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『世の中にたえて桜のなかりせば』『フェルナンド・ボテロ』『劇場版ラジエーションハウス』『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』『大怪獣のあとしまつ』

未レビュー感想五つライトに(と言いながらなかなかライトにできひんなあ~)。

◆『世の中にたえて桜のなかりせば』シネマ・ロサ1

▲JKとじさまに同じ服を着せるのはどこかしら無理がある。

五つ星評価で【★★★主演の姉ちゃんがそんなに好みでない】
宝田明さんの遺作。妙に作り込まれたジャケットがダンディーではあるけど、牙を抜かれた着ぐるみテイストみたいでもある。とっても着せられちゃった感はあるが、宝田明自身がプロデューサーなのでイヤイヤでもなさそう。徳井優が何かやっぱり目を引く妙な役だった。韓国映画『パイプライン』のナ課長みたいな役だけど犯罪とは無関係。関係あったらもっと面白かったかもだ。


◆『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』文化村ル・シネマ1

▲💛。

五つ星評価で【★★絵は分かった】
そーゆー絵だってのは分かった。何故とか、何をもってそれを継続してるのかと言う「謎」の部分に関するもっとも濃い話を寝過ごしてしまった気がする。評伝をインタビューで埋めるドキュメンタリーはプラスαがないと、自分的にはもうもたないのは、映画に対して申し訳ない限りだ。


◆『劇場版ラジエーションハウス』トーホーシネマズ渋谷5

▲集合写真。アリスちゃんM-8号っぽい。

五つ星評価で【★★★こういうのはこういうのでよか】
ドラマの設定一切言わないのは男らしい。まあ見てて類推できるから一見さんだけど問題ない。医師2人に技師8人って、そんなに技師いるのか? って、そこはドラマ作りの基本の部分で説明されてるのかもしれない。積もるドラマは分からんが俺なら広瀬アリスとイチャイチャしたい。肉感的で情深そうでよくね?(情も良いけど身体目当ての方が優先です)。本田翼はいつもの本田翼でお姫様みたいに可愛いし、ちゃんと仕事で悩んでいるのだけど、どこかグッと今一つ踏みこんでこない感じ。それは主役の窪田正孝が必要以上に感情を崩して弱音を見せるような演技をする対極として、ちゃんとしなければいけないのかもしれないけれど、役回り的には損な役回りだ。逆に本田翼がつまらない位置にいるから、広瀬アリスのウェットさが生きるのかもしれない。そんな事いったら理不尽に「不快」でしかない高嶋政宏の立ち位置が一番偉くなってしまうが、あれはもうパック商品みたいな演技だしなあ。こういう集団物だとちょっと劣った弟子系のコメディ・リリーフを据えるが、これが浜野謙太、八嶋智人の二枚看板になってたのは面白かった。どっちもメガネである。放射線技師にはメガネはこの二人だけ。メガネ差別かよ。ちなみにこの二人が師事する放射線医師が浅野和之、彼もメガネである。三人出てくるとほぼ脇にずれていく話になる。ほんとメガネ差別かよ。ちなみに医師でメガネを掛けてるのも彼一人。まあ、リアルにメガネ率あげるとキャラ分かりづらいというのはあるが、なんかメガネ野郎としてはちょっと憤るものがある。
仕事場の中にあまり偉く扱われない天才が一人ってのはまあ普通におもろいし、そこに三角関係ぶちこんだり、命の選択問題ぶちこんだり、警察連れてきたり、強欲な幕の内弁当みたいな映画。ただいろいろ詰まっているがどこか一つに重点が絞れていずフラットなので、こんなのTVでいいじゃんという意見も出やすそうだ。その通り。TVだし。でも、映画としてダメって言うほど今の映画が偉い訳でもない。


◆『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』新宿ピカデリー7

▲「ブリーフだ」って間違えると台無しになっちゃう奴。

五つ星評価で【★★★】みんなはるちゃんには甘い。監督お前もだ。まこちゃんの出番少ない。女性客しかいいひん。だ、誰。あの黒い女。はるちゃんに甘いのははるちゃんが主役だからしょうがないか。何はともあれ長い物語がきちんと終わりを迎えた事はめでたい事である。


◆『大怪獣のあとしまつ』新宿ピカデリー1

▲あっ、でも、このネタは好きです。

五つ星評価で【★★オタクとしては「おま、その程度か」としか言えない】
怪獣の死体どうするの? なんて昔から言われていた話だ。結論として、ずっと考えたり、話されていた以上の回答が提示されず、監督の持ち味である「グダグダ」が悪目立ちしてしまった。でも、三木聡監督って今まで作った映画がどれもこんなテイストなんで、監督自身は作品が炎上してしまった事を不思議に思ってると思う。じゃあ、今までのもちゃんと都度都度否定してくれよ、みたいな。問題は公開規模だ。公開規模がでかすぎて内容がキャッチーで話題先行で人が入りすぎた。その客層と映画が合わなかった。大衆は分かりやすい笑いじゃないとあかんのだ。そういう意味では「脚本・監督」を三木聡一人に担当させて、ダメ出しをしなかった東映のプロデューサーが一番の戦犯。映画に携わっていながら、映画を見る目がなかった。
はっきりいって私は三木聡の作風は昔から好きではない。でも、こういう「笑えない事を笑う」みたいなメタな笑いを細々とやっていくのなら、それはそれでいいと思っていた。よく言えば「味のある笑い」、悪く言えば「直接はおかしくない」。これだけで、大衆に挑んではいけない。それでもまだ、テレビはいい。表面上無償だから。劇場用映画はお金を払って見る。満足感が欲しくなる。多くの人にとって、それには不適な映画なのだ。なんか松本人志の映画みたいな。私自身は三木聡よりも怪獣に愛着を持っているので、自分のテリトリーに「こうこうこれは面白いでしょ」って大した考えのないコメディアンが闖入してきてしまった感じは甚だ不快だった。人が好きな物を茶化して笑いにするのなら、圧倒的な何かで捩じ伏せるくらいでないと納得できん。別にそうでなくても許す場合もある。それはそこに「愛」がある場合だ。怪獣への「愛」はなかろう、この映画に。自分は間口が広いから「SEX」があっても許す。それもないよなあ。


【銭】
『世の中にたえて桜のなかりせば』:シネマロサ水曜1100円均一。
『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』:ル・シネマ火曜1200円均一。
『劇場版ラジエーションハウス』:トーホーシネマズ火曜メンバーデー1200円。
『劇場版 Free! the Final Stroke 後編』:松竹メンバーカード+ネット割引1200円。
『大怪獣のあとしまつ』:松竹メンバーカード6ポイントで無料入場。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
世の中にたえて桜のなかりせば@映画.com
フェルナンド・ボテロ 豊満な人生@映画.com
劇場版ラジエーションハウス@映画.com
劇場版 Free! the Final Stroke 後編@映画.com
大怪獣のあとしまつ@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
大怪獣のあとしまつ@銀幕大帝
大怪獣のあとしまつ@徒然なるままに
大怪獣のあとしまつ@SGA屋物語紹介所
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劇場版 ラジエーションハウス

甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織が想いを寄せる放射線科医・甘春杏が、ワシントン医大へ留学することに。 ところが、離島の診療所で医師をしている杏の父親が危篤との知らせが入る。 杏が島へ着いた後、大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が発生。 苦しむ島民と孤軍奮闘する杏を救うため、唯織は島へ行こうとするが…。 人気TVドラマ劇場版。

フェルナンド・ボテロ 豊満な人生

世界で最も有名な存命する芸術家、フェルナンド・ボテロ(1932〜:コロンビア)。 人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される“南米のピカソ”である。 現在も毎朝アトリエに通う90歳のマエストロの軌跡を追い、波乱万丈な芸術家としての歩みを本人と子どもたちが語る、絵画ドキュメンタリー。

世の中にたえて桜のなかりせば

不登校の女子高生・咲は、「終活屋」で終活アドバイザーのアルバイトをしている。 それは、危険と隣り合わせの職業で家族に遺書を残そうとする者や、余命わずかな状況で思い出を残そうとする者たちに寄り添うこと。 一緒に働く老紳士・敬三から、病気で老い先短い妻との桜の思い出を聞いた咲は、2人のためにその桜の木を探すことに…。 ヒューマンドラマ。 ≪ことしも生きて さくらを見ています≫

大怪獣のあとしまつ

人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ついに倒れた。 国民が歓喜に沸き安堵に浸る一方で、残された死体は徐々に腐敗・膨張し、ガス爆発すれば国家崩壊の危機となることが判明する。 絶望的な時間との闘いの中で死体処理を任されたのは、3年前に突然姿を消した過去をもつ特務隊員・帯刀(おびなた)アラタだった…。 空想特撮エンターテイメント

『大怪獣のあとしまつ』(2022)

怪獣が大暴れするのも災厄だけど、それが死んだ後はどうなるの?と考えると面白そうなんだけど、これがさーっぱり。国民に避難され、諸外国からも横やりが入ったりで右往左往している内閣のドタバタ劇は確かに面白くはあるんだけど、カリカチュアライズされた大臣連中が必要以上に醜態をさらし続ける絵を見せられても、こっちは白けるだけ。またその一方で主人公サイドはかなりシリアスなドラマを展開してるのだけれども、こ...

コメント

非公開コメント

>大怪獣のあとしまつ
とりあえず怪獣の巨大感はよく出来てたと思いました。怪獣映画はただでさえ絶滅寸前なので生温かい目でみてやってやろうと思います

Re: タイトルなし

こんちは、伍一どん。

> >大怪獣のあとしまつ
> とりあえず怪獣の巨大感はよく出来てたと思いました。怪獣映画はただでさえ絶滅寸前なので生温かい目でみてやってやろうと思います

人の土俵を土足で踏み荒らすような奴には怒っていいと思うのよ。

大怪獣のあとしまつ

こんばんは!
コメントありがとうございました。

笑いというかギャグというか、あの辺の描写が滑っているし寒いしで、普通に真面目な内容じゃいけなかったのかなあとは思いました。
なんか自ら良くなりそうな映画を潰しにかかっている気がします。

Re: 大怪獣のあとしまつ

こんちは、ヒロ之さん。

> 笑いというかギャグというか、あの辺の描写が滑っているし寒いしで、普通に真面目な内容じゃいけなかったのかなあとは思いました。
> なんか自ら良くなりそうな映画を潰しにかかっている気がします。

作風と言えば作風なんでしょうけど、メジャー気質ではないですね。

劇場版ラジエーションハウス

劇場版でもまだ完結してなくってよかったなー
まだテレビでもやりそうだし
私も 唯織くんには広瀬さんとくっついて欲しい。

Re: 劇場版ラジエーションハウス

こんちは、カシス☆さん。

> 劇場版でもまだ完結してなくってよかったなー
> まだテレビでもやりそうだし
> 私も 唯織くんには広瀬さんとくっついて欲しい。

ただ、原作マンガでは本田翼側推しっぽいスタンスだから、そこは変わらん気がする。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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