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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』トーホーシネマズシャンテ2

◆『モリコーネ 映画が恋した音楽家』トーホーシネマズシャンテ2

▲エクトプラズムだだ洩れのレオーネ(左)とブルトンみたいなネクタイのモリコーネ(右)。

五つ星評価で【★★★良い知識満載の映画。まあでも長い。】
ツイッターでの最初と二つ目の感想(↓)

モリコーネの人生をきちんと語るのに、この尺が必要なのは理解できるし、色々悩み多き人生だった事も分かった。でも長い。御大は気に入らなそうだけどマカロニ近辺が一番燃える。仕事を量産できる人はまあ大体天才。/モリコーネには何でも書けるけど手塚治虫のように中々自分自身を越えられないもどかしさも感じる。

モリコーネのビジュアルが鬱病のサラリーマンみたい。モリコーネ自身は嫌がるだろうが極めてアドルフ・アイヒマン的である。何と言っても『荒野の用心棒』のさすらいの口笛だから、もっとメタルバンドとかモンゴル人みたいな奇抜な人であってほしいという願望がきっと大衆側にあるのだ。モリコーネは極めてアカデミスト(学究肌)であり、音に関しては論理的に無敵のようなのだが、運命はクラシックとモリコーネとの間に若くして良好な関係を構築させえなかった。この辺が大いなる悲劇であるが、大衆芸術に関して言えば、大いなる僥倖であった。モリコーネ自身には大きなコンプレックスであり、クラシック側も大きな失点だったに違いない。

マカロニ全部引き受けて、年間20本映画音楽手掛けたみたいな話。二週間に一本というのはなるほど化け物だ。

アルジェント父ちゃんの言う「(アルジェント作品の音楽は)全部、同じ音楽だ」は正しい。

モリコーネに『男はつらいよ』の劇伴付けてもらいたかったな。


【銭】
イベント割使用1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
モリコーネ 映画が恋した音楽家@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
モリコーネ 映画が恋した音楽家@ノラネコの吞んで観るシネマ
モリコーネ 映画が恋した音楽家@徒然なるまま
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コメント

こんにちは。

こんにちは。

>仕事を量産できる人はまあ大体天才。
私がすっごい!と思ったのは、あんなに何百曲も楽曲提供してインタビューの最中にその作品のメロディーをすらすらアカペラできちゃうところでした(コナミ)。やっぱ天才は違う。

  • 2023/02/13(月) 13:39:17 |
  • URL |
  • ここなつ #/qX1gsKM
  • [ 編集 ]

Re: こんにちは。

こんちは、ここなつさん。返信遅れてすいません。

> >仕事を量産できる人はまあ大体天才。
> 私がすっごい!と思ったのは、あんなに何百曲も楽曲提供してインタビューの最中にその作品のメロディーをすらすらアカペラできちゃうところでした(コナミ)。やっぱ天才は違う。

天才なんだよ。尾根モリ子。
でも、作品は自分の子供だから、割とみんなそんなもんじゃないかい。アルジェントのは即興演奏に近いから、割とあそこのアレとか言われても分かりづらいかもしれないけど、あとあと整音みたいにまとめる作業があると考えるなら、それでもやっぱり覚えてるかもしれない。

  • 2023/02/15(水) 22:24:49 |
  • URL |
  • fjk78dead #-
  • [ 編集 ]

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モリコーネ 映画が恋した音楽家

2020年7月に91歳で亡くなった、数々の映画音楽で知られる作曲家エンニオ・モリコーネ。 クラシック音楽の道へ進まなかった葛藤と向き合いながら、いかにして音楽家としての誇りを手にするに至ったかが、懐かしい傑作映画の名場面と、ワールドコンサートツアーの心揺さぶる演奏と共に紐解かれていく、音楽ドキュメンタリー。

  • 2023/02/13(月)23:23:13 |
  • 象のロケット

モリコーネ 映画が恋した音楽家・・・・・評価額1700円

音楽が映画を支配する。 あまたの名曲を世に送り出し、2020年7月に亡くなった映画音楽の伝説的な”マエストロ” エンニオ・モリコーネの人生を、「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュセッペ・トルナトーレ監督がまとめ上げたドキュメンタリー。 デビュー作を除く全ての作品でモリコーネと組んだ、愛弟子からの素晴らしいラブレターだ。 イタリアはローマに、モリコーネが生まれたのは1928年。 この世代の映...

  • 2023/02/05(日)20:22:15 |
  • ノラネコの呑んで観るシネマ