fc2ブログ

ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『DUNE/デューン 砂の惑星』新宿ピカデリー9

◆『DUNE/デューン 砂の惑星』新宿ピカデリー9

▲彼こそが後の指パッチン帝ポール牧。

五つ星評価で【★★★★なんつーか沈み込むエモ地雷】
ドゥニ・ヴィルヌーヴという当代隋一のSF絵を描ける監督の手による壮大な絵と音楽。
昔SF大元帥野田昌宏氏は「SFは絵だ」という名言を残された。
そして、何年か経ってから「あの『SFは絵だ』ってのを言ったのは俺」と更なる名言を残された。
如何にもカクガクシカジカであるように、SFは絵なのである。
単純に星新一、筒井康隆、小松左京など、日本のSFを牽引した三大巨匠があまりビジュアルに傾倒した作品作りをなさなかったので「どんな絵だ」というのが割と明確になってなかったかもしれないが、実際はこんな絵といって差し支えないだろう。
見た事がない雄大で壮大で珍奇な景色。
物理方式を無視して中空に浮かぶ鉄の塊。
文化文明の違う異性の民々や想像を絶する化け物。
でかい画面にこれでもかと「ドーン」とか「バーン」と出てくるのが気持ちいい。
あと、浸れるように計算され尽くした重低音
SFでなくても、暗黒大陸だった頃のアフリカや、東洋黄金の国ジパングなど、主人公が自分の常識の及ばない世界にダイブする冒険物語として絶好の背景をヴィルヌーヴは出して見せた。
こう、まあ、ヴィルヌーヴはSFでないなら、歌舞伎とかオペラをやったら成功すると思う。巨大な演劇装置の下、見栄を切ったり、美声を張ったりというエモーションを波状攻撃で仕掛けられるのがヴィルヌーヴの美点だろう。

それにしてもビックリしたのが前に見たデビット・リンチ版の『デューン』、もう話に関する記憶は全くないが、少なくとも全く同じ話には見えなかった事だ。まあ、確かにハゲのデブは空を飛んでいた。でっかい虫もいた。でも、それしか覚えていず、今作を見ても、前の作品が全くフラッシュバックしなかった。ちなみにホドロフスキーよりこっちの方がおそらく成功してると言っても間違いではないとも思ってる。

しかし、悪い奴はハゲ。分かりやすい。

女っ気ねー。ゼンデイヤも少年みたいなもんだし。

あ、でも、「長い」は「長い」。もっと切れ切れ。この長さで興行的には損してると思う。会社帰りのリーマンが17時代の映画を見れたりはしないわ。20時から23時コースも翌日考えるとしんどいわ。休みの日は満席食らうわ(そら至極当然よのう)。


【銭】
新宿ピカデリーの前回有料入場割引+ネット割引で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
DUNE/デューン 砂の惑星@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
DUNE/デューン 砂の惑星@ノラネコの呑んで観るシネマ
DUNE/デューン 砂の惑星@徒然なるままに
DUNE/デューン 砂の惑星@yukarinの映画鑑賞日記α
DUNE/デューン 砂の惑星@ノルウェー暮らし・イン・原宿
スポンサーサイト



ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

コメント

名言

ふじきさん☆
SFは絵だとは確かに名言ですね~
そしてこの映画はそのものでしたね。
常識の及ばない世界観をほぼ実写で撮影したというのも凄いです。

  • 2021/11/21(日) 23:59:56 |
  • URL |
  • ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2
  • [ 編集 ]

Re: 名言

こんちは、まだむさん。

> SFは絵だとは確かに名言ですね~
> そしてこの映画はそのものでしたね。
> 常識の及ばない世界観をほぼ実写で撮影したというのも凄いです。

うむ。そう言えば「メッセージ」の円の言葉も実に「絵」だしなあ。

  • 2021/11/22(月) 21:41:18 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

ナビゲイターが

確かにムードは全然違うんだけど、リンチ版と同じ様なカメラワークで撮ってるショットがあったり、一定のリスペクトは捧げている様な。
気持ち悪いナビゲイターが出てこなかったのが残念でした。

  • 2021/11/27(土) 22:47:02 |
  • URL |
  • ノラネコ #xHucOE.I
  • [ 編集 ]

Re: ナビゲイターが

こんちは、ノラネコさん。

> 確かにムードは全然違うんだけど、リンチ版と同じ様なカメラワークで撮ってるショットがあったり、一定のリスペクトは捧げている様な。
> 気持ち悪いナビゲイターが出てこなかったのが残念でした。

あかん。前のは「何であのデブは空を飛んでるの?」と思った事くらいしか覚えてないです。
ホドロフスキーにこの続きを撮らせたら面白いかもなんだけど、おっさん、確かデューン12時間くらいの映画に仕上げるゆーてたんよ。ホドロフスキーの場合、分けて上映とか器用な事やってくれそうじゃないんで、食事はともかく、トイレが持たんわあ。

  • 2021/11/29(月) 05:07:54 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

こんにちは

こんにちは。
エモいですねぇ~本当にエモい。
「鑑賞」というより「体験」に近いかもしれません。

  • 2021/12/01(水) 10:52:25 |
  • URL |
  • ここなつ #/qX1gsKM
  • [ 編集 ]

Re: こんにちは

こんちは、ここなつさん。

> エモいですねぇ~本当にエモい。
> 「鑑賞」というより「体験」に近いかもしれません。

やはり、ホドロフスキー向きか?

  • 2021/12/02(木) 20:56:04 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://fjk78dead.blog.fc2.com/tb.php/6254-f4bfdde8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

DUNE/デューン 砂の惑星

10190年。「惑星カラダン」を治めるレト・アトレイデス公爵は、皇帝の陰謀により貴重な香料を産出する「惑星アラキス(砂の惑星/デューン)」の統治を命じられる。 そして、前統治者である宿敵ウラディミール・ハルコンネン男爵との戦いが勃発。 不思議な力を持つレトの側室ジェシカと、その息子で「未来を視る」能力を持つポールは、巨大砂虫サンドワームが襲い来る砂漠地帯に取り残され、謎の先住民族フレメンと出...

  • 2021/12/05(日)22:51:33 |
  • 象のロケット

「DUNE 砂の惑星」

壮大な、圧倒的な世界観。よくこんなものが作れたなぁ、と驚く。でも実際に心底驚いたのは、原作ありきなんだから仕方がないこととわかっちゃいるけど(原作が上梓されてから60年近く経っている)、今から1万年後の世界でも、他の惑星でも、中央集権国家で絶対君主がいて、女は要職や戦士にはなっていない、ということだ。「香料」を巡る覇権争いなんて、オスマン帝国がー、東ローマ帝国がー、とかいう時代のような雰囲気...

  • 2021/12/01(水)10:56:57 |
  • ここなつ映画レビュー

DUNE/デューン 砂の惑星・・・・・評価額1750円

運命を、受け入れろ。 端的に言って最高だ。 深遠なSFであり、権謀術数渦巻く宮廷劇であり、神話的貴種流離譚でもある。 フランク・ハーバートの古典SFを映画化したのは、「メッセージ」「ブレードランナー2049」を成功させたドゥニ・ヴィルヌーヴ。 全宇宙を支配できる秘密を抱えた、砂の惑星アラキスを舞台に、壮大な宇宙神話の「序章」を作り上げた。 ヴィルヌーヴが、名手エリック・ロスとジョン・スペイ...

  • 2021/11/27(土)22:41:02 |
  • ノラネコの呑んで観るシネマ

『デューン/砂の惑星』(2021)

映像叙事詩というか、圧倒的な映像美。正直映画は何が何やらという感じではあるが、それでも「何か凄いものを見たぞ」という気持ちには包まれる。それがこの作品だった。まずはいきなりタイトルに「パート1」と出て驚く。いや、長大なハーバートの原作小説を前後編の二部作で描く構想なのは知っていた。だが驚いたのは、まだ後編の製作にはゴーサインが出ていないからだ。その監督の意気込みや良し。しかし世の中には続編を...

  • 2021/11/19(金)19:06:02 |
  • 【徒然なるままに・・・】