『プロミシング・ヤング・ウーマン』『クーリエ』『空白』『皮膚を売った男』『パーフェクト・ケア』ギンレイホール
- Date
- 2022/06/14/Tue 12:18
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『プロミシング・ヤング・ウーマン』ギンレイホール

▲腕がエジプトの壁画っぽい。
五つ星評価で【★★★こういうエッチい役を可憐で若い大和撫子で見たいという願望が既にオス的】
なんつーか、男でごめんなさい。そりゃあ、頭が悪そうなナースとか好きよ。その上、若くて頼りなげだったらビンビン来る。それは種的にそういう風にプログラミングされているから。男女に限らず保身で沈黙っていうのはネット社会以前からある、そういう意味ではベーシックな映画。しかし、何故、神様は男より女をスケベに作らなかったのか。もしくは、何故、人間の集団でボス猿が男になってしまうのか、もしくはボスに選ばれたメス猿がオス猿化してしまうのか。文化文明が作られて4000とか5000年、解決に至らないのは、、、、、いやいや、そんな映画ではない。とりあえずエロい女子に「手錠かけてあげるね」って言われてもそれは拒否れ。
◆『クーリエ:最高機密の運び屋』ギンレイホール

▲ゴツゴツした左がロシアの売国奴。右がイギリスの素人スパイ(「知ろうとしないスパイ」っつー駄洒落か)。
五つ星評価で【★★★★,★★★★人の強さと弱さに打ちのめされる】
ツイッターでの最初の感想(↓)
カンバさんの役者魂全開。MI6、CIA、ロシア人、妻、など圧倒的に説得力のある顔が起用されてるのが凄い。
ちょっとあまりにガンガン来たのでギンレイで二回目を見た。時間も取れないのでなかなかそういう事はしない。情報を流すロシア将校が国にとっては裏切り者だが、彼にそうまでさせるに至った国の実情もある。ウクライナ事変でプーチンが暴走してしまったように、キューバ危機でフルシチョフが世界を破滅の道へと進ませるであろう事が彼には分かっていた。売国による世界救済。それを手助けする事になった英国側のビジネスマンも普通の男。現場担当者は善意の男二人、それを取り巻く周辺は人の命を損得勘定で吟味するスパイ集団、スパイを指揮する国のトップは狂人。計画は善意故に頓挫。中心にいる二人が拷問のような目にあっても、彼等を操っていたプロのスパイが外交官特権で逃げおおせてしまう不条理。そんな不条理の中で、自分の信念を愚直に曲げない中心の二人がよい。カンバーバッチは見た目、軟派だし軟弱そうなのに、ガリガリになっても折れないのにグッと来る。
あと、ツイッターで同じ『クーリエ』という題名の映画に付いての約8年前の呟きを見つけた(↓)俺も昔から変わらない(拷問はされてないが)。題名が同じだけで何も関係ないです。見てすらいない。下から読んでください。
わかられます RT @akisuzuk: わかります RT @fjk78dead: 俺だったら大きな文字で「宮沢りえが何を食うと言うのか」と書いてごまかすね RT @akisuzuk: 内容覚えてないとか言ってた「クーリエ」の記事書きました。なんとかなった
宮沢りえが何を食うというのか。いや、そういう映画ではなかった。
◆『空白』ギンレイホール

▲古田新太がJOJO三部のエンヤ婆みたいだ。「ジャスティスは勝つ!」
五つ星評価で【★★★★古田新太と松坂桃李と寺島しのぶと】
ツイッターでの最初の感想がない。「うえええええええ、思った通り、凄い映画だった」みたいな、なようで、ツイッターまで辿り着けなかった。
まだ映画を見る前に他の人がベストに選んでいるのに口挟んだ呟きがある(↓)。
どう考えてもあんな辛そうな内容なのにベストテンに潜り込んでくる「空白」が凄いな。他の映画は娯楽の匂いがするけど、空白だけは何か隔絶してる。
この空気感を纏っているから通常興行で手を出せなかったのだな。個人的には映画観て「ただただ辛い感情」だけ残るのはイヤである。
松坂桃李、ごめんなさい三部作の筆頭。他の二本はまあ何か絶対にあるでしょう。謝っている姿が似合いすぎる。ともかく、ごくごく普通の人がマウント取られる位置に引きずり出されて、延々と謝ってるの辛すぎる。『流浪の月』同様、ここでもロリコンと罵られる。まさか、本当にロリコンなのか。その意気や良し(いや、良くないだろう)。
古田新太こわい。リアル。娘の秘密を見つけた時の内面のゆらぎも怖い。ラッセル・クロウ的。
寺島しのぶ。隠れ古田新太。古田新太は直球にイヤな相手なのだが、寺島しのぶは同調圧力という変化球で、松坂桃李に対してマウントを取ろうという姿勢は変わらない。多分、本人は無意識で、善い事をやっているから周りから好かれるのは当然と思っているだろうが、あの近さの強要はとても気持ち悪い。
相変わらず吉田啓輔は抉るなあ。
◆『皮膚を売った男』ギンレイホール

▲主人公の刺青背中にちょこんと頭を乗せる画家。刺青が「絵」というより「模様」なのが好かない。
五つ星評価で【★★★うーん、彼女が案外あかんのかな】
ツイッターでの最初の感想(↓)
なるほど中々皮肉が強い。ブラックジャックの刺青を傷つけずに手術をする話を思い出す。
割とあの刺青のデザインが好かん。
主人公の性格もそんなに楽しくない。
本来ならコメディー素材じゃないかと思うけど、上流階級的なニヤって笑いだけで、楽しくはならない。
◆『パーフェクト・ケア』ギンレイホール

▲左から透明感高いエイザ・ゴンザレス。演技がツボのダイアン・ウイースト、ずっと微笑みの仮面を付けっぱなしのロザムンド・パイク。
五つ星評価で【★★★★ロザムンド・パイクがたまらん】
ツイッターでの最初の感想(↓)
開始5分で主役のロザムント・パイクを嫌いになり、それが映画終わるまで続くのに面白いと言うどうにかしてる映画。日本で付けた嘘英語タイトルが素晴らしいが、日本では「ケア=介護」でも、元々「注意」って意味でも普通に使う英米圏では意味が違ってしまうのかもしれない。
原題は『I CARE A LOT』。無理に訳すと『いっぱいケアしたいの』か。俺はおっぱいケアし、、、、、、、、、、何でもない。
おもろいのは一々キャラが立ってるから。
ロザムント・パイクは今までのどんな悪役より卑劣。
タクシーで駆けつけた下っ端ロシア人は健気。
ロシア側に雇われてる敏腕弁護士の金回りの良さと決断力に有能さがにじみ出る(裁判シーンでもう少しいい目を見させてあげたかった)。
その親玉のロシアマフィア、ピーター・ディンクレイジは『シラノ』のシラノだ。お前、もうちょっとやれただろう。ただ、ロシア人は仕事は遅くてダラダラしてるイメージだからあんなもんか。
その親玉が大事にしている母親にウディ・アレン作品でお馴染のダイアン・ウィースト。最初ビクビクしてると思いきや、徐々にピカレスクになってくのが楽しい。
ラスト自分で片付けそこなった小石につまづいて頭蓋骨骨折みたいなのは割とこの手の映画のパターンだから気にならない。
【銭】
会員証で入場。『皮膚を売った男』と『パーフェクト・ケア』はカップリング、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のカップリング『最後の決闘裁判』は見直したかったが長い時間が仇になって断念。『クーリエ:最高機密の運び屋』は打ちのめされて翌日も見に行った。カップリングの『モーリタニアン 黒塗りの記録』は鑑賞済。2回目そんなに見る気がそそらなくてパス。『空白』のカップリング『由宇子の天秤』は未見なのだが、どうしても食指が動かずにパスした。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・プロミシング・ヤング・ウーマン@映画.com
・クーリエ:最高機密の運び屋@映画.com
・空白@映画.com
・皮膚を売った男@映画.com
・パーフェクト・ケア@映画.com
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・プロミシング・ヤング・ウーマン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・クーリエ:最高機密の運び屋@ここなつ映画レビュー
・クーリエ:最高機密の運び屋@SGA屋物語紹介所
・空白@ノラネコの呑んで観るシネマ
・パーフェクト・ケア@風に吹かれて

▲腕がエジプトの壁画っぽい。
五つ星評価で【★★★こういうエッチい役を可憐で若い大和撫子で見たいという願望が既にオス的】
なんつーか、男でごめんなさい。そりゃあ、頭が悪そうなナースとか好きよ。その上、若くて頼りなげだったらビンビン来る。それは種的にそういう風にプログラミングされているから。男女に限らず保身で沈黙っていうのはネット社会以前からある、そういう意味ではベーシックな映画。しかし、何故、神様は男より女をスケベに作らなかったのか。もしくは、何故、人間の集団でボス猿が男になってしまうのか、もしくはボスに選ばれたメス猿がオス猿化してしまうのか。文化文明が作られて4000とか5000年、解決に至らないのは、、、、、いやいや、そんな映画ではない。とりあえずエロい女子に「手錠かけてあげるね」って言われてもそれは拒否れ。
◆『クーリエ:最高機密の運び屋』ギンレイホール

▲ゴツゴツした左がロシアの売国奴。右がイギリスの素人スパイ(「知ろうとしないスパイ」っつー駄洒落か)。
五つ星評価で【★★★★,★★★★人の強さと弱さに打ちのめされる】
ツイッターでの最初の感想(↓)
カンバさんの役者魂全開。MI6、CIA、ロシア人、妻、など圧倒的に説得力のある顔が起用されてるのが凄い。
ちょっとあまりにガンガン来たのでギンレイで二回目を見た。時間も取れないのでなかなかそういう事はしない。情報を流すロシア将校が国にとっては裏切り者だが、彼にそうまでさせるに至った国の実情もある。ウクライナ事変でプーチンが暴走してしまったように、キューバ危機でフルシチョフが世界を破滅の道へと進ませるであろう事が彼には分かっていた。売国による世界救済。それを手助けする事になった英国側のビジネスマンも普通の男。現場担当者は善意の男二人、それを取り巻く周辺は人の命を損得勘定で吟味するスパイ集団、スパイを指揮する国のトップは狂人。計画は善意故に頓挫。中心にいる二人が拷問のような目にあっても、彼等を操っていたプロのスパイが外交官特権で逃げおおせてしまう不条理。そんな不条理の中で、自分の信念を愚直に曲げない中心の二人がよい。カンバーバッチは見た目、軟派だし軟弱そうなのに、ガリガリになっても折れないのにグッと来る。
あと、ツイッターで同じ『クーリエ』という題名の映画に付いての約8年前の呟きを見つけた(↓)俺も昔から変わらない(拷問はされてないが)。題名が同じだけで何も関係ないです。見てすらいない。下から読んでください。
わかられます RT @akisuzuk: わかります RT @fjk78dead: 俺だったら大きな文字で「宮沢りえが何を食うと言うのか」と書いてごまかすね RT @akisuzuk: 内容覚えてないとか言ってた「クーリエ」の記事書きました。なんとかなった
宮沢りえが何を食うというのか。いや、そういう映画ではなかった。
◆『空白』ギンレイホール

▲古田新太がJOJO三部のエンヤ婆みたいだ。「ジャスティスは勝つ!」
五つ星評価で【★★★★古田新太と松坂桃李と寺島しのぶと】
ツイッターでの最初の感想がない。「うえええええええ、思った通り、凄い映画だった」みたいな、なようで、ツイッターまで辿り着けなかった。
まだ映画を見る前に他の人がベストに選んでいるのに口挟んだ呟きがある(↓)。
どう考えてもあんな辛そうな内容なのにベストテンに潜り込んでくる「空白」が凄いな。他の映画は娯楽の匂いがするけど、空白だけは何か隔絶してる。
この空気感を纏っているから通常興行で手を出せなかったのだな。個人的には映画観て「ただただ辛い感情」だけ残るのはイヤである。
松坂桃李、ごめんなさい三部作の筆頭。他の二本はまあ何か絶対にあるでしょう。謝っている姿が似合いすぎる。ともかく、ごくごく普通の人がマウント取られる位置に引きずり出されて、延々と謝ってるの辛すぎる。『流浪の月』同様、ここでもロリコンと罵られる。まさか、本当にロリコンなのか。その意気や良し(いや、良くないだろう)。
古田新太こわい。リアル。娘の秘密を見つけた時の内面のゆらぎも怖い。ラッセル・クロウ的。
寺島しのぶ。隠れ古田新太。古田新太は直球にイヤな相手なのだが、寺島しのぶは同調圧力という変化球で、松坂桃李に対してマウントを取ろうという姿勢は変わらない。多分、本人は無意識で、善い事をやっているから周りから好かれるのは当然と思っているだろうが、あの近さの強要はとても気持ち悪い。
相変わらず吉田啓輔は抉るなあ。
◆『皮膚を売った男』ギンレイホール

▲主人公の刺青背中にちょこんと頭を乗せる画家。刺青が「絵」というより「模様」なのが好かない。
五つ星評価で【★★★うーん、彼女が案外あかんのかな】
ツイッターでの最初の感想(↓)
なるほど中々皮肉が強い。ブラックジャックの刺青を傷つけずに手術をする話を思い出す。
割とあの刺青のデザインが好かん。
主人公の性格もそんなに楽しくない。
本来ならコメディー素材じゃないかと思うけど、上流階級的なニヤって笑いだけで、楽しくはならない。
◆『パーフェクト・ケア』ギンレイホール

▲左から透明感高いエイザ・ゴンザレス。演技がツボのダイアン・ウイースト、ずっと微笑みの仮面を付けっぱなしのロザムンド・パイク。
五つ星評価で【★★★★ロザムンド・パイクがたまらん】
ツイッターでの最初の感想(↓)
開始5分で主役のロザムント・パイクを嫌いになり、それが映画終わるまで続くのに面白いと言うどうにかしてる映画。日本で付けた嘘英語タイトルが素晴らしいが、日本では「ケア=介護」でも、元々「注意」って意味でも普通に使う英米圏では意味が違ってしまうのかもしれない。
原題は『I CARE A LOT』。無理に訳すと『いっぱいケアしたいの』か。俺はおっぱいケアし、、、、、、、、、、何でもない。
おもろいのは一々キャラが立ってるから。
ロザムント・パイクは今までのどんな悪役より卑劣。
タクシーで駆けつけた下っ端ロシア人は健気。
ロシア側に雇われてる敏腕弁護士の金回りの良さと決断力に有能さがにじみ出る(裁判シーンでもう少しいい目を見させてあげたかった)。
その親玉のロシアマフィア、ピーター・ディンクレイジは『シラノ』のシラノだ。お前、もうちょっとやれただろう。ただ、ロシア人は仕事は遅くてダラダラしてるイメージだからあんなもんか。
その親玉が大事にしている母親にウディ・アレン作品でお馴染のダイアン・ウィースト。最初ビクビクしてると思いきや、徐々にピカレスクになってくのが楽しい。
ラスト自分で片付けそこなった小石につまづいて頭蓋骨骨折みたいなのは割とこの手の映画のパターンだから気にならない。
【銭】
会員証で入場。『皮膚を売った男』と『パーフェクト・ケア』はカップリング、『プロミシング・ヤング・ウーマン』のカップリング『最後の決闘裁判』は見直したかったが長い時間が仇になって断念。『クーリエ:最高機密の運び屋』は打ちのめされて翌日も見に行った。カップリングの『モーリタニアン 黒塗りの記録』は鑑賞済。2回目そんなに見る気がそそらなくてパス。『空白』のカップリング『由宇子の天秤』は未見なのだが、どうしても食指が動かずにパスした。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・プロミシング・ヤング・ウーマン@映画.com
・クーリエ:最高機密の運び屋@映画.com
・空白@映画.com
・皮膚を売った男@映画.com
・パーフェクト・ケア@映画.com
▼次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です(一部TBなし)。
・プロミシング・ヤング・ウーマン@ノルウェー暮らし・イン・原宿
・クーリエ:最高機密の運び屋@ここなつ映画レビュー
・クーリエ:最高機密の運び屋@SGA屋物語紹介所
・空白@ノラネコの呑んで観るシネマ
・パーフェクト・ケア@風に吹かれて
スポンサーサイト