
▲左から、ドイツの狂犬、アメリカの狂犬、イギリスの黒犬。
五つ星評価で【★★★★未来永劫終わらないようなドンデン返しは嫌いじゃないけど疲れる、でも好きよ】
ある宝物を巡って奪い奪われ、最後、手に入れるまでの追いつ、追われつが延々と続く話なのだが、最初、ドイツと英米連合軍は敵同士、ドイツとアメリカの間で熾烈に宝を奪いあう。その際のチェイスがまあ、よく出来ていて、黒ずくめのドイツの狂犬に対して、ハネムーンの観光客を偽装するアメリカの狂犬が赤いひらひらワンピース。一目で分かる対比が素晴らしい。割とそういう単純な事が大事なのよ。男二人もパッと見、混同するようなタイプではなかったし。
その後、波止場での追っかけあいが又、痺れる。逃走者Aに対して、ドイツの狂犬とアメリカの狂犬が互いを牽制しつつ、別々に追い詰めようとするのだが、アメリカの狂犬にはイギリスの黒犬のサポートが付くので、追い詰める視点が立体的に変わる。
そして、同一スタッフもいるという『ボーン・アルティメイタム』と同じモロッコの雑踏での混戦。ドン・キホーテみたいな町並みが魅力的。ここでも逃走者Aを、別のチームに確保されないという集団戦、次から次へと局面が変わる変転さが凄かった。そして、お宝GET。ここからが長かった。
中心の主人公二人がともに狂犬系だが、サポートの黒人と南米系が必要な時にテクニカルに挿しこまれる。このバランスが絶妙。
あかんのは『355』ってタイトル。一応、映画内で説明はするが関連性薄すぎて覚えられない。アメリカでは有名な部隊なのだろうか?
仮にパート2出来るなら、例の家族は冒頭に殺されちゃう率高い。
個人的に好きなのはイギリスの黒犬。ファン・ビンビンはインチキ感甚だしくて嫌い。あと、ペネロペ・クルスだけ自分の所属を「組織」としか言わなかったので、コロンビア政府組織ではなく、最初の麻薬カルテルとその取引相手かと勘違いした。
【銭】
トーホーウェンズデー(水曜日)で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・355@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・355@ここなつ映画レビュー