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『ランガスタラム』シネ・リーブル池袋1

◆『ランガスタラム』シネ・リーブル池袋1

▲群舞。主人公は貧乏人設定だが、バックダンサーは肌の色が更に濃い。ラジニカーントの映画で「俺の肌の色が濃いから捨てたのか」と言うのがあって、勿論例外はあるだろうが、基本、肌の色が濃いほど貧しいカーストの出。ラジニカーントはそれを売りにできるほど貧民層の出(的な肌の色の濃さ)。しかし、主人公のこの髭。

これを思い出した。パワフルだよなあ。

五つ星評価で【★★★★宮崎駿に負けない公開前情報量の低さ】
ツイッターでの最初の感想(↓)

題名以外の何も知らずに見たと言えばインド映画「ランガスタラム」。題名は主人公の名前で舞台映画かと思って見に行ったら全然違った。インド映画なので長いけど普通に面白いです。

宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』のように、情報を抑制していた訳ではなく、ただ単に公開規模や宣伝費の都合などで一切の情報が届かなかったのだろうが、それが故に非常に楽しめた。だから、超ネタバレしない状態で感想を書く。そもそも何で舞台の映画かと思ったのかと言えば宣材の二つのコピー。
① この世は芝居の舞台(ランガスタラム) 俺たちゃみんな人形さ
② そこのお前、よく見ておくがいい 悪逆の王と怨霊どもが踊るこの舞台(ランガスタラム)
「マヤ、恐ろしい娘」感バリバリである。歌って踊ってヘイヘイヘイ、悪い舞台監督にだって負けないぜ、みたいな。いや、それはある意味間違えてないけど、ジャンル的に演芸演劇は一切関係ない。主人公も『ガラスの仮面』の北島マヤみたいなタイプではない。キャラ的にタイプが合うのは『ドカベン』の岩鬼。そりゃあ変な映画になるだろう。彼と仲のいい兄は『ドカベン』の山田的人物。岩鬼的主人公チッティはある事件を転機として『銭っ子』みたいなすさんだ目のキャラに変貌する。これくらいにしておくか。是非、見てください。面白いから。

前半の主人公のイキって生きる姿勢は好きじゃない。面倒くさい。何より、私は長い物には巻かれる男なのである。お前も少しは巻かれろ。れー、マカレロ、はいっ。あと、ヒロイン枠がそんなにビンビン来ない。

悪役はちょっと見た事がないくらい極上。

▲悪役舞台監督(違うけど)。纏う空気が下々と違う感じが絶対的にヒエラルキーで素晴らしい。



テアトルの会員割引で1400円で鑑賞(100円値上げだ)。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ランガスタラム@映画.com
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ランガスタラム

1980年代半ば、インド南東部の田園地帯にあるランガスタラム村。 難聴のチッティ・バーブはモーターを使って田畑に水を送り込む労働者で、近所の女性ラーマラクシュミに惚れていた。 一方、中東ドバイから帰省したチッティの兄クマールは、「プレジデント」を自称する金貸し兼地主ブーパティに牛耳られている村の有様に心を痛め、村長選挙への立候補を決意する…。 社会派エンターテインメント。

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ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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