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『ゴジラ−1.0』ユナイテッドシネマ豊洲10

◆『ゴジラ−1.0』ユナイテッドシネマ豊洲10

▲移動する絶望。

五つ星評価で【★★★★★満腹】
どこからどう見ても橋爪功だったのだがって、開口一番それかよ俺。エンドロールにキャスト表示はなし。ひょっとしたらCGだったりして。そこに存在しないものより過去にあったものを再現する方が困難と『ALWAYS 三丁目の夕日』の時に評論家筋からさんざん言われていたので、あれがフルCGでゼロから作り上げた橋爪功だったら、今回のVFX予算の半分くらい使っているかもしれない。いや、それなら本物呼べよ。あの橋爪功に関しては一瞬しか登場しなかった。いや、逆に考えたら一瞬しか認知できないほど高速で移動が出来るという事ではないか。であるなら、浜辺美波の銀座での惨劇で不死身である事に対しての言い訳も成り立つ。超高速橋爪功が頑張ってくれたのであろう。G細胞が頑張った説もあるが、母がビオランテになるような惨劇を私は好まない。監督の山崎貴はもう一本ゴジラ映画を作りたいと希望しているらしい。次は超復元ゴジラと超高速橋爪功の対決だ(嘘)。
そして、いやあ、面白かった。あの徹底した都市破壊に痺れる。
ゴジラが神木隆之介にとって戦争の亡霊であり、罪過の象徴であるのと同じく、生息地と離れた場所に縄張りを主張する狂った個体のような生物学的アプローチを両論併記していたのもよかった。ゴジラが人を捕食するなら、巨体になってしまった肉体を維持するために人の密集する東京に現れるのは筋があっている。
実は撮影は今回のマイナスゴジラの方が先らしいのだが朝ドラマの『らんまん』で、理想の夫婦を演じた後に公開というドンピシャのタイミングに「とても持っている」運気を作品に感じる。神木隆之介は終戦後、自らの甲斐性なしもあり、全てを奪われる。仲間は彼が自ら放棄したし、彼が子供として頼りにする親は戦争で殺されており、帰ってきた地元には彼を糾弾する者しかいない。彼自身が戦災孤児のような身の上である中、同様の身柄である浜辺美波と、血の繋がらない連れ子と出会う事により、家族を再構築していく。彼は子供から傷を負った大人になったのだ。大人になった彼は子供の為に犠牲になって死のうとするが、大人が子供の為に死ぬという美談を映画は許さない。「生きて、抗え。」というコピーの通り。仮にゴジラを討伐できず地べたに這いつくばってバタバタ生きる事の無様さを経験する事になっても、家族の為には「生きて、抗え。」というのが今回のテーマだろう。物凄くキツいダメ出しをする隣家の安藤サクラ。その安藤サクラのアナザー・ワールド『まんぷく』の連れ添いは長谷川博己であり、戦後を根菜断裁機で生き抜き、『シン・ゴジラ』で、仲間とともにゴジラを仕留めた男である。彼のいない世界の安藤サクラは「武士の娘の娘」らしく、誇りをもって生きるしかない。もうただそれだけ。自分を崩さないだけに生きている。その生活の中、おままごとのような事をしている神木隆之介はイライラする存在だろう。リアルな話の片付け方としては神木隆之介と安藤サクラが結婚すると言うのが現実感たっぷりなのだが、嘘でもそうしなかった事が、「嘘の集大成である映画」であるので、よかった。あとは瀬田宗次郎(神木隆之介)と相良左之助(青木崇高)がいるのだから、緋村剣心(佐藤健)を連れてきて剣を与えたらゴジラに勝てるかもしれない。「奴が再生するというなら、再生より速いスピードで切り刻めばいいだけでござるよ」とかね。
佐々木蔵之介がいい兄貴分で、山田裕貴がいい弟分で、吉岡秀隆が『ウルトラQ』の江川宇礼雄ポジションなのも面白かった。爺ちゃんというほど爺ちゃんじゃないけど、傍から見てて確かにマッド・サイエンティスト的な変な人に見える。この文系的な人は軍国統制下ではとても生きづらかったに違いない。
あと、何気にアメリカや日本政府などが手を出さない腫物扱いの案件を民間がやらざるをえないにしても、やってやると徐々に自らを鼓舞していく心強さに胸を打たれた。いいのいいの美談は大好きだ。きっと私は主人公が玉砕したとしても涙を流しながら許したであろう。

ああ、浜辺美波この映画の中では処女なんだろうなあ。

戦後のフィルムに着色したようなカラーがずっと続く。カラリストさんもいい仕事をした。

ここぞという時にかかる燃える伊福部メロディー。モスラのインファントの歌舞とキンゴジのコング島の歌舞のミクスチャーにすっかりやられる。現地人の骨太なハーモニーと太鼓は、そもそものゴジラと異質であっても、異質を乗り越えて今回のゴジラにふさわしくも思えてしまう。自分の心の適当さ加減にビックリだ。それも又良し。

「どくんどくん」はいらない。あれは蛇足。


【銭】
ユナイテッドシネマのメンバーポイント2ポイントを使った割引で1000円。
▼作品の概要はこの辺り見てください。
ゴジラ−1.0@映画.com
▼この記事から次の記事に初期TBとコメントを付けさせて貰ってます。お世話様です
ゴジラ−1.0@ノラネコの呑んで観るシルマ
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映画 『ゴジラ -1.0』

Photo by Kirishima  撮影場所: 宮城県 富谷市 109シネマズ富谷 昨年の12月、いつもの109シネマズ富谷で、映画 『ゴジラ -1.0』 を観てきました。  いわゆる怪獣映画は嫌いなので観るつもりはなかったのですが、ヒットもしているのでついつい観に行ってしましたました。  一言で言うと、終戦直後の日本を丁寧に描いていて感動的でもあり、そこそこ楽しめる映画でし...

「ゴジラ-1.0」

終戦後近辺が舞台、船で戦う…その程度の予備知識で臨む、対ゴジラ観賞戦。

ゴジラ -1.0・・・・・評価額1800円

戦争は、ゆるしてくれない。 「シン・ゴジラ」の衝撃から7年。 レジェンダリーのモンスター・ヴァースの諸作品や、遙か未来の世界を舞台としたいわゆる「アニゴジ」三部作、Netflixで配信された「ゴジラ S.P <シンギュラポイント>」を経て、久々に日本で作られれる実写映画。 昭和22年、戦争の惨禍で何もかも失い、疲弊し切った終戦直後の日本に、突如として巨大未確認生物・呉璽羅(ゴジラ)が襲来す...

ゴジラ-1.0

舞台は戦後。 焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。 残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか…。 SF怪獣アクション。 ゴジラ70周年記念作品。 ≪戦後、日本。 無(ゼロ)から負(マイナス)へ。≫

コメント

非公開コメント

山崎貴監督もテレビで “神木隆之介と浜辺美波は「らんまん」よりこっちが先!” って力説してましたね~
でもらんまんが終って寂しい視聴者にピッタリな公開時期でした
だけど時期とか関係なくてもこの映画は最高に面白かった。

Re: タイトルなし

こんちは、カシス☆さん。

> 山崎貴監督もテレビで “神木隆之介と浜辺美波は「らんまん」よりこっちが先!” って力説してましたね~
> でもらんまんが終って寂しい視聴者にピッタリな公開時期でした

やはり、神木さんが植物に対峙するように「こんにちはー」と言わなかったので、ゴジラも怒ったのでしょうね。



> だけど時期とか関係なくてもこの映画は最高に面白かった。

んだんだ。

こんばんは

あれは橋爪功でしたねえ。
アルキメデスの大戦に出てるから、完全にカメオ出演なんでしょうね。
伊福部音楽の偉大さを改めて思い知りました。
あれが流れるだけで一気にアガる。

Re: こんばんは

こんちは、ノラネコさん。

> あれは橋爪功でしたねえ。
> アルキメデスの大戦に出てるから、完全にカメオ出演なんでしょうね。

似てる人と一瞬でも思えないくらい本人だったのが凄い。



> 伊福部音楽の偉大さを改めて思い知りました。
> あれが流れるだけで一気にアガる。

ゴジラや東宝特撮には伊福部昭以外の作曲者の方もいらっしゃるんですが、何かもう根本が違う感じです。良くも悪くも普通じゃない。

面白かったです

ふじきさん☆
今年は神木隆之介&浜辺美波の年でしたね~
来年は本当の夫婦になったりしてww
私もメンバー的に「るろ剣」を思い出していました。ゴジラはさしずめ志々雄真実では?
なかなかに泣けました!

Re: 面白かったです

こんちは、まだむさん。

> 今年は神木隆之介&浜辺美波の年でしたね~
> 来年は本当の夫婦になったりしてww
> 私もメンバー的に「るろ剣」を思い出していました。ゴジラはさしずめ志々雄真実では?
> なかなかに泣けました!

ししおか。ああああああ(納得)。

方向音痴

北海道に上陸してしまって、破壊するものがなく、北極海に出てしまうゴジラを観たい。

Re: 方向音痴

こんちは、ボーさん。

> 北海道に上陸してしまって、破壊するものがなく、北極海に出てしまうゴジラを観たい。

北海道は海の幸だらけだから、あえて上陸しないかもなあ。

No title

ラストの浜辺美波の思わせぶりなクローズアップ。
続編が出来たらかなり悲劇的な展開になりそう…。

Re: No title

こんちは、エクスカリバーさん。

> ラストの浜辺美波の思わせぶりなクローズアップ。
> 続編が出来たらかなり悲劇的な展開になりそう…。

そんな浜辺美波がゴジラの息子を身籠ったみたいな事言わんといて。
プロフィールだ

fjk78dead

Author:fjk78dead
ふじき78
映画を見続けるダメ人間。
年間300ペースを25年くらい続けてる(2017年現在)。
一時期同人マンガ描きとして「藤木ゲロ山ゲロ衛門快治」「ゲロ」と名乗っていた。同人「鋼の百姓群」「銀の鰻(個人サークル)」所属。ミニコミ「ジャッピー」「映画バカ一代」を荒らしていた過去もあり。

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