
▲胸板薄い同士という感じが初々しい。にしてもコロナ禍前はネオンが明るいな。
五つ星評価で【★★★★きゅんきゅん】
何かとってもよい感じにステキな女の子と、上手く熟成されてる脚本に出会ったなあという感じ。好みは主人公を私的に利用する関西弁の女の子(↑写真の子)。利用が前面に出すぎてるつーか、役に立たないとポイステっぽい女映画監督はイヤ。男女が逆だったら、あーはならん気がする。そういう意味では男の方が甘いのかもしれない。最初からラストまでちゃんと繋がっている伏線回収の上手さに平伏してしまう。
◆『浜の朝日の嘘つきどもと』ギンレイホール

▲この3人が一緒になるカットはなかった筈だから宣伝カット。柳家喬太郎師匠、高座だとその人本人だけど、演技させると若い頃のタケシみたい(っつーか、師匠の高座見たの30年くらい前だ)。「上映中」とか「朝日座」の看板が手描きレタリング文字で、昔の映画館って様々なところがこの手描きレタリング文字に侵されていた。タイムテーブル手描きとかいうのは今、考えると凄い労力だよな。
五つ星評価で【★★★★あーなんか悔しい】
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
映画館を人質に取られてるみたいで予告編は嫌いだったが、映画はいろいろな視点ありーの、単純に面白いの、でとってもやられた。高畑充希の服は統一感乏しく時系列おかしい。スタイリスト減点。
泣かせに来やがったと思っても、年だからジワっと来てしまう。これが泣けるのは映画がどうの、映画館がどうの、ではなく、大久保佳代子と高畑充希の不器用同士、片寄せ合って生きてる事への共感なのだ。
◆『モロッコ、彼女たちの朝』ギンレイホール

▲見合って見合って。
「ごっつぁんです」
「ごっつぁんです」
五つ星評価で【★★一番の見せ場は立派とは思うが疲れてたまらん】
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
後家と娘と妊婦でポン、みたいなライトコメディーかと油断させておいて出産後のどこにも逃げ場がない絶望が延々と続く様は近年になく辛い観賞だった。クリスマスイブに見る映画じゃない。
クリスマスイブに見たのだな。ラストの百面相的な妊婦の表情の変遷は、この映画の核であり、避けては通れないのだが、余りに堂々と長々とやってて退屈に感じてしまった。あれで打ちのめされて生涯ベストにしちゃう人もいれば、全然無関係に通りすぎてしまう人もいる。映画ってそんなもんだ。
◆『ベル・エポックでもう一度』ギンレイホール

▲美人と爺。
五つ星評価で【★★★こんな手があったか。まあ、でも二度目はなかろう】
見た直後のツイッターの呟き(↓)。
アニメを作らなくなった宮崎駿を妻が捨て、駿は三鷹の森ジブリ美術館に入り浸りになるみたいな映画。妻の後釜は鈴木敏夫。
人生のやり直しをバーチャルで出来るって大掛かりな事。こんな大掛かりな仕掛けがペイする筈がない。バーチャルで相手を務める女子がステキの塊り。爺の妻が出てきて「あの頃は決して良い時代ではなかった」と冷静に訥々とファンタジーを壊しにかかる部分が映画の白眉。
【銭】
会員証で入場。『街の上で』と『浜の朝日の嘘つきどもと』がカップリング、『モロッコ、彼女たちの朝』が『ベル・エポックでもう一度』がカップリング。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・街の上で@ぴあ映画生活
・浜の朝日の嘘つきどもと@ぴあ映画生活
・モロッコ、彼女たちの朝@ぴあ映画生活
・ベル・エポックでもう一度@ぴあ映画生活