テレビでばんばん流されているダイエット・バラエティに軍配をあげます。
被験者(監督)の太る原因をカウンセリングによって明確にする、という映画後半の作りは極めてドキュメンタリー的な流れだ。被写体に密着する。被写体の心と、その心に根ざす物を映そうとする、そんな流れは、とってもドキュメンタリー映画っぽい。でも、それを主とするのは「ダイエット」という題材では違うんじゃないの?
「女芸人ダイエット20キロ減量スペシャル」という番組を見てたら、後半「人生を歌って魅せます、女の喉自慢」に変わっちゃって、最後に「なんらかんらあったけど適当に痩せて、女っぷりもあがったよ」ってナレーションで締められたみたいな。
知りたいのは「ダイエット」に必要な情報、何をやったらどうなったという記号と結論。その人個人にしか当てはまらない特殊なデータは不要。もし、その個人データを重視したいなら、ダイエットを題材にしたドラマとして構築し直す方が消費者に対して誠実だと思う。確かにそれはイビツな操作であるかもしれないが、客を無視した商品を作って、悦に入っていてはいけない。
【銭】
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