うらごろされ二巡目
- Date
- 2022/02/16/Wed 09:05
- Category
- ふじき78TV部
必殺シリーズの異色作というか問題作に『翔べ! 必殺うらごろし』というのがあって、これはオカルトと必殺の融合という大根と洗濯板の合成みたいな事を目論んだ、ちょっとどうかしてる番組です。
物語の主人公は中村敦夫の「先生」。時代的には江戸時代ですがザンギリ頭にズボンで明治時代を100年くらい先取りしてて、職業は「太陽を信仰する行者」。修行をしながら町々をふらふら流浪してます。怪しいです。私の身近に「太陽を信仰する行者」がいないからかもしれませんが、いい人ではあるけど常に瞳孔開きっきりで人間というより何か人の皮を被った別の物っぽい感じがします。首を撥ねても生きてそうだし、血が緑色でもあまり驚かない。「アイ・アム・グルード」とか言いだしてもきっとそんなに違和感ありません。死者の声を霊視で聞く事ができ、死者の無念と共に太陽の光を浴びることにより、超人的な力を得るって設定が、ウルトラマンを人間の身体に押し込めたみたいでもあります。旗竿を槍みたいに使って悪人を殺します。
二人目の殺し屋が市原悦子。市原悦子が演じてるというだけで怖い。ドスで悪人の腹をえぐります。刺すだけじゃなく、いつもちゃんとえぐってますね。こわいこわい。
三人目の殺し屋が和田アキ子。怪力の女。女髷を結う事もなく、ザンギリ頭にズボンみたいないで立ちで、女扱いされないと嘆いている。そらされないだろ。別に怪力であるとか背が高いとかの外的な要素はどうでもいいのだが、それで世のルールに刃向かうような従順でない気性は皆が耐え忍んで生きている江戸時代と相性が悪い。殺し技は殴り殺し。ストレートが炸裂すると相手の顔が一回転するという、懐かし映像でよく使われるギミックは手間が掛かったのか、第一話でしか使われていない。なので、ただひたすらに殴る。でも、殴り続けただけで、人が死ぬという確証を視聴者に与えられないので、最後は落ちている石なとで脳天を打ってトドメを刺したりする事が多い。何気に地味で一番リアルな奴。
この番組の悪役に伴勇太郎というハゲで髭の役者が出てる。
この人はそのはっきりした風貌で『新・必殺仕置き人』の寅の会の出席者だった人である。
で、『翔べ! 必殺うらごろし』には二回出てる。
第3話 「突然 肌に母の顔が浮かび出た」の山伏と、
第20話 「水探しの占い棒が死体を見つけた」の用心棒。
つまり、死んだ男は死んでいなかったというオカルトだ。
大体ハゲで髭という容貌なので、パワーファイターがあてがわれる。
どちらの登場回でも和田アキ子に殺される。因果応報。
追記
いやいやいやいや、いかん。
この書き方だと殺された二人の伴勇太郎に何か関連性があるかのように思えてしまう。そうではない。単に、同じ俳優を二回別に起用しただけだ。でも、全く同じ顔の男がまるでループするかのように、和田アキ子に殺されるのはちょっと面白い。同じ形象や事象の物が同じ結果を導き出す。呪術に似ている。何か伴勇太郎さん、有名じゃないのをいい事に(って言い方もないか)同一シリーズでもほとぼりが醒めると再生して3、4回出てたりする。世の中には自分と同じ顔の奴が三人いると言いますがって言う落語の枕をそのまんま実現させてるみたいな。まあ、一度に集まらないから混乱はしないけど。と言うか、必殺にはこんな感じで大映あたりの大部屋俳優さんが何人か出てるのですが、今回、顔と名前が一致してちょっと興奮した。そういう話だった訳です、実に個人的な話です。以上。
物語の主人公は中村敦夫の「先生」。時代的には江戸時代ですがザンギリ頭にズボンで明治時代を100年くらい先取りしてて、職業は「太陽を信仰する行者」。修行をしながら町々をふらふら流浪してます。怪しいです。私の身近に「太陽を信仰する行者」がいないからかもしれませんが、いい人ではあるけど常に瞳孔開きっきりで人間というより何か人の皮を被った別の物っぽい感じがします。首を撥ねても生きてそうだし、血が緑色でもあまり驚かない。「アイ・アム・グルード」とか言いだしてもきっとそんなに違和感ありません。死者の声を霊視で聞く事ができ、死者の無念と共に太陽の光を浴びることにより、超人的な力を得るって設定が、ウルトラマンを人間の身体に押し込めたみたいでもあります。旗竿を槍みたいに使って悪人を殺します。
二人目の殺し屋が市原悦子。市原悦子が演じてるというだけで怖い。ドスで悪人の腹をえぐります。刺すだけじゃなく、いつもちゃんとえぐってますね。こわいこわい。
三人目の殺し屋が和田アキ子。怪力の女。女髷を結う事もなく、ザンギリ頭にズボンみたいないで立ちで、女扱いされないと嘆いている。そらされないだろ。別に怪力であるとか背が高いとかの外的な要素はどうでもいいのだが、それで世のルールに刃向かうような従順でない気性は皆が耐え忍んで生きている江戸時代と相性が悪い。殺し技は殴り殺し。ストレートが炸裂すると相手の顔が一回転するという、懐かし映像でよく使われるギミックは手間が掛かったのか、第一話でしか使われていない。なので、ただひたすらに殴る。でも、殴り続けただけで、人が死ぬという確証を視聴者に与えられないので、最後は落ちている石なとで脳天を打ってトドメを刺したりする事が多い。何気に地味で一番リアルな奴。
この番組の悪役に伴勇太郎というハゲで髭の役者が出てる。
この人はそのはっきりした風貌で『新・必殺仕置き人』の寅の会の出席者だった人である。
で、『翔べ! 必殺うらごろし』には二回出てる。
第3話 「突然 肌に母の顔が浮かび出た」の山伏と、
第20話 「水探しの占い棒が死体を見つけた」の用心棒。
つまり、死んだ男は死んでいなかったというオカルトだ。
大体ハゲで髭という容貌なので、パワーファイターがあてがわれる。
どちらの登場回でも和田アキ子に殺される。因果応報。
追記
いやいやいやいや、いかん。
この書き方だと殺された二人の伴勇太郎に何か関連性があるかのように思えてしまう。そうではない。単に、同じ俳優を二回別に起用しただけだ。でも、全く同じ顔の男がまるでループするかのように、和田アキ子に殺されるのはちょっと面白い。同じ形象や事象の物が同じ結果を導き出す。呪術に似ている。何か伴勇太郎さん、有名じゃないのをいい事に(って言い方もないか)同一シリーズでもほとぼりが醒めると再生して3、4回出てたりする。世の中には自分と同じ顔の奴が三人いると言いますがって言う落語の枕をそのまんま実現させてるみたいな。まあ、一度に集まらないから混乱はしないけど。と言うか、必殺にはこんな感じで大映あたりの大部屋俳優さんが何人か出てるのですが、今回、顔と名前が一致してちょっと興奮した。そういう話だった訳です、実に個人的な話です。以上。
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