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『ウエスト・サイド・ストーリー』トーホーシネマズ日本橋2

◆『ウエスト・サイド・ストーリー』トーホーシネマズ日本橋2

▲山本リンダに憑依されてそうな3人。

五つ星評価で【★★★非日常を煽る手法】
ロバート・ワイズ版はおそらく20年以上前に見てるので、もう記憶もかなりあやふやなのだが、比較するならワイズ版の方が好みかもしれない。
とは言え、スピルバーグ版の凄さが分からない訳ではない。
何かもう、歌とダンスと絵とそれぞれグレードアップしてる。圧巻の感がある。
ボーカルやダンサー、ミュージシャンに一流というよりアスリートを連れてきて映像化を試みたかのようだ。
だから、ダンスパーティーでの両グループの競り合いみたいな場面は否応なしにスピルバーグの才気が溢れてとてつもなく素晴らしい仕上がりになっている。
それじゃ何でスピルバーグ版よりワイズ版が心地よいのかと言うと、テリング(物語を進める部分)のセリフと、歌い踊るセリフがスピルバーグ版の方が同一人物の感情の振幅として繋がっているからだ。つまり、スピルバーグ版の彼等は感情が高まると歌ったり、踊ったりするミュージカル人種である。それは自然なようでいてイビツだ。何故、イビツなのかと言うと、日常的に暮らしていて、興奮した時に歌い出したり、踊ったりする人間を見る事がないからだ。いや、正確には、鼻歌くらい口ずさんだりするかもしれない。でも、白目を剥くような全力で吠えるように歌ったり踊ったりはしない。だから、話がドラマチックに進めば進むほど、狂人の振る舞いを見せられているように演技の違和感は残ってしまう。
ワイズ版はテリング(物語を進める部分)のセリフがあり、ダンスの時の振りつけと歌が別にあるという二重構造。物語はセリフで語られ、登場人物の感情の振幅は歌として歌われるし、踊りとして踊られる。それは感情の発露を暴走させているのではなく、感情を冷静に歌や踊りで表現しているのだ。これはこれで「都会のチンピラがバレエダンス踊るのかよ」という違和感があるのだが、そこはもう好き好きとしか言えない。
なので、スピルバーグ版は、それは現実にありそうであるダンパみたいなナンバーが素晴らしく、そんなん現実の人間が歌ったり踊ったりしないだろうと言う警察署内のナンバーとかがそんなに良くない。

事後ベットから出て来たトニーを見て、「あれ、プエルトリカンっぽい」と思ったのは、そういう演出なのか、単に日本人だから、あまりジェット団とシャーク団が区別つかない俺問題なのか。

マリアが加藤ローサっぽい。
アニータが広瀬アリスっぽい。
チノがみきのお兄ちゃんっぽい。
チノから銃を奪ったアリスがハリー・キャラハンのあのセリフを言いそう。

ジェットがシャークに「お前ら出ていけ」と言った後、ネイティブ・アメリカンに「お前らもな」と言われてほしい。

スピ版、ダンスシーン以外を早回ししてダンスだけ何回も見たい(ワイズ版もそうだけど、長さが邪魔)。

▲全員仲良く「ありがたや節」を踊っていそう(でもねーか)。


【銭】
トーホーメンバーズデー週間で1200円。
▼作品詳細などはこちらでいいかな
ウエスト・サイド・ストーリー@ぴあ映画生活
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
ウエスト・サイド・ストーリー@ノラネコの呑んで観るシネマ
ウエスト・サイド・ストーリー@或る日の出来事
ウエスト・サイド・ストーリー@ノルウェー暮らし・イン・原宿
ウエスト・サイド・ストーリー@風に吹かれて
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「ウエスト・サイド・ストーリー」@109シネマズ川崎

公開3週目の月曜日夕方。シアター2の客入りは30名弱位だ。映画の話夢や成功を求め、多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。 だが、貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。 ある日、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス”のリーダーを兄に持つマリアは、対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ”の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で惹かれ...

ウエスト・サイド・ストーリー

アメリカ、ニューヨークのウエスト・サイド・マンハッタン。 ヨーロッパ系白人不良少年グループ“ジェッツ”リーダーのリフと、プエルトリコ系有色人種不良少年グループ“シャークス”リーダーのベルナルドは、縄張り争いの決着をつけようとしていた。 そんな時、リフの親友で仮出所中のトニーは、ベルナルドの妹マリアと恋に落ちる…。 ラブストーリー・ミュージカル。

「ウエスト・サイド・ストーリー」

私にとっての試金石。 本作、スピルバーグ版の「ウェスト・サイド・ストーリー」については、既に沢山の方が感想を書いていらっしゃるので、ここでは作品そのものというよりも、私の個人的な思いについてつらつらと書かせていただこうと思っている。 私はミュージカルに対して親和性が低い。「親和性が無い」と言い切ってもいい位だ。これまで結構な数のミュージカル映画を観てきたが、印象に残っているのは「CHICAG...

ウエスト・サイド・ストーリー・・・・・評価額1750円

愛は、分断を超えられるのか? 古今東西のキャラクターが大集合したお祭り映画「レディ・プレイヤー1」から3年、スティーヴン・スピルバーグ最新作は、ロバート・ワイズが監督し、アカデミー賞10部門に輝いた映画版でも知られる、伝説的なブロードウェー・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の再映画化。 意外にも、スピルバーグにとっては、劇場用長編映画32本目にして初のミュージカル作品だ。シェイ...

コメント

非公開コメント

ワイズ版を観かえしてみたけどラストが全然違った
仲間がトニーの遺体をみんなで上にかかげて去り
マリアがそのあとをゆっくり追い
みんなが去って誰もいなくなって[END]

こっちの方がみんなの“愛”みたいなの感じた。

どちらもよかったけど
ラストはワイズ版の方が好き。

ん?

「マリア」の歌の場面で修道女たちが出てなかったぞ。
あれ、「サウンド・オブ・ミュージック」じゃなかったか。

私もワイズ派

ふじきさん☆
ほとんどおんなじなのに、やっぱり2つは違いますよね。
私はミュージカルの突如歌い出すのが苦手なので、スピルバーグ版の自然な流れは好印象でしたが、ワイズ版のやはりダンスの素晴らしさが強烈でした。

Re: タイトルなし

こんちは、カシス☆さん。

> ワイズ版を観かえしてみたけどラストが全然違った
> 仲間がトニーの遺体をみんなで上にかかげて去り
> マリアがそのあとをゆっくり追い
> みんなが去って誰もいなくなって[END]

ふと、そのままトニーの死骸が置きっぱなしになり、誰がそれを片付けるかで揉めているうちに死骸にガスが溜まり、という「あとしまつ版」を思い付いてしまった。とりあえず土屋太鳳が出てきて、ジェットともシャークともキスをする。

Re: ん?

こんちは、先輩。

> 「マリア」の歌の場面で修道女たちが出てなかったぞ。
> あれ、「サウンド・オブ・ミュージック」じゃなかったか。

「サウンド・オブ・ミュージック」も「ウェスト・サイド・ストーリー」もマリアと名の付く女は全て「メトロポリス」のマリアが化けたマリアなのよ。

Re: 私もワイズ派

こんちは、マダムさん。

> ワイズ版のやはりダンスの素晴らしさが強烈でした。

素晴らしさが「純烈」だったら、とりあえずみんな水浸しになる。

マリアが、アリマだったりアマリだったら…
♪ アリマ おれはアマリというのをやめはしないぜ アレマ~
となって、おかしい。

Re: タイトルなし

こんちは、ボーさん。

> マリアが、アリマだったりアマリだったら…
> ♪ アリマ おれはアマリというのをやめはしないぜ アレマ~
> となって、おかしい。

マリアが練馬だったら、ちょっとやーね。

そう言えば

「アメリカ」の歌の場面で、サイモン&ガーファンクルはどこに出ていたんだ?

こんばんは

昔のバージョンの方が、実際の人種が演じてるわけじゃないので、どっちがどっちだか分からなくなりました。
ジェッツに色黒がいたり、シャークスにも色白がいるし。
だってナタリー・ウッドなんて実際にはスラブ系なわけで、ジェッツじゃんと思ってしまう。

Re: そう言えば

こんちは、先輩。

> 「アメリカ」の歌の場面で、サイモン&ガーファンクルはどこに出ていたんだ?

洋楽はよう知らんからググった。そういう曲があるのね。
あのねのね「♪あめりかーのメリカを取ったら[あー]」

Re: こんばんは

こんちは、ノラネコさん。

> 昔のバージョンの方が、実際の人種が演じてるわけじゃないので、どっちがどっちだか分からなくなりました。
> ジェッツに色黒がいたり、シャークスにも色白がいるし。
> だってナタリー・ウッドなんて実際にはスラブ系なわけで、ジェッツじゃんと思ってしまう。

ガリバーの大人国、小人国、ラピュタ、馬の国ぐらい違わんとね。

こんにちは

こんにちは。
ちょっと女子っぽい感想を。衣装や室内の布地の色や、そういう色使いが素敵でした。この鮮やかさは(技術的な面も含めて)現代版に独特なのかもしれない…と思いました。元祖は観ていないけど。

Re: こんにちは

こんちは、ここなつさん。

> ちょっと女子っぽい感想を。衣装や室内の布地の色や、そういう色使いが素敵でした。この鮮やかさは(技術的な面も含めて)現代版に独特なのかもしれない…と思いました。元祖は観ていないけど。

元祖はあまりカラー強かったって印象はなかったですね。マリアが白いドレスに赤いベルト付ける所で処女なのに紅い唇を引くみたいなエロチックな記号を感じました。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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