
▲ポスター
五つ星評価で【★★もう一味足りない】
ポスターの松田るかに惹かれて鑑賞。
淡泊と言うのとは違うかな。下味はきっちり付いてるのに台所に放置してあるみたいな。何か後一味旨味が足りない。そもそも「芦屋市制施行80周年記念事業」という枷を背負ってるので、良い子になりすぎてるキライがある。新任栄養士の女の子が新しく配属された職場で一生懸命、アレルギーの子や、イスラムの子に合わせた食事を作りました。おわり。これはこれで美談的にいい美談だが、もう一つドラマとしてのうねりが欲しい。まあ、一つ一つは正しいのだけど、正しいものを羅列しただけみたいな単調さを感じる。
話の伏線的には、前職のレシピが役立つシーンがない、給食担当、松田るかと石田卓也以外モブすぎ、問題がある。
桂文珍、校長先生役というのはピッタリ。教師の中から抜きんでてるという感じの人より、どうしてこの人が校長先生になったのかが透けて見えない人の方が校長先生としてリアル。
赤井英和が肉屋の店長。いつも通り「雑然とした善人」。何か「善人」しか取り柄のない役に憑りつかれているみたい。価格交渉しにきた松田るかの裸身に薄く切ったしゃぶしゃぶ用の肉を乗せていってもいいんやで。
石田卓也、武器が「ぶっきらぼう」で、最初、主人公から本性が見えない。この人はこれしかできない訳ではないだろうから、これでいいと思う。でも、職場でいきなり松田るかにキスをして、松田るかを骨抜きにして貰いたいとも思ってしまう。
松田るか、「性的」な部分が一切欠如してしまっている役。だからこそ前述して書いたように、いきなりキスされて「女の子」から「おんな」への変貌が自分で止められないで混乱しているとか見れたら興奮するのだが。もちろんしゃぶしゃぶ肉を生肌から取られる時に「ひっ」とか言ってもらうのも見てみたい。要はこの映画の先生は単にレシピ帳を人間化しただけで、生き物らしさがない。まあ、その振り幅がセックスに振れるだけが人間味でもないだろうが、そこはそれ、そういうの個人的に俺が見たいだけじゃ。
【銭】
奮発して一般入場料金1900円で鑑賞。あと3年遅く公開されていればシニア料金で見れたのに!
▼作品詳細などはこちらでいいかな
・あしやのきゅうしょく@ぴあ映画生活
スポンサーサイト