい。

オリジナルでは、「キューブ」を作ったのは政府。作成意図などはっきりしないが、それは企画立案され、制作され、いつの間にか運用されている。最初のキューブ一室に6人集められた形で始まり、その中にはキューブ制作に携わった者が一人加えられている。この最初の一室(入室に使われた部屋)が一定の周期で位置を移動して再度、入室に使われる位置に移動する。その際、外部と接触する場所に移動する為、最初の一室に戻れば外部への逃走が可能である、そう考えられていた。
今回、「キューブ」を作った者については言及を巧みに避けられている。規模的な意味では政府、及び、それに相当する組織、もしくは超存在、まあ、どんな物でもいいのだろうが、「罪を犯した者を罰する処刑装置」という考えが導入されている。その為の監視者、もしくは、誘導者が一人ついている。但し、この一人が進む方向に関しては全く機能しない。そもそも、この一人が全体、もしくは、一人をどの方向に誘導したいのか、ただ単にその人物の本質を見極めたいだけかも明らかにされない。それは、この思考実験が何をしたいのかを明らかにしないのと同意で非常に曖昧である。色々な映画があって、「最後はあなたが考えてピースを埋めなさい」という映画もあるのだけど、この新「キューブ」は「最後」と言うより、個々のピースの出来が悪くて最後の前にあちこち隙間が出来てしまっていて、これでは最後も全体像も類推できない。
もし、これが心理的な擬似体験で集団カウンセリングだったとしたら、観察者(カウンセラー)は最初からそこにいるべきだし、全員集まって始まればいいし、柄本時生の存在の意味が全く分からない。観察者が特別、他の五人と分けられているようには見えなかったので、罪人同様死ぬか、擬似的な死(仮想体験での死)は得るのであろう。まあ、再生を知った上での死は死でないかもしれないが。そういう意味で、観察者が行き当たりばったりで罪人に会うルールその物が論理的でない。罪人もグループ・カウンセリングの方が効果が上がるなら、各人別々に部屋に入れるのは理に適っていないし、元の部屋が元の位置に戻ると言うロジックが意味不明になる(要はその部分だけオリジナルのキューブのシステムが間違えて無理に残ってしまったのではないか)。
キューブシステムが動く→「ある一定方向を進んでいて上よりも下に進んだ」のに元の部屋に戻った、その元の部屋がやって来た場所には当然、別の部屋があったのだから、元の部屋一室のみが動いている訳ではない。ならば、自分達がどこに移動しても端に辿り着けるかどうかは保証されない。部屋の移動その物を彼等が感知できるかどうかも不明である。そもそも、その元の部屋は各人別々なのだ(柄本時生が落ちてきた部屋は6人が偶然集まった部屋にすぎない)。
そう言えば斎藤工が急いでいる理由も分からなかった。

ただ、日本の役者の一人一人違う顔と演技は個人的には面白かった。菅田将暉の喜怒哀楽がお手本のようでグー。
吉田鋼太郎にもイライラさせられるし、岡田将生のアレとか「やったー」感がある。ああいう崩れ方は実に大好き(それで星を一つ増やしてしまった)。まあでも、健康な日本人だったら杏ちゃん一人を含む何人もの罪を犯した男が一緒に行動するなら、絶対成人映画展開になるだろうし、一歩間違えると、上野傑作劇場展開、もとい、横浜光音座1展開(1がホモの成人映画、2がヘテロの成人映画)もあるだろう。その為にわざわざ少年を入れたんじゃないのか? 吉田鋼太郎は両刀、岡田将生は霊が見えるから菅田将暉の弟とやってしまって、菅田将暉が激怒のあまり、半分だけライダーになるとか。半分だけのライダーがセックスする映画はR15どころか成人映画でも全面ボカシ入れないと多分、ダメだろう。そんなキューブは認められない。休部だ。九部構成でやりたいなら後2人役者連れて来い。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーズデー(金曜日)で、割引後の入場料金1100円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
CUBE 一度入ったら、最後@ぴあ映画生活
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
CUBE 一度入ったら、最後@yukarinkの映画鑑賞日記α
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CUBE

突然閉じ込められた男女6人。 エンジニア、団体職員、フリーター、中学生、整備士、会社役員。 彼らには何の接点もつながりもない。 理由もわからないまま、脱出を試みる彼らを、殺人的なトラップが次々と襲う。 仕掛けられた暗号を解明しなくては、そこから抜け出すことは絶対にできないのだ…。 サスペンス・スリラー。 ≪目が覚めるとそこは謎の立方体=CUBEの中だったー。≫

コメント

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SFに求める要素

ふじきさん☆
犯罪者・・・と括って良いかは良く判りませんが、設定はSFだけど論理的に考えたらちゃんと最初の出口に出られたオリジナル作品に対して、日本版はメンタル重視で「生きる目的を失った人たちが生きよう!と決意するための」箱なので、それはもう「生きよう」と思わない限り出られないという点で、論理的ロジック関係なしの超SFなのかも?と思いました。

とりあえず・・・

時生の靴と服は後々のために奪っておけと。

Re: SFに求める要素

こんちは、まだむさん。

> 犯罪者・・・と括って良いかは良く判りませんが、設定はSFだけど論理的に考えたらちゃんと最初の出口に出られたオリジナル作品に対して、日本版はメンタル重視で「生きる目的を失った人たちが生きよう!と決意するための」箱なので、それはもう「生きよう」と思わない限り出られないという点で、論理的ロジック関係なしの超SFなのかも?と思いました。

なるほど。メンタル要素強すぎですなあ。

Re: とりあえず・・・

こんちは、キルゴア二等兵さん。

> 時生の靴と服は後々のために奪っておけと。

刃物があったら、時生を細切れにしたりも出来るんですけどね。

こんにちは!

全員がちゃんと次の部屋に入った瞬間に扉が閉まる仕組みに、登場人物の誰も疑問を持つとかツッコミ入れないのは何故なんだろう。

Re: こんにちは!

こんちは、ヒロ之さん。

> 全員がちゃんと次の部屋に入った瞬間に扉が閉まる仕組みに、登場人物の誰も疑問を持つとかツッコミ入れないのは何故なんだろう。

部屋に人が入ってきた時に電気が付く体感センサーみたいなのが実用化されているので、もう少し感度をあげた熱センサーと連動させれば、その辺りはすぐにでも対応可能です。靴のトラップみたいな幼稚なテストツールも無効化簡単ですし。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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