『バイオレンスアクション』トーホーシネマズ渋谷4
- Date
- 2022/09/06/Tue 09:01
- Category
- 映画(FC2独自レビュー)
◆『バイオレンスアクション』トーホーシネマズ渋谷4

▲宣材写真が数ばっかりあってバッチリ決まった写真少ないのはあかん証拠。
五つ星評価で【★★役者は好きだけど、全体の居心地が悪い】
監督が『極主夫道』と『おっさんずラブ』撮った人という訳で、つまらないのは全て監督の責任でいいや。ラーメン屋に集まってワチャワチャやってるような部活感は嫌いじゃない。そういう長くないコメディ・パートは面白い。アクションも橋本環奈随分ピョンピョン飛び跳ねて頑張ってるなと思う。でも、そういう努力とは別に見やすいアクションになってない。ともかく、カットを多く切りすぎてせわしない。これはアクションのテンポアップと素人アクションの稚拙さを隠す為だと思うが、映画全体に対するアクションの量が凄く絞ってあるなら、これでいけたかもしれないが、けっこうアクション流してる時間が多いので、没頭できないアクションがダラダラ続くという残念な仕上がりになってしまった。橋本環奈はアクションで精いっぱいな感じで、オシャレな服がメチャクチャ着せられてる感じで似合っていない。マンガともキャラが違う。小太りな子供みたいな橋本環奈の体型が服の悪さを引きだしてしまい、幾つか着てる服全てが今一の仕上がり。橋本環奈のアイドル映画として売るなら、このツボは押さえないといかんのだが、しくじった。
ヤクザ < 橋本環奈 < 城田優 という序列を崩すのも「何となく」であり、納得しづらい。こういうのは加減乗除きちんと理屈があって勝利が納得できないと見ていて気持ちが悪い。ここを観客が納得できないとアクションの整合性が全部崩れるのだが、残念ながら上手くいってない。あと、原作の会計士のくだりくらいだけ読んでるのだけど、チンピラが橋本環奈の胸を揉んで乱戦になる辺りの脚本の改訂具合が果てしなくダメ。原作ではヤクザが不可侵存在である橋本環奈ケイに対して「こいつもやっちまいましょう」と胸を揉んで暴走。杉野遥亮テラノがケイを庇い乱戦になる。テラノがケイにヤクザ壊滅を依頼。ケイはテラノに正規経路(ネット)での依頼を要請。テラノが依頼する際、前の依頼と拮抗するが問題ないかを確認。前の依頼は完遂してるので問題なしとの事務所回答。そこで初めてケイが反撃に出る。映画では事務所への確認を全てすっ飛ばして依頼後すぐ反撃になる。それはプロとしてどうなのだし、道義的にもスッキリしない。
太田夢莉のだりあがビジュアル凄く好きだが、ここからヤクザとの因縁話で過去に話を深めるのは蛇足、全体の幹にいらないエピソード。同じく杉野遥亮とダチの話もそこまでウェイト掛けなくても成立する。専門学校の同級生とのBL談議もいらない。ドラマのように潤沢に時間があるなら残していい程度の部分が残ってる。ヤクザももっと整理していい。キャラクター一人一人に一々細かい背景はいらない。背景の見えない橋本環奈、城田優、岡村隆史の方が単純に面白かったりする。
城田優はおもろいけど、ヤクザ組織の中の立ち位置がよく分からない。
佐藤二朗のオヤジギャグは誰がやらせてるのだろう。あれはいらない。あれコミのキャスティングであるならセンス悪いし、使いきれてない。と言うか、佐藤二朗をその線で使うのはいまや難易度が高すぎるから、なまじっかな人は手を出さない方が良い。
岡村隆史がまんま岡村隆史で、ヅラを被っても、剥されても、映画に溶け込んで岡村っぽく自然体に見えるのおもろい。
馬場ふみか、若いのにやり手婆度が強かったりする。殺し屋のまとめ役なんてファンタジーな役を説得力もって演じるのは実に変で良い。
【銭】
トーホーウェンズデーで1200円
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・バイオレンスアクション@映画.com

▲宣材写真が数ばっかりあってバッチリ決まった写真少ないのはあかん証拠。
五つ星評価で【★★役者は好きだけど、全体の居心地が悪い】
監督が『極主夫道』と『おっさんずラブ』撮った人という訳で、つまらないのは全て監督の責任でいいや。ラーメン屋に集まってワチャワチャやってるような部活感は嫌いじゃない。そういう長くないコメディ・パートは面白い。アクションも橋本環奈随分ピョンピョン飛び跳ねて頑張ってるなと思う。でも、そういう努力とは別に見やすいアクションになってない。ともかく、カットを多く切りすぎてせわしない。これはアクションのテンポアップと素人アクションの稚拙さを隠す為だと思うが、映画全体に対するアクションの量が凄く絞ってあるなら、これでいけたかもしれないが、けっこうアクション流してる時間が多いので、没頭できないアクションがダラダラ続くという残念な仕上がりになってしまった。橋本環奈はアクションで精いっぱいな感じで、オシャレな服がメチャクチャ着せられてる感じで似合っていない。マンガともキャラが違う。小太りな子供みたいな橋本環奈の体型が服の悪さを引きだしてしまい、幾つか着てる服全てが今一の仕上がり。橋本環奈のアイドル映画として売るなら、このツボは押さえないといかんのだが、しくじった。
ヤクザ < 橋本環奈 < 城田優 という序列を崩すのも「何となく」であり、納得しづらい。こういうのは加減乗除きちんと理屈があって勝利が納得できないと見ていて気持ちが悪い。ここを観客が納得できないとアクションの整合性が全部崩れるのだが、残念ながら上手くいってない。あと、原作の会計士のくだりくらいだけ読んでるのだけど、チンピラが橋本環奈の胸を揉んで乱戦になる辺りの脚本の改訂具合が果てしなくダメ。原作ではヤクザが不可侵存在である橋本環奈ケイに対して「こいつもやっちまいましょう」と胸を揉んで暴走。杉野遥亮テラノがケイを庇い乱戦になる。テラノがケイにヤクザ壊滅を依頼。ケイはテラノに正規経路(ネット)での依頼を要請。テラノが依頼する際、前の依頼と拮抗するが問題ないかを確認。前の依頼は完遂してるので問題なしとの事務所回答。そこで初めてケイが反撃に出る。映画では事務所への確認を全てすっ飛ばして依頼後すぐ反撃になる。それはプロとしてどうなのだし、道義的にもスッキリしない。
太田夢莉のだりあがビジュアル凄く好きだが、ここからヤクザとの因縁話で過去に話を深めるのは蛇足、全体の幹にいらないエピソード。同じく杉野遥亮とダチの話もそこまでウェイト掛けなくても成立する。専門学校の同級生とのBL談議もいらない。ドラマのように潤沢に時間があるなら残していい程度の部分が残ってる。ヤクザももっと整理していい。キャラクター一人一人に一々細かい背景はいらない。背景の見えない橋本環奈、城田優、岡村隆史の方が単純に面白かったりする。
城田優はおもろいけど、ヤクザ組織の中の立ち位置がよく分からない。
佐藤二朗のオヤジギャグは誰がやらせてるのだろう。あれはいらない。あれコミのキャスティングであるならセンス悪いし、使いきれてない。と言うか、佐藤二朗をその線で使うのはいまや難易度が高すぎるから、なまじっかな人は手を出さない方が良い。
岡村隆史がまんま岡村隆史で、ヅラを被っても、剥されても、映画に溶け込んで岡村っぽく自然体に見えるのおもろい。
馬場ふみか、若いのにやり手婆度が強かったりする。殺し屋のまとめ役なんてファンタジーな役を説得力もって演じるのは実に変で良い。
【銭】
トーホーウェンズデーで1200円
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・バイオレンスアクション@映画.com
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