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『ジェントルメン』『Mr.ノーバディ』ギンレイホール

◆『ジェントルメン』ギンレイホール

▲「GENTLE」の意味は「優しい、おとなしい、温和な、親切な、寛大な」。

五つ星評価で【★★★★クズ達にはクズ達なりのモラル】
イギリスの非合法ドラッグ界隈の人間模様、勢力構造、ヒエラルキーの行ったり来たりを見せる映画で、登場人物は『アウトレイジ』のように、全員悪人。「正義」や「遵法意識」の乏しい面々ではあるが、その中でごくごく身近に守るべきモラルはある。話の落としどころとして「血の制裁」のような状態で片付いてしまうのは致し方ないが、それでも、よりモラルの質が高い者が低い者に勝って終わるのでホッとした。クズしかいない世界でも勧善懲悪が成立してほしいのだ。
っつか、肩入れしたくなる奴が3人くらいしかいない。その3人は節度のある屑で、他は節度の無いクズ。

マリファナ王のミッキー、ことマシュー・マコノヒーかっけー。有言実行。やりとげる人で、彼の中で「やるべき事」が明確、その揺らぎのなさが良い。一流のいい服を着ている。
ミッキーの右腕レイ、ことチャーリー・ハナム。極めて「熊さん」的容貌だが、仕事に忠実。ぬかりはない。彼の部下ともどもチーマーみたいな若いギャングに軽くあしらわれるが、その無礼をそのままにはしておかない地力が良い。暴力業はナメられたら終わりなのだ。一流のいい服を着ている。
町のボクシングコーチで本当はギャングとか全然筋違いの強いだけの男、コリン・ファレル。実力と比べて低姿勢に振る舞える男は好感度高い。オシャレっぽいけど、服は安そう(どの服も薄くてテロテロっぽい)。
ここまでが一軍。
あと、あー、そういう職業だったのというのを映画見た後、チラシで知った「ゲスな私立探偵」フレッチャー、ことヒュー・グラント。あのホモとかに尻さわられてそうなおヒュー様が暗黒街でけっこうしたたかに闊歩している。ヒゲ面に笑顔。あの絶えない笑顔が全く信用できなくていい。服は金を掛けてるぞって威嚇するような服。

あと、マシュー・マコノヒーから大麻畑を買い取るのがユダヤ人富豪だが、ここで発生した問題に対して取られた対策が「ベニスの商人」。「ベニスの商人」では強欲なユダヤ人の金貸しは正義側の奸計にはまり、正当な借財をあきらめさせられるのだが、ここではその逆で、強欲なユダヤ人の富豪は自分の肉体で、発生した借財を支払う事になる。ユダヤ人この映画でいいところなし。ついでにロシア人、中国人もいいところはない。ヤンキーしか勝たん状態。

それにしても『流されて』とか見せられた時はガイ・リッチーがこんなに監督として普通に再復活するなんて思いも寄らなかった。おめでとう。面白かったよ、ガイ・リッチー。

そう言えば『湘南爆走族』の行きつけのラーメン屋の店名が「ジェントル麺」じゃなかったっけ?


◆『Mr.ノーバディ』ギンレイホール
▲画像は後から。

五つ星評価で【★★★★破壊の楽しさ】
二回目。
「キティちゃんの髪飾りをどこにやったんだー」と駄々っ子みたいに絶叫するのがもう楽しゅうてたまらん。
こういうどうでもいい映画が作られて公開されるのはとても良い事。
ロシア人の親玉もいいキャラなんだけど、銃方面での見せ場がもう一つ欲しかったな。
あの主人公の娘、可愛かったなー。
例えば、バスで助けた娘、黒人のロシア人関係者、赤ん坊を見つけた後の強盗犯など、スパっと二度と出てこない所とかとても潔い。


【銭】
会員証で入場。『ジェントルメン』と『Mr.ノーバディ』でカップリング。こういう単純明快なアクション映画二本立てはやっぱりギンレイホールでは珍しい。ヤバい。ヤバい。もうすぐ会員更新しないと。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ジェントルメン@ぴあ映画生活
Mr.ノーバディ@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ジェントルメン@ここなつ映画レビュー
ジェントルメン@ノラネコの呑んで観るシネマ
ジェントルメン@銀幕大帝
▼関連記事。
Mr.ノーバディ(一回目)@死屍累々映画館・第二章
・Mr.ノーバディ(二回目)@死屍累々映画館・第二章
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ジェントルメン

イギリスの暗黒街では、大麻の大量栽培・販売で財を成したミッキー・ピアソンが引退するという情報が飛び交っていた。 その総資産は約4億ポンド(約500億円)。 今後の莫大なる利権を狙って、ユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまで、ジェントルメン=一流のワルたちが、駆け引きを繰り広げる…。 クライム・サスペンス。 PG-12

Mr.ノーバディ

郊外の自宅と職場の金型工場を路線バスで往復する退屈な毎日を送っていた、ごく普通の中年男ハッチ。 ところがある日、バスの車内でチンピラから「ジジイ」呼ばわりされブチ切れた彼は、大乱闘を繰り広げてしまった。 事件はその後、ロシアンマフィアへとつながり、街頭での銃撃戦、カーチェイスと、派手にエスカレートしていく…。 ハードボイルド・アクション。

ショートレビュー「ジェントルメン・・・・・評価額1650円」

最後に笑うのは誰だ? イギリスの裏社会で大成功したアメリカ人の大麻王、ミッキーが引退を決意。 巨大な大麻ビジネスの利権を巡って、ユダヤ系のフィクサーやらチャイニーズマフィアやら、怪しい連中がワラワラ集まってくる。 主人公のミッキーに、マシュー・マコノヒー、妻のロザリンドにミッシェル・ドッカリー、腹心のレイにチャーリー・ハナム、ユダヤ系アメリカ人でビジネスを買い取ろうとするマシューにジェレミ...

「ジェントルメン」

好き。熱烈に。とても面白かった。ガイ・リッチーらしいと思う。おしゃれでテンポが良くて、そんな中にもちょっとした浪花節が混ざっていて。マシュー・マコノヒー、マジでカッコいい。素敵。本当の紳士って、出自がどうとか関係ないと思わせる。本質はジェントルメンを利用するジェントルメン、なのだけれど。冒頭は、これから本編で起こり得る事を予感させるような後半のクライマックスの導入で、バーのいつもの席でいつも...

コメント

非公開コメント

こんばんは!

コメントありがとうございました。

ほんと、ガイリッチーがここまで復活すると思ってませんでした。
そう考えると元妻マドンナはさげまんだったのかもしれませんなあ。

Re: こんばんは!

こんちは、ヒロ之さん。

> ほんと、ガイリッチーがここまで復活すると思ってませんでした。
> そう考えると元妻マドンナはさげまんだったのかもしれませんなあ。

今、再婚してるみたいなので、新しい奥さんがあげまんで、ガイ・リッチーが潜在的なさげちんなのかもしれない。

ジェントルメン

こんにちは。
おお、ヘンリー・ゴールディングのことも書いて欲しかったな(笑)あの添え物中の添え物の役を見事にこなせたことについては評価が高い私です。
もちろん私として一番評価が高かったのは、「服は安そう」なコリン・ファレルなんですが。
ガイ・リッチーの復活は嬉しい限りですが、まあホント、役者がすごく良かったですよねぇ。

Re: ジェントルメン

こんちは、ここなつさん。

> おお、ヘンリー・ゴールディングのことも書いて欲しかったな(笑)あの添え物中の添え物の役を見事にこなせたことについては評価が高い私です。

ふふふ、私、外人の顔が分からんのですよ。あのヤング・チャイナですね。あれは単に品性の無い損な役だったなあ。



> もちろん私として一番評価が高かったのは、「服は安そう」なコリン・ファレルなんですが。
> ガイ・リッチーの復活は嬉しい限りですが、まあホント、役者がすごく良かったですよねぇ。

あまり、こう、役者を活かすイメージはなかったんですが、勝手に自らをセルフ・プロデュースできるタイプの役者を雇えるようになったという事かもしれませんね。

こちらにも

スマートなワルはしれっと上流社会で人脈があるだけに、日本のゴリゴリのヤ◯ザさんとでは格の違いを見せ付けてくれましたね〜
そういう意味でも、実際に?お金持ちは裏で本当に何かやっていそうで怖いです…

Re: こちらにも

こんちは、マダムさん。

> スマートなワルはしれっと上流社会で人脈があるだけに、日本のゴリゴリのヤ◯ザさんとでは格の違いを見せ付けてくれましたね〜

ゴリゴリな山羊座!
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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