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ふじき78の死屍累々映画日記・第二章

場末にひっそり咲く映画日記。第一章にあたる無印はライブドアブログ

『金の国 水の国』トーホーシネマズ上野7

◆『金の国 水の国』トーホーシネマズ上野7

▲おままごと夫婦。

五つ星評価で【★★★★みんな善人でもよかろう】
賀来賢人演じるナランバヤルと浜辺美波演じるサーラが出会って、二人の付いた小さな嘘が対立する国の運命を大きく変えていく。それぞれの立場はあるが、単純に悪い奴はいない。みな、それぞれ自分の国の未来を憂いていて、その不安を解消するために他国と戦争をし、他国から奪ったもので自分たちが生き残る算段を立てる。そういった好戦派は不戦派からすれば「悪」だろうが、これはナランバヤル、サーヤ達が始めたプロジェクトと比べると現実的だ。戦争をすれば、被害者が一人も出ないという事はあり得ない。敵も味方も多くの死者が出るに違いない。だが、成功すれば極めて短期に問題が解決する。これは魅力がある。もう一つの案は長期プロジェクトなので、実現するまでに時間がかかる。その間に頓挫するかもしれないし、その間に今の問題が大きく解決せず不都合な状態が継続するのも事実だ。だが、それを解決するのに軍事力を使ってしまえば、ピリパッパやラスタマン三世はプーチンと同じ立場に堕ちる。
物語なので、嘘があってもいい。多分、戦争をしてしまう方が現実的な選択であり、理にかなった行動と言えよう。でも、物語だから理想を追求していい。嘘でいい。ああ、素敵な嘘だった。
ナランバヤルの世知には長けているが、姉貴の影響か、恋には疎いところ、サーヤのおっとりしたお嬢様っぷり、どっちも声はよかった。サーヤのお姉さんのとても美しい年増というビジュアルは凄い説得力。
面白かった。癒された。


【銭】
イベント割使用1200円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
金の国 水の国@映画.com
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金の国 水の国

隣接する2つの国、財政は豊かだが深刻な水不足に悩む“金の国・アルハミト”と、水資源は豊かだが財政難の“水の国・バイカリ”は争いが絶えず、国交は100年断絶していた。 “金の国”の存在感の薄い第93王女サーラと、“水の国”の貧しい建築士ナランバヤルは、国の思惑に巻き込まれ、しばらく“偽りの夫婦”を演じることに…。 アニメーション。

  • 2023/02/13(月)23:42:31 |
  • 象のロケット