マンガ『人狼ゲーム』全三巻
- Date
- 2022/04/21/Thu 12:10
- Category
- マンガ
マンガ『人狼ゲーム』全三巻
原作 川上亮
漫画 小独活
竹書房バンブーコミックス
デスゲームとしての「人狼ゲーム」を強いられる系の最初の小説の最初のマンガ化作品(じゃないかと思う)。プレイヤーに選ばれたのは10人の同じ高校の男女で男5人、女5人。多少、この後の作品と違うかもと言うのは運営側がこの10人のプレイヤーを選ぶ時点で誰が誰に怨恨を抱いているというのを全て把握した上で選び、それを各プレイヤーに開示している点があげられる。「あなたが憎むべき相手はあの人です」という事が個別にモニターで告げられる。ゲームを白熱させる為にたいへん効果的だが、それは運営側が神すぎるだろう。一億の金が動くゲームだから(逆に言えば一億をプレイヤーにペイしても成り立つゲームだから)少人数で運営しているであろう運営側がそれだけの情報を網羅把握できる位置にあるという事はあるかもしれない。例えば待機電源が入ってるPCから画像をモニタリングできるみたいなCIAなみの事が出来るなら、逆に怨恨の輪を意図的に作っていく事も考えられないではないが。ただ、ゲーム周期はゲーム流れから一週間に一回くらいと推定される。一週間に一回同一地域で10人近くの人間を消費するなら1年間に500人弱。延々と続けてはいられない。多分、それはそんなに都合よくいかないよなあ、という事で、この怨恨関係の導入は破棄されたのだろう。
10人の中で人狼が2人、村人が8人、村人のうち1人が預言者という構成。夜間跋扈する人狼から部屋に鍵を掛けて他者を守る「騎士」は導入されていない。「騎士」まで入れてベーシックな「人狼ゲーム」かなと思ってるが、これが導入されない事でゲーム流れがシンプルになって格段に読みやすくなっている。入門編として最適。
そして、ラスト。あー、そーなの、そういう事なの、というのはちょっと目から鱗が落ちてよかった。
物語の中で優柔不断で泣いてるばかりだった主人公が、爪や牙を研ぐような人狼に対抗できるような存在に成長するのだけど、これは嫌な成長譚だよなあ。『まどマギ』で、魔法少女が魔女になっちゃうみたいなものかもしれない。あれは主役サイドの話ではないけど。
原作 川上亮
漫画 小独活
竹書房バンブーコミックス
デスゲームとしての「人狼ゲーム」を強いられる系の最初の小説の最初のマンガ化作品(じゃないかと思う)。プレイヤーに選ばれたのは10人の同じ高校の男女で男5人、女5人。多少、この後の作品と違うかもと言うのは運営側がこの10人のプレイヤーを選ぶ時点で誰が誰に怨恨を抱いているというのを全て把握した上で選び、それを各プレイヤーに開示している点があげられる。「あなたが憎むべき相手はあの人です」という事が個別にモニターで告げられる。ゲームを白熱させる為にたいへん効果的だが、それは運営側が神すぎるだろう。一億の金が動くゲームだから(逆に言えば一億をプレイヤーにペイしても成り立つゲームだから)少人数で運営しているであろう運営側がそれだけの情報を網羅把握できる位置にあるという事はあるかもしれない。例えば待機電源が入ってるPCから画像をモニタリングできるみたいなCIAなみの事が出来るなら、逆に怨恨の輪を意図的に作っていく事も考えられないではないが。ただ、ゲーム周期はゲーム流れから一週間に一回くらいと推定される。一週間に一回同一地域で10人近くの人間を消費するなら1年間に500人弱。延々と続けてはいられない。多分、それはそんなに都合よくいかないよなあ、という事で、この怨恨関係の導入は破棄されたのだろう。
10人の中で人狼が2人、村人が8人、村人のうち1人が預言者という構成。夜間跋扈する人狼から部屋に鍵を掛けて他者を守る「騎士」は導入されていない。「騎士」まで入れてベーシックな「人狼ゲーム」かなと思ってるが、これが導入されない事でゲーム流れがシンプルになって格段に読みやすくなっている。入門編として最適。
そして、ラスト。あー、そーなの、そういう事なの、というのはちょっと目から鱗が落ちてよかった。
物語の中で優柔不断で泣いてるばかりだった主人公が、爪や牙を研ぐような人狼に対抗できるような存在に成長するのだけど、これは嫌な成長譚だよなあ。『まどマギ』で、魔法少女が魔女になっちゃうみたいなものかもしれない。あれは主役サイドの話ではないけど。
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