
▲仲間も何もあったもんじゃないカップル。
五つ星評価で【★★★★まぎれもなくおもろい。決して古びない。】
特集「永遠女優 甦る青春のアイドルたち 1960-1970年代編」の1プログラム。
1965年、カラー、90分、多分2回目、マルコ・ヴィカリオ監督作品。
何か、ずりーな的な面白さ。明らかにルパン三世に影響を与えている。主人公が金に目がなく、正義なんてチャンチャラおかしくてもよしとする。そんな痛快娯楽作は公開当時、他になかったんじゃなかろうか? 但し、最後のところで自分の欲より仲間との信頼を取る部分だけが改変されたルパン三世って、とても良いコンテンツだ。話を黄金に戻して、あのアクション映画には決して起用しないような軽妙かつオシャレな音楽が最高だ。あれがあるから後世に映画が残ったのだろう。黄金を略奪するまでがベストで、その後の上手くいかなさ加減は芥川龍之介の『蜘蛛の糸』みたい。調子に乗ってはダメなんだよね。教授と6人の悪漢であり、黄金の7人の中に女は含まれていない。あのほぼほぼ露出狂で肉体に欲だけで出来てるみたいな女は私は苦手だ。6人の出身国を代表する悪漢が細かい見せ場はありながら、基本モブ扱いなのは心が痛む。
◆『続・黄金の七人 レインボー作戦』シネリーブル池袋2

▲ちょっと007味のある秘密兵器。
五つ星評価で【★★★ちょっと時事が入り込んで面倒】
特集「永遠女優 甦る青春のアイドルたち 1960-1970年代編」の1プログラム。
1966年、カラー、101分、初見、マルコ・ヴィカリオ監督作品。
黄金の七人+女のメンバーが国際紛争に巻き込まれて、各国の軍略を出し抜いて上前を撥ねるが、最後にはスタートラインに戻る。国際紛争はキューバ危機で、七人はキューバもどきの将軍を誘拐してミサイルの所在を白状させる西側諜報部の手助けをする。その中で、キューバもどきを支援するために何故か金塊を山ほど積んだ船でソ連がやってきて、七人はその船をシー・ジャックする。わざわざ盗まれるのが目的としか思えない金塊でいっぱいの船を出航させるソ連の気持ちがようわからん。相手がソ連なので、第二次大戦でひどい目にあったドイツ人が暴走する。一作目に比べると無駄な夾雑物がいろいろ混ざっている感じで、面白いけれどそこそこ疲れる。
【銭】
テアトル会員割引各1100円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
・黄金の七人@映画.com
・続・黄金の七人 レインボー作戦@映画.com
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