
▲なかなかコラージュが良く出来たポスター。
五つ星評価で【★★★★流石、ヒャッハーチーム】
フランス版『シティハンター』で全世界に認知されたフィリップ・ラショーさん達下ネタ映画チームの最新作。この人達がコンスタンスに映画を作れるというのは喜ばしい事だ。前作のインパクトが強くて、宣伝素材から「ヒャッハー」がまるまる抜けたのはいい事ではあるが、寂しくもある。
下ネタ笑いをベースにしたアメコミヒーロー物のパロディー映画。パロディー映画の御大メル・ブルックス同様、偽物であるからこそ本家を凌ぐクオリティーで映像作って来るところが偉い、凄い。バッドマンのバッドスーツとか凄く魅力的に作り込まれている。ラショーさんが撮影される初日の映画映像など普通にヒーロー物として通用する出来と言っていいだろう。
ちなみにポスターの宣伝コピーに悪乗りして記憶を失くした売れない役者が覚醒する!! 世界の運命は、勘違いヒーローに託された?!と書いてあるが、これは口滑りすぎで「世界の運命は」一切、彼等には託されない。
主人公の妹である傭兵やってたらしい脳筋女とヒッチハイクで主人公を拾う女リポーターのWヒロイン制。もちろん後者が好み。この女リポーターとの最初の出会い(一度置き去りにしようとしたのに戻って来る)や、元カレの話でいきなりボロボロ泣き出すとか、後から考えると「うわ、すげえ、ちゃんとやってる」という感じ。まあ、可愛くていいです。脳筋妹には脳筋父の代わりに警察のあの車に乗って、そういうシーンも見たかった。

▲ポスターの元スチール。主人公の左手の処理が激うま。
ともかく、ちゃんと普通におもろい。それで充分。
【銭】
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▼作品の概要はこの辺り見てください。
・バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー@映画.com